プリンター徹底比較
2008年末のプリンタ
〜エプソンとキャノンのプリンタを比較〜
(2008年12月9日著)

プリンタ比較の記事は、新製品が数多く発表される「年末」と「春」の2回に掲載しています。
古い記事も過去の情報として利用できると考え、新製品を掲載したものは、新たな記事として掲載していますので、現在この記事は既に古くなっている可能性があります。
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約1万円の複合機
 
 約1万円で購入できる複合機である。1万円でもプリンター、スキャナー、コピー、ダイレクトプリントといった機能は一通り備えているが、様々な点で上位機種との差が付けられている。最下位の機種であるPX-A640とPIXUS MP470の2機種を比較してみよう。

メーカ エプソンキャノン
品番 PX-A640PIXUS MP470
製品画像
予想実売価格 9,800円10,480円
プリンタ部最大解像度 5760×1440dpi4800×1200dpi
インク色数 4色4色
顔料/染料系 顔料
(つよインク200X)
染料/顔料(黒)
(ChromaLife100)
カートリッジ構成 各色独立黒+カラー一体
色詳細 ブラック
シアン
マゼンタ
イエロー
顔料ブラック
シアン
マゼンタ
イエロー
最小インクドロップサイズ 3pl(MSDT)2pl
ノズル数 360ノズル1472ノズル
(各色90ノズル)(C/M/Y各384、 BK各320ノズル)
対応用紙サイズ L判〜A4名刺〜A4
特殊機能DVD/CDレーベル印刷
自動両面印刷
前面給紙
写真補正機能 ○(オートフォトファインEX)
PCからのみ
○(自動写真補正)
PCからのみ
特定インク切れ時印刷
メーカー公称印刷速度
(L版縁なし)
69秒38秒
スキャナ部読み取り解像度 1200dpi2400dpi
センサータイプ CISCIS
ADF
ネガ読み取り機能
スキャンデーターのメモリカード保存
ダイレクト
印刷部
カードスロット対応カード SD/MS/xD/CFSD/MS/CF
PCからドライブとして利用
外付けドライブ/USBメモリへ保存
CD/DVDドライブ内蔵
外付けドライブ/USBメモリから印刷
動画から印刷
手書き合成シート
PictBridge対応
赤外線通信
Bluetooth通信 △(オプション)
携帯電話から写真に文字入力
テレビ接続
機能
データ放送から印刷 △(オプション)
テレビでメモリカード内の写真表示 △(オプション)
コピー部拡大縮小コピー機能 ○(自動拡大・縮小)○(25〜400%)
CD/DVDレーベルコピー
写真焼き増し風コピー △(1枚のみ)
FAX機能
液晶ディスプレイ 1.8型(角度調整可)
インターフェイス USB2.0USB2.0
外形寸法(横×奥×高) 450×340×179mm451×353×169mm
重量 5.8kg6.1kg

 プリンタ部は1つ上位のPX-501AやPIXUS MP480と同等である。PX-A640は4色構成で3plのインク滴で5760×1440dpiの解像度となっており、それなりに綺麗に印刷できる。また全色顔料インクであるため、普通紙への印刷でもにじみの少ないメリハリのある印刷が行える上に耐水性も高い。インクは「つよインク200X」でアルバム保存200年、耐光性45年となり保存性も高い。ただし、顔料インクの特性上、写真用紙へ印刷した際の光沢感が薄れポストカードのようになる点は注意が必要だ。また、印刷速度はL判写真1枚が69秒とそれほど速くない。
 PIXUS MP470は顔料ブラックを含む4色構成で2plのインク滴と4800×1200dpiの解像度となっている。インク滴はPX-A640より小さいため粒状感は少ないが、写真印刷時にブラックインクが使用できないため、若干メリハリが弱くなってしまう。また、去年からの継続販売なので、インクは「ChromaLife100」となり、アルバム保存100年、耐光性30年と若干劣ってしまう。また上位機種のように色再現力を高めたインクも使用できない。といっても上位機種と比べなければ充分綺麗な印刷だ。
 どちらも背面からの給紙となる。PIXUS MP470は名刺〜A4サイズに対応しているが、PM-A640はL判サイズからの対応となる点は注意が必要だ。また、どちらも顔を認識して明るさや色かぶりを補正する機能を備えているが、パソコンからの印刷時のみ使用でき、ダイレクト印刷時には使用できない点は注意が必要だ。
 続いてスキャナ部を見てみよう。PX-A640が1200dpi、PIXUS MP470が2400dpiとなっている。PIXUS MP470の方が若干有利と言えるが、紙原稿なら1200dpiでも問題ないと言えるので大きな差はない。また両機種ともCIS方式なので、分厚い本のとじ目のように浮いてしまう原稿は苦手である。上位機種からの違いとして、スキャンしたデータをメモリカードに保存する機能が両機種とも省かれている。
 ダイレクト印刷機能を見てみよう。両機種ともメモリカードからの印刷とPictBridgeに対応している。ただしSDカード、メモリースティック、コンパクトフラッシュは両機種とも対応している一方、xDピクチャーカードはPM-A640しか対応していないので、対応のデジカメを持っている場合は注意が必要だ。また、手書き合成機能や赤外線通信機能などは省略されている。さらにPIXUS MP470は1.8型と小さいながら液晶ディスプレイが内蔵されているため問題ないが、PM-A640には液晶ディスプレイがない。そこで、A4用紙に一覧表である「オーダーシート」を印刷し、目的の写真にマークしてスキャンすることで印刷する方法となる。用紙とインクを消費する上に、メモリカード内に過去の写真が残っていると毎回一覧に印刷してしまうなど不便である。
 コピー機能も両機種で大きな差がある。PIXUS MP470は液晶ディスプレイで設定が出来るため、25〜400%の間で拡大縮小コピーが行える。使用可能な用紙もA4やB5、ハガキ、L判など様々なサイズが使用でき、画質や濃度調整もできる。コピー枚数も1〜99枚から選べる。厚手の原稿など原稿台のカバーが浮いてしまう場合に黒くなる部分を消去する「枠消しコピー」機能を備える。一方、PX-A640は液晶ディスプレイがないためかなり限られた設定となる。存在するのは1桁の数字が表示できるLEDと設定表示の横にあるLEDランプだけなので、倍率は等倍とオートフィットのみ、使用できる用紙はL判写真用紙かA4普通紙の切り替えとなる。枚数も1〜9枚と20枚になってしまう。
 両機種ともインタフェースはUSB2.0である。そして、本体サイズはPX-A640の方が奥行きが13mm小さく高さが10mm大きいため、ほぼ同等と考えても良いだろう。複合機としては比較的コンパクトに収まっている。
 2機種には数百円の差があるが、液晶ディスプレイの有無は大きい。普通紙やハガキへの印刷が主という人は、顔料インクのPX-A640がオススメだ。ただし、ダイレクト印刷は非常に使いにくく、コピー機能も簡易的なものなので、それらを比較的よく使う人はPIXUS MP470がオススメだ。また写真印刷をする場合もPIXUS MP470の方が光沢感が失われずオススメだ。  

(H.Intel)


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エプソンhttp://www.epson.co.jp/
キャノンhttp://canon.jp/



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