本宗寺では住職と坊守が現代語に訳した『正信念仏偈(現代語訳版)』や、寺内のさまざまな表情を切り取った絵はがき『本宗寺八景』をご希望の方に実費でお分けしております。どうぞお気軽にお申し込みください。
いのちのひびき
このたび、本宗寺住職都路照信が季刊紙『いのち』巻頭に寄せたことばを1冊の冊子にまとめました。この機会に、ぜひご一読ください。
まえがき―浄土真宗の姿―より
このたび、本宗寺の季刊紙「いのち」に私が書いたものをまとめて、「いのちのひびき」と題して出版することに致しました。本年7月8日に、私の母でもある本宗寺前々坊守の二十五回忌、並びに祖父の本宗寺第14代住職の百回忌法要をつとめますについて、ささやかな記念にもなろうかと思ってのことでもあります。勿論、この出版に際してはあとがきに坊守も書いておりますように、柴田編集長のおすすめが大きな要因であります。
浄土真宗の姿と言うことを考えますとき、私は親鸞聖人と恵信尼公とが、夫婦同信のもと、人生を生き抜かれた姿のなかに、浄土真宗のもっともよき姿をみる思いがします。このことは、長い仏教の歴史のなかでも、特筆すべきことであり、今まで、最もむずかしいと思われていた、結婚生活、家庭生活と仏道成就ということが、ものの見事に解決されたということを意味しております。
弥陀の本願というものは、実は、家庭生活の中でこそ実現されていくものであることの発見、これが、聖人ご夫妻の上で、実現されていること、ここに、仏教が完全に生活に即したものとなりえたのです。
私どもは何の迷いもなしに、お2人の開かれた道を、真っ直ぐに歩んでいきたいと思います。
平成18年5月11日
本宗寺住職 都路照信
アジャセからの贈りもの
このたび、都路惠子著のCDブック「アジャセからの贈りもの」が刊行されました。読みやすい大きな活字で、専門用語などの漢字にはふりがなもふられており、身近な語り口がわかりやすいと好評です。
また、坊守・都路初子による『浄土真宗聖典』の朗読CDと抜き刷りも附属しております。本書とあわせて聞かれるとよりいっそう、『教行信証』への理解を深めていただけることでしょう。
- 全国書店にてお求めいただけます。
- 方丈堂出版・定価2000円
正信念仏偈
〜住職・坊守のあとがきより〜
私達にいちばん親しみのあるお勤めといえばこの「正信偈(しょうしんげ)」です。しかし日常よく読誦(どくじゅ)されているにもかかわらずその意味はあまり知られておりません。
近年、私たちの地方(岡崎)では法話の勉強会「連研(れんけん)」を続けております。そうした折り参加者の方々から「お正信偈の意味を知りたい」という声を何度か聞くようになりました。そこで少しでもお役に立てばとの思いから、私達二人で「正信念仏偈(しょうしんねんぶつげ)」の訳を試みてみました。
これは注釈書(ちゅうしゃくしょ)というより、むしろ日常のお勤めの際に利用していただきたいと思いまして、上段には正信偈の原文を、すぐ下の段にはその訳をのせております。毎日のお勤めの際に一句一句唱えながら意味を味わい、また味わいながら唱えていただく助けとなればありがたく思います。
この訳にあたり龍谷大学仏典翻訳部編の英文「正信偈」等の書物を参考にさせていただきました。
最後に浅学の私たちに適切なご助言を頂きました浄土真宗教学研究所教授の梯 実圓(かけはし じつえん)先生に深く感謝申し上げます。
持ち運びにも便利な大きさで、正信念仏偈本文にはもちろん、現代語訳部分にもわかりやすくふりがなをふってあります。上の本文の画像をクリックすると、大きく表示しますので御覧下さい。実費1冊 300円です。