瞼のお菓子


お盆も過ぎて、夏休みもそろそろおわり
そこかしこに秋の気配

8月というと懐かしく思い出すのは釜蓋餅です。
8月1日は「地獄の釜の蓋が開いて亡者がでてくる日」だそうで
釜蓋餅はこの日につくるお菓子です。

茗荷の葉っぱをつけた皮に餡子を挟んだお菓子でした。
最後に食べたのはいつだったのか思い出せないなあ。
祖母がフライパンで焼いて作ってくれたような記憶があるのですが、
自分で作ってみたいと思いつつ
皮は小麦粉だったのか、それとも他の材料だったのか。

ネットで調べても載っていたのはひとつだけ。
「小麦粉を練って、平たい餅を作り中にアンを入れて、
鍋か釜で両面から焼くのである。
明治末から、茗荷の葉で包んで焼いたり、
むしたりする方法が生れてきたらしい。」
と書いてありました。

どこかで売らないかなあと思っていたら、
母の実家近くの和菓子屋さんで釜蓋餅を販売していることがわかりました。

で買ってきたのがこれ


う〜ん、祖母のものとは見た目も味もだいぶ違います。
別のお菓子と思えば美味しいことは美味しいけど
祖母が作ったものを知っている母と私は「違うね〜」

遊びにきた叔母に「釜蓋餅を売ってたから買ってみた」と見せたのですが、
やっぱり祖母が作っていたものを知っている叔母も違うね、と。
買ってきたものはどちらかというと大判焼きみたい。
祖母のものはもっと皮が薄くて、焼くときの油の引き具合のためだったのか
油のうまみが効いた味だったように思うのです。

叔母の話で皮の粉はやっぱり小麦粉だったようなので
今度こそ自分で作ってみましょう。

でも8月1日じゃない日につくったら
また地獄の釜の蓋が開いちゃって亡者がさまよいでてきちゃうかな〜



2006.8.23