小ネタ集
新旧プリンター比較
2017年末発売のプリンターを旧機種と比較する
(2017年10月11日公開)

表中の赤文字は旧機種からの変更点です。なお3機種で比較している場合は、旧機種1からの変更点となります。

EW-M970A3TとEP-979A3/EP-10VAを徹底比較する

 エコタンク搭載プリンターEW-M970A3Tは、EP-979A3をベースにした製品だ。インク構成の違いからEPがEWに、ビジネス向けプリンタと共通化のために数字の前に複合機を示すMが付いているが、970番台で、A3プリント対応を示す「A3」も付けられている。しかし、エコタンク搭載プリンターと言うことで、各所に違いが出ているほか、一部はEP-979A3の上位モデルEP-10VAの機能を踏襲している部分もある。基本的にはEP-979A3との比較となるが、一部はEP-10VAも含めて比較している。ちなみに、EP-979A3とEP-10VAは「旧機種」となっているが、発売は去年または一昨年ではあるものの現行機種となる。

プリント(画質・速度・コスト)
新機種
旧機種1
旧機種2
型番
EW-M970A3T
EP-979A3
EP-10VA
製品画像
発売時の価格
84,980円
35,980円
59,980円
インク
色数
5色
6色
6色
インク構成
ブラック(顔料)
フォトブラック(染料)
シアン
マゼンタ
イエロー
ブラック
シアン
ライトシアン
マゼンタ
ライトマゼンダ
イエロー
ブラック
シアン
マゼンタ
イエロー
レッド
グレー
カートリッジ構成
各色独立インクタンク
(挿すだけ満タンインク方式)
各色独立
各色独立
顔料/染料系
染料(黒+カラー)/顔料(黒)
(アルバム保存300年/耐光性50年/耐オゾン性10年)
染料
(つよインク200)
染料
(つよインク200)
Epson ClearChrome K2
インク型番
マラカス(顔料)
ハーモニカ(染料)
80L(増量)
80(標準)
ヨット
ノズル数
1080ノズル
1080ノズル
1080ノズル
染料:各180ノズル
顔料:360ノズル
各色180ノズル
各色180ノズル
最小インクドロップサイズ
1.5pl(AdvancedMSDT)
1.5pl(AdvancedMSDT)
1.5pl(AdvancedMSDT)
最大解像度
5760×1440dpi
5760×1440dpi
5760×1440dpi
印刷速度
L判縁なし写真(メーカー公称)
24秒
13秒
33秒
A4普通紙カラー(ISO基準)
10.0ipm
N/A
N/A
A4普通紙モノクロ(ISO基準)
13.0ipm
N/A
N/A
印刷コスト
L判縁なし写真
6.0円
20.6円
12.7円
A4カラー文書
1.3円
12.0円
6.0円
A4モノクロ文書
0.5円
N/A
N/A

