小ネタ集
新旧プリンター比較
2017年末発売のプリンターを旧機種と比較する
(2017年9月29日公開)
| 表中の赤文字は旧機種からの変更点です。なお3機種で比較している場合は、旧機種1からの変更点となります。 |
| PX-M5080FとPX-M5040Fを徹底比較する |
ビジネス向けプリンターの中でもA3スキャンとA3ノビプリントに対応したPX-M5081F/PX-M5080F が発売された。この中で、前面給紙カセットが1段のPX-M5080F と、旧機種で同じく2段のPX-M5040Fを徹底比較してみよう。
| プリント(画質・速度・コスト) |
|
新機種 |
旧機種 |
| 型番 |
PX-M5080F |
PX-M5040F |
| 製品画像 |
 |
 |
| 発売時の価格 |
32,980円 |
49,980円 |
| インク |
色数 |
4色 |
4色 |
| インク構成 |
ブラック シアン マゼンタ イエロー |
ブラック シアン マゼンタ イエロー |
| カートリッジ構成 |
各色独立 |
各色独立 |
| 顔料/染料系 |
顔料 (つよインク200X) |
顔料 (つよインク200X) |
| インク型番 |
76番(大容量) 74番(標準容量) |
76番(大容量) 74番(標準容量) |
| ノズル数 |
1568ノズル |
1568ノズル |
カラー:各256ノズル 黒:800ノズル |
カラー:各256ノズル 黒:800ノズル |
| 最小インクドロップサイズ |
2.8pl(MSDT) |
2.8pl(MSDT) |
| 最大解像度 |
4800×2400dpi |
4800×2400dpi |
| PrecisionCoreプリントヘッド |
○ |
○ |
| 印刷速度 |
L判縁なし写真(メーカー公称) |
N/A |
45秒 |
| A4普通紙カラー(ISO基準) |
10.0ipm |
10.0ipm |
| A4普通紙モノクロ(ISO基準) |
18.0ipm |
18.0ipm |
| 印刷コスト |
L判縁なし写真 |
N/A |
19.2円 |
| A4カラー文書 |
7.6円 |
7.6円 |
| A4モノクロ文書 |
2.5円 |
2.5円 |
まずは、本体価格だが、PX-M5040Fが発売時は49,980円からスタートしたのに対して、PX-M5080F は32,980円となっている。低価格化が計られたように見えるが、実はそうでは無い。PX-M5040Fが49,980円からスタートし、徐々に価格を下げていき、現在のエプソンのオンラインショップの価格は32,980円だ。つまり、この価格を引き継いだ事になる。一般的には機能がほとんど変わらなくても新機種になると価格が元に戻るのが一般的で、旧機種の価格を引き継ぐのは珍しい。後述するが、それほどまで本体に変更点が少なく、同じ機種を継続販売している途中での一部仕様変更といったイメージなのかもしれない。
そのことはプリント機能の画質・速度・印刷コストを見ても分かる。PX-M5080F とPX-M5040Fは同じインクカートリッジを使用するため、インク構成や印刷コストは同等だ。最小インクドロップサイズも同等で、画質も変わらず、ノズル数も同じため、印刷測度も同等だ。このあたりは、一足先に新製品になったA4のビジネス向け複合機PX-M781Fとは対照的だ。PX-M781Fはインクカートリッジを新しくし、ノズル数も増加、重ね連送機構も採用して印刷測度を大幅に高速化、一方で印刷コストを下げた。PX-M5080F にはそういった変更は一切無い。
| プリント(給紙・排紙関連) |
| 型番 |
PX-M5080F |
PX-M5040F |
| 製品画像 |
 |
 |
| 対応用紙サイズ |
L判〜A3ノビ |
L判〜A3ノビ |
給紙方向 (A4普通紙セット可能枚数) |
背面 |
手差し給紙(1枚) |
手差し給紙(1枚) |
| 前面 |
カセット(250枚) |
カセット(250枚) |
| その他 |
− |
− |
| 排紙トレイ自動開閉 |
− |
− |
| 用紙種類・サイズ登録 |
○(カセット収納連動) |
○(カセット収納連動) |
| 用紙幅チェック機能 |
○ |
○ |
