去年の白モッコウ薔薇です

卯月弐拾壱日

花暦 春の弐

4月13日 桜草開花
4月16日 たった一輪、猿の魔の手を逃れたチューリップが開花。
去年二輪だけ花をつけたモッコウ薔薇にけっこう沢山蕾がついているのを
発見してうれしくなってしまう。
今日は曇りのち雨
裏山では山吹が満開、名前を知らない白い花が咲いていてカメラにおさめる。
シャガはすでに蕾がふくらんでそろそろ咲きそうな具合。
紫木蓮の開花も近そうだ。
ケムシ一匹発見、殺すに忍びないので空き地の雑草の中に
強制お引越ししてもらう。
一昨年切花から挿し木して無事成長した薔薇にうどんこ病がでていたので、
だめな葉を切り取り薬をスプレーして、他の鉢から遠ざける。
モッコウ薔薇の葉の上に蟻がいたので、アブラムシがいるのかと思ったが
大丈夫だった。モッコウ薔薇今年こそ沢山咲いてね。
職場の近くでは藤が咲いているし、ところどころで桜もまだ咲いているし、
お隣のツツジも咲き出したしと今年の春は雪崩のように花がつぎつぎ咲いている。街路樹のハナミズキも満開。
最近ハナミズキは街路樹として大人気なのだそう。
花が好まれるのはもちろんだけど、
落葉による住民の苦情がないのが理由らしい。
落ち葉を楽しむのも良いと思うけど、都会ではそうもいかないのかな?


卯月壱拾四日

桜追人ヒヤさん那須高原へ

那須高原へ行ってきました。
遅い桜(といっても例年よりはるかに早い)をねらったのですが
ちょうど満開から散り始めの良い時期でした。
もうひとつの目的は以前から行きたいと思っていたお店めぐりをすること。
最初に「遊クラフト」へ。
ガイドブックにワタシが持っているのと同じ
益子の陶器屋さんで招き猫などの作品をよく目にする
加藤麻里さんのコーヒーカップの写真が載っていたので
彼女の作品みたさにここを訪ねてみたかったのです。
予想通り加藤さんの招き猫から小皿まで沢山ありました。
その他にも益子でみかけた別な作家さんの箒に乗った猫の
人形やら猫物が沢山あってワタシは座り込み状態。
陶器だけでなくガラス、漆器、和紙などあらゆるものが
置いてありました。
その中でも目をひいたのが、レジ脇の壁のモノクロの犬の写真。
賢そうな美形のワンだ〜と思っていたら、
レジカウンターの脇に置いてあった籠の中にモデル本人が。
店長さんらしき人に「彼(もしかして彼女?)がモデルなのですか?」
とお聞きすると『はい、親馬鹿なもので』とニッコリ。
でもこんなワンだったらワタシだって親馬鹿になりそう。
今まで見たなかで一番美形で賢く幸せそうな犬でしたもの。
噂のNASU SHOZU カフェにも行ってみました。
お天気が良かったので迷わずテラス席へ。
テラス床の木板のわずかな隙間から薔薇の枝が
顔をのぞかせていました。
このまま折られたりせず、お花をつけたらいいけど。
お店には紅茶の葉っぱやコーヒー豆、オリジナルクッキーなどのほかに
本も販売されていました。
写真の美しさに魅せられて那須在住の盆栽作家加藤文子さんの
『BONSAI GARDENING U(出版:メディアファクトリー)』
という本を買ってしまいました。
いわゆるおじいさんの趣味の盆栽とは違ったもっと軽やかで自然な
作品ばかりで、今までの盆栽のイメージが一新されてしまいました。
ご主人が陶芸家で、よく雑誌などで見かける東京の『SHIZEN』で
二人展をされたこともあるそうです。
我が家の庭でも晩夏に群生するシュウカイドウやミソハギの盆栽も
載っていて、さっそく今年挑戦してみようかとひそかに
決心したワタシでありました。
道の駅で桜の写真を撮って(トップページの桜)すっかり
満足のヒヤさんだったのですが、
なんの気なしに園芸コーナーをのぞいたらあこがれのカイドウの鉢植えが!
迷ったあげくちゃんと育てられる自信もないくせに御手頃な値段と
花の綺麗さに負けて買ってしまいました。
さあ、園芸書をひっぱりだしてオベンキョウせねば!

卯月壱拾弐日

花暦 春の壱

今年は本当に暖かくて春が早い。
きっと例年よりアブラムシなどの害虫の発生も早いだろう。
仕事から帰宅後鉢植えの植物に木酢液を噴霧する。
4月9日 石楠花開花、これも例年より2週間は早いのでびっくりする。
木瓜の蕾もふくらんできた。
庭のオダマキにもちいさな蕾がついた。
一昨年買った鉢植えの黒紫色の花のオダマキは去年は花をつけなかったけど
今年はどうかな?