 まずは価格である。EW-M970A3Tの価格は84,980円と決して安くはない。EP-979A3の35,980円と比べて49,000円高く、EP-10VAと比べても25,000円高い。しかし、後述のように印刷コストが圧倒的に安いことに加えて、大容量のインクボトルが丸々1本付属しており、セットアップ用のインクカートリッジしか付属しないEP-979A3と比べると、それだけで元が取れるほどである。
 それではプリントの画質・速度・コスト面を見てみよう。インクの色数は5色、顔料ブラックと染料のブラック(フォトブラック)、シアン、マゼンダ、イエローとなるため、同時使用は4色となる。EP-979A3の6色と比べると、ライトシアンとライトマゼンダのない分、色の薄い部分などでは粒状感が目立つ事になる。とはいえ、最小インクドロップサイズや印刷解像度は同等なので、そこまで大きな差にはならない。一方EP-979A4にはない顔料ブラックがEW-M970A3Tには搭載されている。普通紙に印刷する際は顔料の方がにじみの少ないメリハリのある印刷が行え、耐水性も高い。文書印刷時はEW-M970A3Tの方が画質が上と言う事もあるだろう。ちなみに、エプソンのプリンターは「つよインク」などの名称が付く場合が多いが、EW-M970A3Tのインクにはそれがない。ただアルバム保存300年、耐光性50年、耐オゾン性10年と、耐保存性が公表されている。一方、「つよインク200」を採用するEP-979A3の場合、でアルバム保存300年、耐光性50年、耐オゾン性10年となっており、実はEW-M970A3Tもつよインク200と同等の耐保存性を持っていることが分かる。この点は安心だ。
 インクは、EP-979A3のインクカートリッジ方式から、エコタンク方式となった。エコタンク方式とは、本体右側にインクを入れるタンクを搭載しており、ここにインクボトルからインクを注入する形である。インクボトル1本でインクタンクが満タンになるが、かなり大容量なので印刷枚数は多い。インク交換の手間が省けるだけ無く、インク切れで印刷が止まっていたという自体も軽減できる。インクは途中で注入しても良いし、インクボトルも一度で使い切る必要がない。EW-M970A3Tのエコタンクは、2世代目とも言うべき「挿すだけ満タンインク方式」となっている。従来は大きめの注入口に自分で満タンを確認しながら注入する必要があったが、EW-M970A3Tではボトルを注入口に挿し込むだけで満タンまで入って自動的に止まるため簡単だ。またインクの残ったボトルも、キャップがスクリュー式となったため、保存しやすくなった。さらに注入口の形状が色によって異なるため、誤ったインクボトルを挿し込むこともなくなるなど、かなり改善されている。タンク自体も、本体から完全に独立して飛び出していた従来と比べると、EW-M970A3Tではほとんど本体に埋め込まれ、飛び出ている部分はわずかだ。また前面からインク残量も確認できるようになった。
 このインクボトルはかなり大容量で、ブラックが140ml、カラーが各70mlとなっている。これはインクカートリッジと比べて格段に多い。その割にブラックインクが2,400円、カラーインクが各1,200円となっており、EP-979A3のインクカートリッジの大容量タイプ「80L」が各1,260円なのと比べると、量の割にかなり格安となっている。それが印刷コストに現れており、EW-M970A3Tの印刷コストはA4カラー文書が1.3円、A4モノクロ文書が0.5円となっている。EP-979A3のA4カラー文書は12.0円なので9分の1以下だ。L判写真フチなし印刷は EW-M970A3Tが6.0円で、EP-979A3の20.6円と比べると、A4文書ほど差がないように見えるがこれは写真用紙代が込みになっているためだ。500枚で2,143円(1枚4.286円)の写真用紙代を除くと、インク代はEW-M970A3Tは1.714円、PX-M5041Fが16.314円となり、やはり9分の1以下になる。しかもEW-M970A3Tはこの大容量のインクボトルが丸々1本ずつ付属する。EP-979A3は動作確認用とも言える「セットアップ用インクカートリッジ」しか付属しないので、すぐに別途インクカートリッジを購入する必要が出るのとは大違いだ。ちなみにこのインクボトル1本ずつで、A4カラー文書を印刷すると、カラーインクは5,000ページ、ブラックインクは8,000ページ、フォトブラックインクは11,500ページ印刷できるという。一方、EP-979A3はインクカートリッジが各1,260円なので6本で7,560円、これを印刷コストで割ると630枚となる。つまりかなり雑な計算だが、全てのインクを均等に使えた場合、630枚しか印刷できないのだ。これを考えるとEW-M970A3Tの付属のインクは、EP-979A3のインクカートリッジ10セットずつ程度になるため、75,600円相当のインクが付属しているとも考えることが出来る。本体の価格差はこれだけで元が取れるわけだ。
 EW-M970A3Tのノズル数の合計は1080ノズルで、EP-979A3と同等だ。しかし、インクは1色少ないため、顔料ブラックが2色分の360ノズルを、染料4色が180ノズルとなっている。そのため、A4普通紙の印刷速度はカラーが10.0ipm(image per minute:1分あたりの印刷枚数)なのに対して、モノクロが13.0ipmとなっている。どちらも家庭向けとしては速い部類に入る。L判フチなし写真印刷速度は24秒と、EP-979A3の13秒よりは遅くなる。とはいえ、こちらも速い部類に入る。

プリント(給紙・排紙関連)
型番
EW-M970A3T
EP-979A3
EP-10VA
製品画像
対応用紙サイズ
L判〜A3
L判〜A3
L判〜A3
給紙方向
(A4普通紙セット可能枚数)
背面
○(写真用紙5枚・普通紙10枚/A3まで/0.6mm厚まで)
○(1枚手差し/A3まで/0.6mm厚まで)
○(写真用紙5枚・普通紙10枚/A3まで/0.6mm厚まで)
前面
カセット下段(100枚/A4以下)
カセット上段(2L/ハイビジョン以下)
カセット下段(100枚/A4以下)
カセット上段(2L/ハイビジョン以下)
カセット下段(100枚/A4以下)
カセット上段(2L/ハイビジョン以下)
その他
排紙トレイ自動開閉
用紙種類・サイズ登録
○(カセット収納連動)
○(カセット収納連動)
○(カセット収納連動)
用紙幅チェック機能
○(ハガキ向き検知機能搭載)
○(ハガキ向き検知機能搭載)