続いてPX-M5080F とPX-M5040Fの給紙・排紙関連の機能を比較してみよう。この項目も変更点は無く、1段の前面給紙カセットと背面手差しで、カセットはそれぞれ普通紙で250枚までセット可能という点も全く同じだ。
| プリント(付加機能) |
| 型番 |
PX-M5080F |
PX-M5040F |
| 製品画像 |
 |
 |
| 自動両面印刷 |
○ |
○ |
| CD/DVD/Blu-rayレーベル印刷 |
− |
− |
| 写真補正機能 |
○(オートフォトファイン!EX) |
○(オートフォトファイン!EX) |
| 特定インク切れ時印刷 |
○(黒だけでモード・5日間のみ) |
○(黒だけでモード・5日間のみ) |
| 自動電源オン/オフ |
−/○ |
−/○ |
| 廃インクタンク交換 |
○ |
○ |
その他、プリンタの付加機能の面でも、PX-M5080F とPX-M5040Fに違いなはい。
|
スキャン |
| 型番 |
PX-M5080F |
PX-M5040F |
| 製品画像 |
 |
 |
| 読み取り解像度 |
1200dpi |
1200dpi |
| センサータイプ |
CIS |
CIS |
| 原稿取り忘れアラーム |
− |
− |
| ADF |
原稿セット可能枚数 |
35枚 |
35枚 |
| 原稿サイズ |
A3/B4/A4/B5/B5/レター/リーガル |
A3/B4/A4/B5/B5/レター/リーガル |
| 両面読み取り |
○ |
○ |
| 読み取り速度 |
カラー |
5.5ipm |
4.8ipm |
| モノクロ |
11.0ipm |
8.3ipm |
| スキャンデーターのメモリカード保存 |
○(N/A) |
○(JPEG/PDF/TIFF) |
スキャナ部に関してはPX-M5080F とPX-M5040Fで違いがある。基本的な解像度やADFの対応用紙などは同じだ。ADFは両面読み取り対応だが、1度給紙して片面をスキャンした後、もう一度給紙裏面をスキャンする方式で、同時両面ではない点も同じだ。違いは、このADFの速度だ。A4原稿の場合、PX-M5080F ではカラーが5.5ipm(image per minute:1分あたりの面数)、モノクロが11.0ipmだ。PX-M5040Fでは、それぞれ4.8ipmと8.3ipmだったので、特にモノクロの高速化率が高い。スキャンだけで無く、コピー使用時にも恩恵が得られる。というのも、印刷測度は、カラーが10.0ipm、モノクロが18.0ipmで、ADFを使用して原稿をコピーした場合、印刷の方が速く、スキャン待ちをさせられる事となる。印刷測度に追いついてはいない物の、スキャンの速度向上分だけコピーも高速化すると思われる。
| ダイレクト印刷 |
| 型番 |
PX-M5080F |
PX-M5040F |
| 製品画像 |
 |
 |
| カードスロット |
対応メモリカード |
− |
SD/MS Duo |
| USBメモリ/外付けHDD/外付けDVD対応 |
○/−/− |
○/○/− (外部機器共有対応) |
| メモリカードからUSBメモリ/外付けHDD/外付けDVDへバックアップ |
−/−/− |
○/○/− |
| 対応ファイル形式 |
JPEG/TIFF |
JPEG/TIFF |
| 手書き合成 |
− |
− |
| PictBridge対応 |
− |
− |
| 赤外線通信 |
− |
− |
| 各種デザイン用紙印刷 |
− |
− |
ダイレクト印刷に関してもPX-M5080F は変更されている。メモリーカードスロットが省略されている。もともと画質やインク的には写真印刷に向いている機種では無いため、写真のダイレクト印刷を行う事は少ないという判断だろうか。ただし、USBポートは残されており、USBメモリのみ対応する。
| スマホ/クラウド対応 |
| 型番 |
PX-M5080F |
PX-M5040F |
| 製品画像 |
 |
 |
| スマートフォン連携 |
対応端末 |
iPhone iPod touch iPad (iOS 9.0以降) Android 4.1以降 |
iPhone iPod touch iPad (iOS 7.0以降) Android 4.0以降 |
| NFC対応 |
○ |
− |
| 写真プリント |
○ |
○ |
| ドキュメントプリント |
○(PDF/Word/Excel/PowerPoint) |
