. | 諸君 私は核戦争が好きだ 諸君 私は核戦争が好きだ 諸君 私は核戦争が大好きだ 核ミサイルが好きだ 核爆弾が好きだ 核砲弾が好きだ 核地雷が好きだ 核魚雷が好きだ 核爆雷が好きだ 携帯型核ロケット砲が好きだ 中性子爆弾が好きだ 放射性物質汚染爆弾が好きだ 平原で 街道で 塹壕で 草原で 凍土で 砂漠で 海上で 空中で 泥中で 湿原で この地上で行われる ありとあらゆる核戦争が大好きだ 縦列に並べられた潜水艦のミサイルサイロの一斉射撃が 閃光と共に湾岸を吹き飛ばすのが好きだ 空中高く巻き上げられた市民が 消し炭になってばらばらになった時など心がおどる オペレーターの操る戦艦の核砲弾が 敵艦隊を消滅するのが好きだ 悲鳴を上げて 燃えさかる家から飛び出してきた市民が 衝撃波でなぎ倒された時など胸がすくような気持ちだった 翼先をそろえた爆撃機の横隊が 敵の国土を蹂躙するのが好きだ 恐慌状態の母親が 既に息絶えた赤ん坊を 何度も何度も揺さぶっている様など感動すら覚える 無抵抗主義の売国奴達が街路に焼け落ちていく様などはもうたまらない 泣き叫ぶ子供達が 空から降り下りてきた灰と共に 血を吐いてのたうちばたばたと倒れていくのも最高だ 哀れな抵抗者達が小さな戦闘機で健気にも迎撃してきたのを MIRVの子弾頭が基地滑走路ごと木端微塵に粉砕した時など絶頂すら覚える 核地雷に機甲師団が滅茶苦茶にされるのが好きだ 必死に守るはずだった都市が爆撃され 何も無い焼け野原になっていく様は とてもとても悲しいものだ 膨大な大陸間弾道弾に押し潰されて殲滅されるのが好きだ 放射能風に追いまわされ 鼠の様に大地を逃げ回るのは屈辱の極みだ 諸君 私は核戦争を 地獄の様な核戦争を望んでいる 諸君 私に付き従う愛国者戦友諸君 君達は一体 何を望んでいる? 更なる核戦争を望むか? 勝利も栄光もない 糞の様な核戦争を望むか? 絶滅散華の限りを尽くし 五大陸の息の根を止める 聾者の夜の様な沈黙を望むか? 「核戦争!! 核戦争!! 核戦争!!」 よろしい ならば核戦争だ 我々は満身の力をこめて今まさに振り下ろさんとする握り拳だ だがこの暗い闇の底で半世紀もの間 堪え続けてきた我々に ただの核戦争では もはや足りない!! 最終核戦争を!! 一心不乱の最終核戦争を!! 彼女は僅かに一機に過ぎぬ誘導兵器に過ぎない だが彼女は冥界の姫だと私は信仰している ならば彼女と核爆弾で一機と26発の最終兵器となる 彼女を忘却の彼方へと追いやり 眠りこけている連中を叩き起こそう 髪の毛をつかんで引きずり降ろし 眼を開けさせ思い出させよう 連中に恐怖の味を思い出させてやる 連中に冷戦の時代を思い出させてやる 終戦とデタントのはざまに 奴らの思考では思いもよらない兵器があったことを思い出させてやる 一機の超音速爆撃機で世界を燃やし尽くしてやる 「大統領より全核武装部隊へ」 第三次世界大戦 状況を開始せよ 征くぞ 諸君 |