 続いて、EW-M970A3Tの給紙・排紙関連の機能を見てみよう。対応用紙はL判からA3まででEP-979A3と同等だ。前面2段給紙と背面給紙に対応しており、B4やA3などA4を超える用紙は背面のみ対応とすることでコンパクトさと両立している。前面給紙は2段のカセットとなっており、下段がA4以下の全ての用紙に対応、上段は2L判以下となる。下段は普通紙で100枚、ハガキや写真用紙は40枚セット可能で、上段はハガキや写真用紙が20枚となる。このあたりはEP-979A3と同等だ。ただし、背面給紙が異なる。EP-979A3の背面給紙は簡易的な構造で、手差し給紙となる。1枚ずつとなり、本体に用紙をセットするよう指示が出てからしか挿し込めない。それに対して、EW-M970A3Tは枚数こそ少ないものの連続給紙が可能だ。写真用紙は5枚、普通紙は10枚までだが格段に便利になる。ちなみに、これはEP-10VAと同じ機能となる。EP-10VAでは背面給紙部分が飛び出したようになっているが、高さがEP-10VAより少し大きいEW-M970A3Tでは、背面給紙が天板と同じ高さに収まっている。逆に1枚手差しにするとへこんでしまう(A4のエコタンク搭載プリンターEW-M770Tがそうだった)ため、デザイン面を考えてのこともあるだろうし、印刷コストが安く大量印刷も考えられるため、A3用紙も連続給紙出来るべきだと考えたのもあるだろう。
 EW-M970A3Tは逆に排紙トレイの自動開閉機能が搭載されていない。EP-979A3に搭載されている、操作パネルの自動開閉(印刷時の排紙トレイが出る際に操作パネルが邪魔になるため自動的に持ち上がり、電源が切れる時自動的に収納される機能)と、電源を付けた際に前回のパネル位置を覚えていて、その角度に戻る機能も非搭載だ。一方、用紙種類とサイズの登録機能や、用紙幅チェック機能を搭載するだけでなく、EP-979A3に搭載されていないハガキの向き検知機能も搭載され、年賀状などの印刷向きや印刷面のミスが軽減される。これもEP-10VAに搭載された機能で、給紙・排紙関連機能はEP-979A3というより、EP-10VAそのものと言えるだろう。

プリント(付加機能)
型番
EW-M970A3T
EP-979A3
EP-10VA
製品画像
自動両面印刷
○(A4まで)
○(A4まで)
○(A4まで)
CD/DVD/Blu-rayレーベル印刷
写真補正機能
○(オートフォトファイン!EX)
○(オートフォトファイン!EX)
○(オートフォトファイン!EX・高彩モード対応)
特定インク切れ時印刷
○(黒だけでモード・5日間のみ)
○(黒だけでモード・5日間のみ)
自動電源オン/オフ
○/○
○/○
○/○
廃インクタンク交換

 続いてEW-M970A3Tのプリントのその他の付加機能を見てみよう。基本的にはEP-979A3と同等だ。カラーインクが切れた時でも、モノクロ印刷が継続できる「黒だけでモード」は、EW-M970A3Tには搭載されていないが、そもそも1回のインク注入での印刷枚数が多い上に、途中で継ぎ足すことも出来るEW-M970A3Tではインク切れ自体が起きにくいという判断と思われる。一方、廃インクタンク(メンテナンスボックス)をユーザーが交換できるようになった。EP-979A3では廃インクタンクがいっぱいになるとメッセージが表示され修理に出さなくてはならなかったが、EW-M970A3Tではそういった事が無くなった。印刷枚数が多いと思われる機種だけにうれしい機能だ。ちなみに自動電源オン機能が搭載されているのは同等だが、前述の排紙トレイの自動オープン機能がないため、トレイを引き出してやらないと印刷は実行されない点は注意が必要だ。

スキャン
型番
EW-M970A3T
EP-979A3
EP-10VA
製品画像
読み取り解像度
1200dpi(1200×2400dpi)
4800dpi(4800×4800dpi)
4800dpi(4800×2400dpi)
センサータイプ
CIS
CIS
CIS
原稿取り忘れアラーム
スキャンデーターのメモリカード保存
○(JPEG/PDF)
○(JPEG/PDF)
○(JPEG/PDF)


