[ 2265] 二人同行とスタンド・バイ・ミー 記入日時 2011年05月13日(金) 7:10 

人は何かと理由をつけて行動を遅らせる。鈍らせる。
「遠いから…」「お金かかるから…」「数量が少ないから…」
昨日の話の続きだが、今回あれだけの地震があったにも関わらずどれだけの人がその備えをしているのだろうかと思ってしまう。
例えば「水を20リットル蓄えたところで、何の役にたつのだ?!」と何もしない。その結果、少しの地震で不安になり買い出しに走る。
人は「…だから」と理由をつけて、怠けるようになってるのだと思う。
「今日やれる事は今日やる!」それが行動を早める鉄則だと思う。
何の話かというと、宮古ボランティアのリーダー伊藤さんの話だ。
今回初めてお会いした伊藤さん。行動力あふれる方だった。
熱いハート(伊藤氏談)を持った彼は4月中より仲間に呼びかけ支援物資を多く集め、心痛めていたコナのふるさと宮古行きを計画した。
常磐津の有本さんがmixiで呼びかけ全国から物資が届いたのだ。
伊藤さんの行動力はすごい。彼はボランティアセンターに連絡し、ボランティア活動を受け入れてもらったのだ。(日記2254)
もちろん彼は仕事をこなしながらだ。5/1もメールで「今日は出社日で…」と忙しい中、準備にかかっている様子を伝えてきた。
ところが5/2のメールで「凄い荷物で積みきれません」と積みきれない物資の山を写メしてきた。そんな準備の末やっと出発。
5/2の深夜に出発し、空があけた高速道路のパーキングで目にしたものは「災害ボランティア」の札と「同行二人」の文字。
伊藤さんが魅力的なのはこれだけ行動力、人一倍の好奇心がありながら、ある意味「恐がり」なのだ。(伊藤さんごめん(^^;;)
こんな事があった。田老地区でのガレキの山を見ていると「人の腕じゃない?!」と白いものを指さすのだ。
それはただのビニールの切れ端だった。まだある。5/4ボランティア活動が終わり遅い昼食をとろうと、ハーバーに向かった。
すると彼が「人がぶら下がっている!」と叫んだ!確かに足が木にぶら下がってる。しかし、それは腰まである長靴だった。
僕は分かった。伊藤さんは映画「スタンド・バイ・ミー」の少年達のように、自分の中にストーリーが出来上がっていたのだ。
そのストーリーゆえ、彼は大変な思いも苦にせず、これだけの準備をして宮古行きの計画を実行なし得たのだと思ったのだ。
さて、「同行二人(どうぎょうににん)」。これは四国巡礼のお遍路さんが笠に書く言葉です。一人でも弘法大師がそばにいて守ってくれる。そういう意味です。伊藤さんは、死者と出会っても弘法大師がいるから大丈夫と、車に書いていたのです。
伊藤さんの行動力のお陰で僕らは無事宮古から戻ってきました。そして何より多きなものを受け取り帰ってきたと思います。
それは「スタンド・バイ・ミー」の少年達と一緒です。僕らはとっくに大人になってしまいましたが、それでも心に大きなもの。
それは苦労してもそれを苦労といとわず行動した結果、心に残るもの。心に大きなもの。本当に伊藤さんに感謝するのです。


[ 2264] 東海大地震 地震発生率87% 記入日時 2011年05月12日(木) 6:10 

いま地震学者は、今回の震災で大きく考え方を変えたそうです。
それは「今回震源の宮城県沖はプレートが常に滑り、エネルギーがたまらない場所とされていた事が覆され、研究者たちは地質学的な長い歴史の一部しか見てこなかった」という反省です。
そして大地震の直前に断層が事前に滑る現象があると考えられ、それが「ひずみ計」を各地において東海大地震の予知する計画だが今回の大地震では、その前兆滑りが観測されなかったというのだ。
つまり、87%とされる東海大地震は予知後に発生するのではなく、今回のように突然大地震になる事も十分考えられるのだ。
東海大地震の恐怖はこれからなのだ。いや、煽るわけではない。
実際に大地震が起こってからでは遅いのだ。
ぜひ、いまから準備をして下さい。少しでも準備する事が大事です。
(写真は物置に入った水20リットルのポリタンクと、赤のランタン)


[ 2263] 震災二ヶ月 ― 遠くで支える ― 記入日時 2011年05月11日(水) 6:40 

震災二ヶ月になりました。皆さんいかがお過ごしですか?
復興への道のりは大変ですが、僕らは遠くで支えるだけです。
僕は今日も募金してまいります。paulaさんの五嶋龍くんの言葉ではありませんが、ボランティア活動にしても、募金にしても全て自分のためだと思うのです。
さて、この震災なのに毎年のようなバラの会を開くか迷ってました。
ご近所さんだけお呼びして、酒宴などなしにひそかにと思いました。
しかし、僕らが普通に生活して遠くで被災者を支える事が大事。
そう思い、毎年のようにバラの会を開くことにしました。
日時は5月15日(日)午後。いつものように気楽にいらして下さい。
赤ワイン、そして料理を用意します!宮古の話もしましょう!(^_^)


[ 2262] 震災以後 ― 自分でない自分がいる ― 記入日時 2011年05月10日(火) 6:30 

皆さんは震災以前と以後で、何か変わった事がありますか?
僕もはっきりとは分からないのですが、明らかに違うと思うのです。
僕は一番顕著なのはスポーツ選手だと思うのです。
プロ野球の楽天イーグルス。サッカーJ1のベガルタ仙台。
どちらのチームも去年より活躍している気がします。
例えば卓球の福原愛ちゃん。彼女もここ数ヶ月前と違う気がする。
これらの選手は精神的に何かが後押ししている気がするのです。
そこには以前の自分にない何か。例えば被災した方々の笑顔や、被災地の光景だったり。それらが、後押ししている気がするのです。
僕も具体的には何も変わってはいないのですが、何かが違う。
一番分かりやすいのは、涙もろくなったりする事なのですが(笑)
さて、今日も一日頑張ります。この風景を胸にしまって…


[ 2261] 必ず生い茂ってみせて欲しい! 記入日時 2011年05月09日(月) 7:00 

やっとバラが咲き始めました。去年と同じくらい遅い開花です。
(2010年)(2009年)(2007年)(2006年)(2005年)(2004年)
注目して欲しいのは、隣地なのです。
この写真では分かりづらいのですが、一面に雑草の芽が出てます。
たぶん放っておくと、一面に雑草が生い茂るのだと思います。
雑草は本当にたくましいです。
この雑草を見るにつけ、やはり被災地の事を思ってしまいます。
僕らは二ヶ月近くたってから被災地に入りました。
ボランティア活動中に現地の方とお話をしてて「被災直後は遺体がそこら中にあった」と話されていました。僕の写した風景もずいぶん整地された後だったのです。ですから、被災直後の風景を思うと…
二ヶ月であれだけになったのです。必ずや数年後に復興してます!
僕らもそれに負けずに頑張ります!また、ボランティアに伺います!



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