思い出の味
春の声を聞くと食べたくなるのは桜餅
おはぎ・草餅・柏餅と季節ものの和菓子が
嬉し美味し、です。

有名な和菓子屋さんのお菓子も、
農家の特売場に並ぶ手作りのお菓子も
それぞれに美味しいのですが、
私と母にとって一番美味しいお菓子は
今は亡き祖母が作ってくれたおはぎです。

母の実家はその昔和菓子屋を営んでいたので
そのせいなのか、単なる身内の贔屓目なのかわかりませんが、
祖母のつくるおはぎや釜蓋餅(八月一日に食べるお菓子)以上に
美味しいあんこのお菓子に出会ったことがないように思えます。

思い出というエッセンス、もう二度と食べられないという気持ちが
なおさらそう感じさせるのでしょうね。

お彼岸で和菓子屋さんの店頭におはぎが並ぶ季節になると、
朝早く着物の上に前掛けをきりりと締めてお店の前を
箒で掃いていた働き者の祖母の姿を思い出します。
写真のお菓子はあずささんオススメの
奈良の萬々堂の「のりこぼし」です。
修二会の時期限定のお菓子だそうです。
(あずささん、美味しかったです〜
教えてくださって有難うございました) 


2002.3.14