 スキャン機能を見てみよう。EW-M970A3Tのスキャナ解像度は1200dpiとなり、EP-979A3の4800dpiと比べて大きく劣る様に見える。しかし、実際は紙などの反射原稿しかスキャンできないため、一般的に文書なら200〜300dpi、写真でも300〜600dpiで、よほどキレイに取り込みたい場合でも1200dpiがせいぜいだ。実際、L判写真を1200dpiでスキャンすると4,200×6,000ドットとなり、2500万画素相当となる。4800dpiでスキャンすると16,000×24,000ドットで3億8400万画素相当だ。パソコンで扱うには大きすぎるしファイルサイズも無駄に大きい。つまり4800dpiは一般的にはオーバスペックで、EW-M970A3Tの1200dpiでも十分だとも言える。それ以外の違いとして、スキャン原稿を取り忘れていた際にアラームが鳴る機能が非搭載となる。

ダイレクト印刷
型番
EW-M970A3T
EP-979A3
EP-10VA
製品画像
カードスロット
対応メモリカード
SD
SD/MS Duo/CF
SD/MS Duo/CF
USBメモリ/外付けHDD/外付けDVD対応
○/○/○
○/○/○
○/○/○
メモリカードからUSBメモリ/外付けHDD/外付けDVDへバックアップ
○/○/○
(外部機器共有対応)
○/○/○
(外部機器共有対応)
○/○/○
(外部機器共有対応)
対応ファイル形式
JPEG
JPEG
JPEG
手書き合成
PictBridge対応
○(USB/Wi-Fi)
○(USB/Wi-Fi)
○(USB/Wi-Fi)
赤外線通信
各種デザイン用紙印刷
塗り絵印刷
フォーム印刷(罫線・マス目・便箋・スケジュール帳・五線譜・メッセージカード・折り紙封筒)
塗り絵印刷
フォーム印刷(罫線・マス目・便箋・スケジュール帳・五線譜・メッセージカード・折り紙封筒)
塗り絵印刷
フォーム印刷(罫線・マス目・便箋・スケジュール帳・五線譜・メッセージカード・折り紙封筒)

 EW-M970A3Tのダイレクト印刷機能を見てみよう。基本的な機能は同等だが、対応するメモリカードがSDカードだけとなり、メモリースティックDuoとコンパクトフラッシュに非対応となる。メモリカードのカバーも省略されている。最近では一部の一眼レフを除きSDカードかmicroSDなので問題ないとも言えるが注意が必要だ。また赤外線通信も非搭載となる。USBメモリには対応している。

スマホ/クラウド対応
型番
EW-M970A3T
EP-979A3
EP-10VA
製品画像
スマートフォン連携
対応端末
iPhone
iPod touch
iPad
(iOS 9.0以降)
Android 4.1以降
iPhone
iPod touch
iPad
(iOS 8.0以降)
Android 4.0以降
iPhone
iPod touch
iPad
(iOS 8.0以降)
Android 4.0以降
NFC対応
写真プリント
ドキュメントプリント
○(PDF/Word/Excel/PowerPoint)
○(PDF/Word/Excel/PowerPoint)
○(PDF/Word/Excel/PowerPoint)
Webページプリント
スキャン
○(PDF/JPEG)
○(PDF/JPEG)
○(PDF/JPEG)
クラウド連携
スマートフォン経由/本体
○/−
○/−
○/−
オンラインストレージからの印刷
SNSからの印刷
○(コメント付き可)
○(コメント付き可)
○(コメント付き可)
写真共有サイトからの印刷
メールしてプリント
リモートプリント
スキャンしてリモートプリント

 EW-M970A3Tのスマホ・クラウド対応の機能も基本的に同じだ。対応端末に関して、iOSのバージョンが7.0から9.0、Androidのバージョンが4.0から4.1になっているが、これは本体の発売時のアプリの対応バージョンなので、現在のアプリの対応バージョンは両機種ともiOS 9.0/Android 4.1以上となる。唯一違うのはNFCに非対応となった事だ。とはいえ、NFCが関係するのは無線LANルーターを介さないWi-Fiダイレクト接続の場合だけだ。無線LANルーター経由の方がより便利に使えるため、一般的にはこちらを利用すると思われるし、Wi-Fiダイレクト接続の場合でも、手動でもそれほど難しくはない。NFCはあれば便利だが、無くてもそれほど不便ではないだろう。

コピー機能
型番
EW-M970A3T
EP-979A3
EP-10VA
製品画像
等倍コピー
拡大縮小
倍率指定
○(25〜400%)
○(25〜400%)
○(25〜400%)
自動変倍
オートフィット
CD/DVD/Blu-rayレーベルコピー
写真焼き増し風コピー
○(退色復元対応)
○(退色復元対応)
○(退色復元対応)
割り付け(2面/4面)
○/−
○/−
○/−
バラエティコピー
BOOKコピー
ミラーコピー
BOOK2アップ
塗り絵コピー
背景除去機能
BOOKコピー
ミラーコピー
BOOK2アップ
塗り絵コピー
A3原稿二つ折りコピー
背景除去機能
文字くっきり機能
BOOKコピー
ミラーコピー
BOOK2アップ
塗り絵コピー
背景除去機能
文字くっきり機能

