デジカメで撮影して掲載する方法


■デジカメで撮影するメリット・デメリット
メリット
(1) MSX固有の文字も問題なく使える
(2) PCにフロッピードライブが必要ない人でも受け取れる
(3) 懐かしい画面で目を惹く (^_^;
デメリット
(1) プログラムを受け取る人は、写真を見ながら入力しなければならない
  [入力することを楽しむ人にはメリットかも]
(2) 撮影時には、1画面単位でプログラムリストを表示させて撮影しなければならない
(3) 撮影自体が割と難しい

■ブラウン管モニタを撮影する方法
ブラウン管モニタは、上から下に徐々に表示してます。日本のテレビなら1秒間に約60回上から下へ走査しています。
人間の目には絵として映りますが、一瞬ではほんの1点しか表示していません。
デジカメは、自動モードで撮影すると光量に応じて露光時間を調節します。モニタはそれ自身が発行しているため、短い
露光時間で撮影してしまいます。
そこで問題になるのが、ブラウン管の上から下への走査です。
1画面を表示するのに1/60秒かかるわけですから、少なくともデジカメは1/60秒は露光していないと画面の一部
しか撮れません。
それを考慮せずに、撮影すると、下の写真のように写る場合があります。



いろいろ調整できるデジカメの場合、TV優先で 1/10秒 などの少し長めのシャッター速度で撮影してください。
撮影秒時が長いので、手ぶれを防ぐためにも三脚があればベターです。
三脚がない場合は、脇を締めて、光学ファインダーがある場合はそこから覗きながら撮影するのがコツです。
(液晶を見ながら撮影すると、どうしても腕が伸びるので手ぶれしやすくなります)
あと、部屋はなるべく暗くして撮影すると綺麗に撮れます。

調整できないデジカメでも、周りを暗くして ISO感度を低めで撮影すれば何とかなると思います。



広角レンズのカメラで撮影すると、見た目以上に歪みます。
プログラムを見るときに、このひずみがキツイと読みづらいので注意してください。
広角レンズで、レンズ交換できないカメラの場合、少しモニタとの距離をおき、少しズームして撮影すると歪みが緩和されます。

■液晶モニタを撮影する方法
液晶の場合、面で表示してるので黒帯が写ることはありませんので、調整ができないデジカメでもそれなりに撮影できます。
ただ残像軽減のために高速に点滅して表示している液晶モニタもありますので、シャッター秒時は少なくとも 1/30秒以上はとりたいところです。

■撮った写真のトリミングとリサイズ
PhotoShopElement 等の写真編集ソフトで、モニタの周りに写ってしまった余計なものを削ったり、リサイズしたりします。
最近の 800万画素以上の高画素なデジカメでモニタを撮影すると、ブラウン管モニタなら走査線の隙間や RGBカラーフィルタ、
液晶なら画素間の区切り線や RGBカラーフィルタがしっかり写ってしまいます。
そんな状態で掲載されてもプログラムは読みづらいですし、ファイルサイズが大きすぎます。
そこで、リサイズするのですが、ファイルサイズ的には小さい方が有利ですが、読めなくなっては意味がありません。
リサイズは縮小後のサイズが MSX の解像度の2倍以上にしてください。

SCREEN1 や、SCREEN0:WIDTH40 の画面であれば、256x192 なので、余裕を持って幅 600〜640 くらいにすると良いです。
この辺は、撮影画像の状態によっても見やすさが異なりますので、実際のリサイズ結果を見ながら調整してください。

[▲目次へ]