コレリ大尉のマンドリン
CAPTAIN CORELLI'S MANDOLIN
★★★★☆ 2001年 アメリカ 2時間9分
監督 ジョン・マッデン(恋におちたシェイクスピア)
出演 ニコラス・ケイジ(天使のくれた時間/月の輝く夜に)
ペネロペ・クルス (ブロウ/ すべての美しい馬)
ジョン・ハート(ハリー・ポッター/ロスト・ソウルズ)
1940年ギリシア、ケファロニア島にも戦争の足音が近づき、島の医師イアンニス(ジョン・ハート)の気がかりは気丈で美しい一人娘の娘ペラギア(ペネロペ・クルス)。父親の心配をよそに、当のペラギアは島の漁師との恋に有頂天だった。翌年ギリシアはドイツ・イタリアに降伏し、やがて島に占領軍が到着。イタリア兵の行軍を率いるアントニオ・コレリ大尉(ニコラス・ケイジ)は、奇妙なことに背中にマンドリンを背負っていた。人生と音楽を愛することを忘れない陽気なコレリと彼の部下たちに、初めは敵意を見せていた島の人々も心を許していく。次第に惹かれ合うコレリとペラギア。だが時代は凄惨な戦いの末、コレリはドイツ軍によって処刑場へと連行される。そこで奇跡的に命をとりとめたコレリは、ペラギアの手厚い看護によって回復する…。第2次大戦下の悲劇の中で芽生えた愛を描く感動作。
景色も美しいし、話としてまあ見れるのですが、(これ、実話なんですね。)でも最後見終わって、感動の余韻がないんです。でも、恋愛物が好きなのでいいでしょう。しかしイタリア人っていいですね。ニコラス・ケージの歌は「天使のくれた時間」以来2度目ですが、真似て歌いたくなります。(^_^)


この胸のときめき
RETURN TO ME
★★★★☆ 2000年 アメリカ 1時間56分
監督 ボニー・ハント(女優=レインマン/監督初作品)
出演 デビッド・ドゥカブニー(Xファイル)
ミニー・ドライバー(グッド・ウィル・ハンティング)
キャロル・オコナー
ロバート・ロジア
シカゴ郊外にある動物園のゴリラ館を拡張すべく寄付金集めに尽力する動物学者エリザベスとその夫ボブ(デビッド・ドゥカブニー)。しかし、エリザベスは志半ばで交通事故で亡くなる。1年後、ボブは友人と出かけたレストランでウェイトレスのグレース(ミニー・ドライバー)と知り合う。そしてグレースも、ボブをずっと昔から知っていたような親しみを抱く…。ボブは知らなかったが、グレースはエリザベスからの取り出した心臓の移植手術を受けたことによって助かった女性だったのだ…。不思議な運命で結ばれた男女が繰り広げるロマンチック・ラブストーリー。
心臓移植という難しい問題を扱ってて、ラブストーリーとしてちょっと重たいのですが、そこはイタリアンレストランが救ってくれます。それにレストランのオーナーでグレースのお祖父ちゃんや、仲間がいいんです。ストーリーとしてちょっと甘いところもありますが、ちょっと心温まる話です。


60セカンズ
GONE IN SIXTY SECONDS
★★★★☆ 2000年 アメリカ 2時間58分
製作
監督
ジェリー・ブラッカイマー
ドミニク・セナ(ソードフィッシュ)
出演 ニコラス・ケイジ(天使のくれた時間/月の輝く夜に)
アンジェリーナ・ジョリー(トゥームレイダー)
ジョヴァンニ・リビシー(サム・ガール)
メンフィスはかつて、どんな車でも60秒で盗み出す伝説の車泥棒だった。しかし事件に巻き込まれた弟の命を救うため、彼はわずか24時間で最高級車50台を盗み出すという、常識では不可能な仕事を引き受けた。だが、不穏な動きを察知した警察は大捜査綱を設置して宿敵メンフィスを待ち受けていた…。 『バニシング IN 60''』('74)をリメイクしたサスペンス・カーアクション。
カーチェイスで、そこそこ見られます。調べるとジェリー・ブラッカイマー製作。なるほど納得です。しかしアンジェリーナ・ジョリーの出番の少なさにブーイング。もっと見たかったですね。あと、これを書くのに『バニシング IN 60''』を調べましたが、見てないのですが、逸話が面白いです。


