月のことば

「南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏」と
家の中のいろんなところから
聞こえてくる祖母の声
祖母の居場所は

「南無阿弥陀仏」のお念仏の声で
よくわかりました

工藤ミチ子
(大乗 H21年1月号より)

−平成21年12月−

80年  90年と生きる人が
多くなってきて
老齢期をいかに豊かに
過ごすかが大きな問題
生命いのちの根底にある死から
目をそらさないことこそ
もっとも求められている

−平成21年11月−

美しいはすの花
その出所は泥土の中
清らかな蓮の花
泥土の中から咲き出ている
泥土を嫌ってはならない

−平成21年10月−

御仏 みほとけ
よぶわがこゑは
御仏 みほとけ
われをよびます
御声 みこえ なりけり

甲斐和里子
(かい・わりこ  1868-1962)

−平成21年9月−

からだとこころ
不思議なつながり
からだがあって  こころがあり
こころがあって  からだがある

−平成21年7月−

こころのよりどころを
どこへおくのが一番よいか
南無阿弥陀仏におくのが一番

−平成21年7月−

親鸞聖人  和讃より

弥陀大悲の誓願を
ふかく信ぜんひとはみな
ねてもさめてもへだてなく
南無阿弥陀仏をとなふべし

−平成21年6月−

足るを知る

−平成21年5月−

蓮如上人

上人がすばらしいのは
生活のはしばしにまで
仏法をいきわたらせる
生き方をひらかれたこと

−平成21年4月−

いまやらねば  いつできる
わしがやらねば  だれがやる

平櫛田中
(ひらぐし・でんちゅう  1872-1979)
彫刻家

−平成21年3月−

時があって
南無阿弥陀佛があるのではない
南無阿弥陀佛が時そのものなのだ
今が南無阿弥陀佛であり
南無阿弥陀佛が今なのだ

−平成21年2月−

旧正月(平成21年1月26日)

明治以来我が国は
太陽歴を採用して
旧暦を捨ててしまったが
惜しい点もある。
自然のリズムに
合致している点の多い旧暦も、
時には思い起こしたい。

−平成21年1月−