加計呂麻の旅

 
 奄美大島瀬戸内町の加計呂麻島に調査で出かけた。エコミュニティ研究会の合同調査である。今回は予備調査的な意味があり、瀬戸内役場で町全体の概況調査を行ったほか、加計呂麻の30の集落を2集落を除いてすべてを一回りし、秋徳集落で住民からの聞き取り調査を行った。加計呂麻は確かに過疎化が進んでいるが、集落が消滅することはないという。いつの間にか人が帰ってくるのだそうだ。お盆の時には帰省者で島がふくれあがるという。島から出ていった人々も島が大好きなのである。
 キビ酢が売れ始め、島にある小規模な黒糖工場でも原料のキビが不足するようになっているが、サトウキビ栽培が増える状況にはない。高齢化が進んでいるからである。しかし、頑張っている年配者もいた。
KAKEROMA 004 古仁屋の港を離れ、チャーターした渡し船は加計呂麻へ向かう。KAKEROMA 040 加計呂麻の集落は入り江に点在している。入り江の海は美しく、穏やかだった。
KAKEROMA 025 11月中旬だったが、ブーゲンビリアが我々を迎えてくれたKAKEROMA 030 鮮やかに咲くハイビスカス
KAKEROMA 032 加計呂麻は島尾敏雄が過ごした土地。「出発は遂に訪れず」の舞台KAKEROMA 036 呑之浦に復元されている震洋艇(特攻艇)とその格納庫
KAKEROMA 046 昇曙夢(のぼりしょむ)明治11年(1878)7月17日生まれ、昭和33年(1958)11月22日永眠。享年80歳。ロシア文学者。加計呂麻島実久村(現在の瀬戸内町)芝生まれ。KAKEROMA 048 実久の海は真水のように透き通っていた。
KAKEROMA 050 加計呂麻の公共交通機関。でもあまり人は乗っていなかった。KAKEROMA 052 クリックしてみてください。塀に立てかけてある棒はハブ棒。すぐにたたけるように集落のあちこちに立てかけてある。
KAKEROMA 053 天気にも恵まれたのだが、それにしても美しい海。KAKEROMA 054 美しい海であると同時に、生活の糧を得る豊饒の海でもあった。近年は漁獲が減っているという。
KAKEROMA 068 加計呂麻のキビ酢がブームになっている。キビ酢の工場。KAKEROMA 071 キビ酢の瓶。
KAKEROMA 073 福山酢と同じような亀壷もあったKAKEROMA 063 「嘉入の滝」落差15m。須子茂地区の古くからの神聖な場所
KAKEROMA 083 瀬戸内町の家畜市場(セリ場)KAKEROMA 085 体重計
KAKEROMA 088 運搬トラックKAKEROMA 092 牛の係留場
KAKEROMA 120 黒糖焼酎「里の曙」工場見学。オプショナル・ツアー。KAKEROMA 112 工場内