卯月六日

お気に入りの場所

親知らずが痛むので歯医者さんに行きました。
この歯医者さんの奥様は大のお花好き。
待合室のテーブルの上にはいつも趣向をこらした
ディスプレイをされています。
今日はトサミズキにユキノシタやガーデンアクセサリーをあしらった
寄せ植えが飾られていました。
診察室にはいつも地元のカメラマンの方が撮った
季節の花の景色のパネルが飾られているし(今回は桜でした)
待合室には沢山の本が置かれているし(決してボロボロになった
雑誌などはない)と、歯医者なのに待たされてもちっとも苦にならない。
お気に入りのお店に行くような感じ。
こんな歯医者さんは他にはないでしょう。
午後カメラを抱えて東大付属植物園に行ったのに
なんとまだ冬期休業中で開園日は15日だそう。
今年はこんなに早い春が来ているというのに
開園までに桜やもろもろの山野草、水芭蕉も
みんな散ってしまいそうです。
気を取り直して霧降高原のうさぎカンパニーへ行きました。
ここの奥様がつくる洋服が私のお気に入り。
すべて手作りの1点もので、布地の質が良いし縫製が綺麗、
デザインの細かいところのディティールが凝っていてしかも着易い。
近頃流行の既製服がちっとも似合わない(トシと体型!の問題による)
ワタシにはありがたい。
迷った末、今日は青紫地にピンクとアイボリーの
薔薇の模様の長袖ワンピースと
半袖のブラウススーツを購入しました。
いつか自分のHPでここを紹介したいと思っていたので
ご主人にお願いして店内の写真を撮らせてもらいました。
さくらやエイザンスミレの写真を撮りながら帰宅後すぐに
裏山の桜を見にいきました。
天気予報で明日は雨ということなので
もうすでに夕暮れの淡い日差しになってしまったけれど
満開の桜が散ってしまう前にカメラにおさめよう。
途中の土手で去年見つけたカタクリが咲いていないか確かめましたが
影も形もありませんでした。

桜の木がある場所はワタシが子供の頃斎場でした。
親に怖い人がいるから行くんじゃないと言い含められ
勝手に大きな死神の鎌を持った怖い男がいると想像して
決して近寄らなかったのでここに桜の木があるとは
ほんの数年前まで全く知らなかったのです。
今でもほとんど人影が無い場所なので、夕暮れのひととき
やわらかい光の中の桜を独り占めして満喫しました。


弥生参拾壱日 月齢17.4

嬉しくない春の使者

春の始まりというと・・・
沈丁花の香りが教えてくれるような気がします。
でもあんまり嬉しくない春の使者もいたりします。
ひとつは虫。
朝、台所から母親の慌てる声がしたので何かと思ったら、
料理用の日本酒にむらがるアリンコの群のせいでした。
毎年どういうわけか1日だけ蟻が家の中で大行進する日があるのですが、
いつも夏の始まり頃に起こるのです。
これも暖冬のせいなのかな〜?
庭いじりをしてプランターを動かしたらなんとそこにはムカデが〜
刺されてはたまらないので、手じかにあったケムシ様の殺虫剤を
嫌というほどかけてしまいました。
ミミズは土の状態が良い証拠だから大歓迎だけど、
同じ長いモノでもムカデ、ケムシの類はなるべく御縁がないようにしたいです。
(ケムシの場合は蝶々か蛾になるので、
殺さないで裏山に行っていただきます)
もうひとつは春雷。
うちの方は全国で3本の指に入る雷の発生地帯です。
一昨年近所に落ちた雷のせいでビデオデッキが駄目になった我が家では、
雷が近づいてくると冷蔵庫の電源以外は全部抜いてしまいます。
で、PCなんてもってのほかの一時的ローテク生活になります。
夏は空の具合と天気予報である程度予測がつきますが、
春雷様は思ってもみない時におでましになるので、予定していた諸々の
電気的仕事・遊びができなくなってしまい、
とってもはた迷惑なお客様なのです。


弥生壱拾四日 月齢00.4 新月

ちょっとしたことが嬉しいもの

今日職場の近くの駅に久し振りに行ったら、
待合室のベンチに座布団が置いてありました。
駅のベンチって硬くて冬などは冷え冷えとした感じなのですが、
赤いカバーが掛けられたそれはとても軟らかくあったかそうでした。
先日奈良に行った時、近鉄の某駅のホームの待合所のベンチに
やはり座布団が置いてあって、嗚呼こういうのっていいなあと
思ったばかりでした。
不特定多数の人が座る座布団なんて気持ちが悪いと思う
方もいるかもしれません。
でも豪華で近代的な設備が整った公共施設もいいけれど、
こんな風に何気ない心遣いが嬉しいし、
小さな駅でもできる範囲のサービスをという職員の気持ちが
伝わってきて、その心がけを見習わなきゃと
思ってみたりするhyacinthなのでした。