おいしい秋です



天高くヒヤ肥ゆる秋の到来です。
(いやヒヤ肥ゆるは一年中のことか)

食べ物に季節を感じるのは、秋の食べ物が1番かな?

9月のある日突然ガーンと気温が下がり、
あわてて長袖を引っ張りだして着る頃
食卓に上がったゴマ油の香りの湯気が立つけんちん汁と
油が乗ったキラキラの秋刀魚を焼いて
お醤油をさっとかけ、大根おろしとともに
食す時、今年も秋がやってきた、
その後には長い冬がいるのだな、と思います。

そのほかにも栗に柿。
小学校の頃運動会のお昼のお弁当には、
ご近所さんもうちも海苔巻きに茹でた栗、
特別な日だからと奮発した
ちょっとまだ青くてすっぱいみかんが定番でした。

で、ここ2年ぐらいのヒヤの秋のお楽しみは
「栗きんとん」なのでございます。

お節料理の定番のあれではなくて、
栗を蒸してつぶしたものに砂糖を加えて、
栗の形に練り上げたお菓子です。

飛騨高山・木曽に旅行に行った時初めて食べて以来、
ヒヤの好きな食べ物ランク上位となりました。

このお菓子は、岐阜・東濃地方、旧中山道沿いの
限られた地域のものなので、手に入りにくくて
しかもシンプルな割りにお高い。
いっぱい買い込んでも日持ちしないしね。
なので、東京などに出かけた時デパ地下のお菓子屋さんで
偶然お目にかかったら迷わず買うことにしています。

といいつつ、去年も今年も
ネット販売されている愛しの栗きんとんを
買おうかどうしようか眺めているヒヤなのでした。

柿も好きです。
実は硬すぎず軟らかすぎず、
なかなか好みの加減の柿に出会うのは難しい。
以前奈良で買った柿は美味しかった〜
おみやげ用の高級品でお高かったけど
出した価値がある美味しさでした。
「柿食えば鐘が鳴る鳴る法隆寺」と詠んだ御仁も
さぞかし食べた柿が美味しかったのだろうと
くだらないことを考えたりしてね。

そうだ、葡萄もあった。
巨峰が好きだけど、懐かしのデラウエアも美味しい。
子供の時、「葡萄酒」を飲んで見たかった。
当時葡萄ジュースといったら「ファンタグレープ」ぐらい。
ファンタよりもっと美味しいのが「葡萄酒」だと思ってました。
初めてワインを飲んだ時のことは忘れましたが、
想像外の味だったことは確かです。