「彩りの畑」
咲いているのはポピー 矢車草 カスミソウ 小町草 麦 
ラベンダー ペパーミントなど

2003年7月 富良野・ファーム富田

ハーブブームのせいか、スキー場の夏期の観光客確保の為か
今では日本中あちこちで見られるようになりましたが、
ラベンダー畑といったらやはりここでしょうね。
ここはやっぱり「特別」でした。

富良野ではもともと香水用のオイルを作るために
ラベンダーを栽培していたそうです。
しかし、合成化学香料が輸入されるようになって
ラベンダー畑はどんどん姿を消してしまいました。
でもファーム富田の富田忠雄さんはどうしても
ラベンダー畑をつぶすことができず、花を守り続けたのだとか。
それでももうこれ以上栽培を続けることは無理と諦めかけた
1975年6月、
当時の国鉄のカレンダーの写真で紹介されてから
花を見に来る人がどんどん増えていきました。
そしてあの「北の国から」の放映で富良野が全国的なブームとなり、今に至ったようです。


けれど、ここがどうして「特別」と感じてしまうのでしょう。


富田忠雄さん著の「わたしのラベンダー物語」の巻末の解説を書いているのは
あの蛍ちゃんこと中嶋朋子さんです。

彼女は富田忠雄さんについてこのように書いています。
そして「特別」の秘密の鍵はこの文章の中にあるように思うのです。

「ひとつの大切なものと共に大地に根ざし、時を紡いでいくという富田さんの姿は、
輝かしいほどに喜びに満ち、力強く“確か”である。」

わたしのラベンダー物語 富田忠雄著  新潮文庫