このウィリーこませしゃくり釣りで「魚を釣り分けることができるのか」という命題があります。単純に見える釣法ですが、海域、釣り場、もしくは特定の根、季節などに
あわせて潜んでいる魚がわかっている場合はこれにあわせて釣法を変化させることができれば有利となることは自明の理です。過去の先達の実績によるとこれは可能とされています。
以下に表現やニュアンスの差こそあれ、こませしゃくり釣りの入門書、雑誌記事で掲載された魚種別の釣り方についてまとめたものを記述します。
この場合、主にウィリーの配色以外の要素に限定して述べます。
■マダイ、クロダイ・・・底から5mまでをゆっくり目に短く(しゃくり幅50cm)し、止めの時間を
3秒おく
■ハナダイ・・・底から15mまでを早めのピッチで止めの時間は1秒。
■イシダイ・・・するどく短く(しゃくり幅50cm)しゃくる。
■イサキ・・・タナを中心として3m下から2m上までしゃくる。こませが効くとタナが上がるので高 い位置で大型が多くなる。しゃくり方はやさしくソフトに行うように心がける。
■イナダ・・・コマセを多めに出るように調整。目安は1回のターン(下げて上げる)でコマセがなく なるようにビシの上窓を調整する。しゃくり幅は短くして止めは5秒、晩秋のイナダは底か
ら5mから10mのタナとなる。ウィリーに蛍光色を混ぜると良い。 |