 EW-M970A3Tのコピー機能に関しては基本的にEP-979A3と同等だ。A3原稿二つ折りコピー機能は搭載されていないが、EP-10VAも同じく搭載されておらずこちらをベースにした可能性がある。文字くっきり機能に関してはカタログやホームページ、マニュアルに記載が無く、搭載・非搭載の区別がつかない。

操作パネル/インタフェース/本体サイズ
型番
EW-M970A3T
EP-979A3
EP-10VA
製品画像
液晶ディスプレイ
2.7型
(90度角度調整可)
4.3型
(90度角度調整可)
4.3型
(90度角度調整可)
操作パネル
ボタン式
(90度角度調整可)
タッチパネル液晶
(90度角度調整可)
タッチパネル液晶
(90度角度調整可)
インターフェイス
USB他
USB2.0×1
USB2.0×1
USB2.0×1
無線LAN
IEEE802.11n/g/b
(Wi-Fiダイレクト対応)
IEEE802.11n/g/b
(Wi-Fiダイレクト対応)
IEEE802.11n/g/b
(Wi-Fiダイレクト対応)
有線LAN
100BASE-TX
100BASE-TX
100BASE-TX
対応OS
Windows 10/8.1/8/7/Vista/XP SP3
MacOS 10.6.8〜
Windows 10/8.1/8/7/Vista/XP SP3
MacOS 10.6.8〜
Windows 10/8.1/8/7/Vista/XP SP1
MacOS 10.6.8〜
耐久枚数
5万枚
N/A
N/A
外形寸法(横×奥×高)
526×415×168mm
479×356×148mm
479×395×163mm
重量
10.5kg
8.8kg
9.5kg
本体カラー
ブラック
ホワイト
ブラック

 EW-M970A3Tの操作パネルは、本体前面に取り付けられ、90度まで起こすことで角度調整が可能だ。この点はEP-979A3と同等だ。しかし液晶ディスプレイがEP-979A3の4.3型に対して、EW-M970A3Tは2.7型と小さくなっている事、またタッチパネル液晶では無くボタン操作となっている点が異なる。操作性では一段劣る形となる。一方、インタフェースはEP-979A3と同等だ。本体サイズは526×415×168mmと、EP-979A3の479×356×148mmと比べると全体に一回り大きい印象だ。とはいえ、同じ背面給紙機構を備えるEP-10VAは、479×395×163mmで横幅以外は大きくは変わらない。横幅も、47mm増なのでエコタンクを搭載している割には増加量は少ないと言える。エコタンクのほとんどが本体側に埋め込まれる形となっている事が大きいといえる。また耐久枚数が5万枚と強化されているのもポイントだ。家庭向けのプリンターが1万〜1万5000枚程度と言われているので、EW-M970A3Tはかなり多いと言える。エコタンク搭載で印刷枚数が多いと思われるプリンターだけにこの点の強化は安心材料だ。



 EW-M970A3TはEP-979A3をエコタンク搭載プリンターにしたような製品だ。価格は高いが、細かく検証したとおり、最初に付属するインクボトルだけでお釣りが来るほどで、あとは1枚当たりの印刷コストが9分の1以下と、超低印刷コストなので、大量印刷にも安心だ。そしてそれに合わせるように、本体の耐久枚数の強化と、廃インクタンクのユーザー自身での交換に対応しており、長く使える工夫がなされている。初期のエコタンク搭載プリンターよりもエコタンクの飛び出しが小さくなり、本体がコンパクトなのもうれしいところだ。スキャナ解像度や対応メモリカード、排紙トレイの自動開閉の非搭載、液晶サイズの小型化やタッチパネルの非搭載といった違いもあるが、大きく問題とはならないだろう。一番問題なのはインク構成で、写真印刷が4色となる分画質が落ちる。この点が気になるならEW-M970A3Tはオススメできない。とはいえ、十分高画質で、耐保存性も高く、顔料ブラックのおかげで普通紙への印刷画質はむしろEW-M970A3Tの方が高い。写真の画質に特にこだわるので無ければ、印刷枚数が多い人にはEW-M970A3TはEP-979A3に比べて魅力的な製品と言えるだろう。


(H.Intel)


【今回の関連メーカーホームページ】
エプソンhttp://www.epson.co.jp/