○(PDF/Word/Excel/PowerPoint) |
| Webページプリント |
○ |
○ |
| スキャン |
○(PDF/JPEG) |
○(PDF/JPEG) |
| クラウド連携 |
スマートフォン経由/本体 |
○/− |
○/− |
| オンラインストレージからの印刷 |
○ |
○ |
| SNSからの印刷 |
− |
− |
| 写真共有サイトからの印刷 |
− |
− |
| メールしてプリント |
○ |
○ |
| リモートプリント |
○ |
○ |
| スキャンしてリモートプリント |
○ |
○ |
スマホ・クラウド対応について見てみよう。対応端末に関して、iOSのバージョンが7.0から9.0、Androidのバージョンが4.0から4.1になっているが、これは本体の発売時のアプリの対応バージョンなので、現在のアプリの対応バージョンは両機種ともiOS 9.0/Android 4.1以上となる。それ以外で異なる点として、PX-M5080F はNFCによる接続に対応した事が挙げられる。自宅にネットワーク環境が無い場合はもちろん、社内などでPX-M5080F はネットワークにつながっているが、手持ちのスマートフォンをそのネットワークにつなぐわけにはいかない場合でも、NFCで簡単に接続し、写真や文書の印刷、またはスキャンが行える。この点は便利になったと言えるだろう。
| コピー機能 |
| 型番 |
PX-M5080F |
PX-M5040F |
| 製品画像 |
 |
 |
| 等倍コピー |
○ |
○ |
| 拡大縮小 |
倍率指定 |
○(25〜400%) |
○(25〜400%) |
| 自動変倍 |
○ |
○ |
| オートフィット |
○ |
○ |
| CD/DVD/Blu-rayレーベルコピー |
− |
− |
| 写真焼き増し風コピー |
− |
− |
| 割り付け(2面/4面) |
○/○ |
○/○ |
| バラエティコピー |
IDコピー 影消しコピー パンチ穴消しコピー |
IDコピー 影消しコピー パンチ穴消しコピー ブック分割コピー |
コピー機能に関しては、ほぼ同等だが、PX-M5080F ではPX-M5040Fにあったブック分割コピー機能の表記がホームページ上では消えている。実際には搭載されている可能性もあるが、変更点の可能性もある。
| FAX機能 |
| 型番 |
PX-M5080F |
PX-M5040F |
| 製品画像 |
 |
 |
| 通信速度 |
33.6kbps |
33.6kbps |
| 画質設定 |
モノクロ |
8dot/mm×3.85本/mm(標準) 8dot/mm×7.7本/mm(精細) 8dot/mm×15.4本/mm(高精細) 16dot/mm×15.4本/mm(超高精細) |
8dot/mm×3.85本/mm(標準) 8dot/mm×7.7本/mm(精細) 8dot/mm×15.4本/mm(高精細) 16dot/mm×15.4本/mm(超高精細) 8dot/mm×7.7本/mm(写真) |
| カラー |
200×200dpi |
200×200dpi |
| 送信原稿サイズ |
A3〜A5 |
A3〜A5 |
| 記録紙サイズ |
A3/B4/A4/B5/A5/リーガル/レター |
A3/B4/A4/B5/A5/リーガル/レター |
| 受信ファックス最大保存ページ数 |
550枚/100件 |
550枚/100件 |
| データ保持(電源オフ/停電) |
○/○ |
○/○ |
| ワンタッチ |
10件 |
10件 |
| 短縮ダイヤル |
200件 |
200件 |
| グループダイヤル |
199宛先 |
199宛先 |
| 順次同報送信 |
200宛先 |
200宛先 |
| 自動リダイヤル |
○ |
○ |
| 発信元記録 |
○ |
○ |
| ポーリング受信/送信/予約 |
○/○/○ |
○/○/○ |
| ファクス/電話自動切替 |
○ |
○ |
| 見てから送信 |
○ |
○ |
| 見てから印刷 |
○ |
○ |
| PCファクス |
送受信 |
送受信 |
FAX機能に関しては、PX-M5080F とPX-M5040Fでほぼ違いが無い。もともと必要な機能は一通り搭載していたためと言えるだろう。ただしワンタッチダイヤルに関しては搭載されなくなった。代わりに、クイックダイヤルボタンが用意され、このボタン+電話帳の登録番号でダイヤルができるようになっている。
