ふたりでおさんぽ、どちらまで?


伯父の49日に祭壇に飾られた老夫婦の人形。
個展でもこの人形は一番人気でした。

伯母は17年前に多発性骨髄腫で亡くなりました。

伯父は伯母の闘病生活の一部始終をみていたので
自身の病に対しては延命治療を望んではいませんでした。

某病院に入院していた伯母の臨終間際の時、伯父がしきりに
『もう終わりだから(看護婦が)誰もこないのか』と
怒ったように繰り返しつぶやいていた姿が忘れられません。

この世では二人仲良く老後の生活を送ることは叶いませんでしたが、
今頃はきっと天国の永遠のお花畑を散歩しているのでしょうね。