| 操作パネル/インタフェース/本体サイズ |
| 型番 |
PX-M5080F |
PX-M5040F |
| 製品画像 |
 |
 |
| 液晶ディスプレイ |
4.3型 (角度調整可) |
4.3型 |
| 操作パネル |
タッチパネル液晶+物理ボタン (角度調整可) |
タッチパネル液晶+物理ボタン |
| インターフェイス |
USB他 |
USB2.0×1 |
USB2.0×1 |
| 無線LAN |
IEEE802.11n/g/b (Wi-Fiダイレクト対応) |
IEEE802.11n/g/b (Wi-Fiダイレクト対応) |
| 有線LAN |
100BASE-TX |
100BASE-TX |
| 対応OS |
Windows 10/8.1/8/7/Vista/XP SP3 MacOS 10.6.8〜 |
Windows 10/8.1/8/7/Vista/XP SP1 MacOS 10.5.8〜 |
| 耐久枚数 |
15万枚 |
8万枚 |
| 外形寸法(横×奥×高) |
567×452×340mm |
567×486×340mm |
| 重量 |
18.8kg |
18.6kg |
| 本体カラー |
ホワイト |
ホワイト |
操作パネルに関しては違いが出ている。PX-M5040Fでは、本体から前方に飛び出る形で斜めに取り付けられており、固定されていた。これが、PX-M5080F では本体前面に取り付けられて、持ち上げる事で角度調整が可能となった。収納時も、家庭用複合機とは異なり、本体から操作パネルの厚み分だけ飛び出したような形だが、角度調整が可能なので、設置場所にかかわらず、操作しやすく、また液晶も見やすくなった。液晶は同じ4.3型だが、液晶内のレイアウトやデザインが、家庭用複合機のEP-880Aや、ビジネス向けA4複合機のPX-M781Fと同じものになった。操作パネルのボタンは、ワンタッチダイヤルのボタンが無くなりクイックダイヤルボタンに変更されたものの、それ以外はほぼ同じだ。唯一戻るボタンが無くなった事と、ホームボタンは液晶左のタッチセンサー式に変更された。液晶右には同じくタッチセンサー式のヘルプボタンが新設される。
インタフェースに違いは無い。対応OSはPX-M5040Fと比べるとWindowsではXPがSP1からSP3に、MacOSは10.5.8以上から10.6.8以上になっている。新製品は対応OSが新しい物だけに限定されるのは仕方の無いところだが、逆に言うとサポートに切れたXPやVistaに対応しているのはうれしいところだ。また、Windows XPのSP1からSP3やMacOSの10.5.8から10.6.8以上には無償バージョンアップが可能なので、特に問題は無いだろう。
本体サイズはPX-M5080F が567×452×340mmとなり、PX-M5040Fの567×486×340mmと比べると、奥行きが小型化されたように見える。しかし操作パネルと液晶を下ろして本体前面と並行にできる様になったため、PX-M5040Fでは飛び出ていた部分が小さくなっただけであり、本体部分のサイズは全く変わっていないといえる。一方でサイズは変わらなくても、耐久性が大きく向上した。PX-M5041Fの8万枚から、PX-M5080F では15万枚とほぼ倍になっている。プリントだけで無く、コピーや受信したFAXの印刷など、印刷枚数は多くなりやすい機種なので、耐久枚数が増えたのはうれしいところだ。
PX-M5080F はPX-M5040Fと比べると、あまり変更点が無く、先に新機種になっていたA4対応のPX-M781Fと比べると面白みの無い新機種と言える。一方で新機種になっても価格が上がらなかったため、機能的に上がった分だけお得という考え方もできる。そう考えると、ADFもスキャンスピードの向上や、NFC対応、操作性の向上と耐久枚数の向上といった、少ないながらも重要な改良がいくつもなされている。一方で無くなったのはメモリカードスロットだけなので、お買い得感が高い新製品と言えるだろう。
(H.Intel)
【今回の関連メーカーホームページ】
エプソンhttp://www.epson.co.jp/
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