シッピング・ニュース
THE SHIPPING NEWS
★★★★☆ 2001年 アメリカ 1時間52分
監督 ラッセ・ハルストレム(ギルバート・グレイプ/ショコラ)
出演 ケビン・スペイシー(アメリカン・ビューティー/光の旅人)
ジュリアン・ムーア(妹の恋人/ことの終わり)
ケイト・ブランシェット(エリザベス/リプリー)
ジュディ・デンチ(ショコラ/恋におちたシェイクスピア)
事故死した妻ペタル(ケイト・ブランシェット)に裏切られた中年男クオイル(ケヴィン・スペイシー)は、娘バニーを連れて叔母のアグニス(ジュディ・デンチ)と共に、ニューヨークから父の故郷であるニューファンドランド島にやってきた。クオイルは地元の新聞社に職を得て、コラム“シッピング・ニュース”を担当することになる。そこ編集長や記者仲間、地元の人々、そして託児所を営む若き未亡人ウェイヴィ(ジュリアン・ムーア)らとの出会いの中で、クオイルは生活の活力を取り戻していく…。ヒューマンドラマ。原作はピューリッツァー賞&全米図書賞受賞。
それなりに面白いのですが、ハルストレム監督(スウェーデン人)のせいなのか、冒頭から暗いです。そして何かつかみ所のない作品でした。ニューファンドランド島はカナダ領なのですが、どこかアイルランドみたいだなと思って見ていたのですが、調べてみると19世紀初めにかけてイギリス南西部とアイルランド南部からやってきた移民の子孫なのですね。この事がこの物語に下地になっていると思いました。


小説家を見つけたら
FINDING FORRESTER
★★★★★ 2000年 アメリカ 2時間16分
監督 ガス・ヴァン・サント(グッド・ウィル・ハンティング)
出演 ショーン・コネリー(エントラップメント/マイハートマイラブ)
ロブ・ブラウン(映画初出演)
アンナ・パキン(ピアノ・レッスン/Xメン)
マット・デイモン=カメオ出演
NYのブロンクス。黒人の高校生ジャマール(ロブ・ブラウン)は、プロのバスケットボール選手を夢見つつも、実は文学少年。そんな彼が、アパートの部屋に引きこもっている謎の老人と知り合う。彼は40年前にピュリツァー賞に輝いた処女作一冊を残して文壇から消えた幻の小説家、ウィリアム・フォレスター(ショーン・コネリー)だった。二人の間にはやがて師弟関係のような友情が生まれ、ジャマールは文学の才能を開花し、フォレスターは長年閉ざされていた心を開いていく。そんな時、ジャマールの才能に気づき嫉みはじめていた教授が、ジャマールの作品のタイトルがフォレスターの昔発表したエッセイと同じ副題を持っていることを糾弾する。ジャマールは退学の危機にさらされるが、作文シンポジウムの時、それまで決して一人では外出しようとしなかったフォレスターが現われ…。秀才高校生と伝説の小説家の交流を描いたヒューマンドラマ。
僕にはちょっと長かったのですが、なかなか良い映画でした。ショーン・コネリーはエントラップメント、マイ・ハート・マイラブと見てきてますが、年を重なるほどいいですね。そして作家が少年に教える中でいくつかの言葉があります。「自分のために書く文章は、人に見せるための文章に優る。」「考えるな、考えるのは後だ!」「第1稿はハートで書く、リライトには頭を使え!」全くなるほど!です。


ジョージアの風
A HOUSE DIVIDED
★★★☆☆ 2000年 アメリカ 1時間41分
監督 ジョン・ケント・ハリソン
出演 サム・ウォーターストン(キリング・フィールド)
ジェニファー・ビールス(フラッシュダンス)
ナオミ・ワッツ(マルホランド・ドライブ)
アマンダ・ディクソンの自伝を基に、人種偏見の問題を描いたドラマ。
どうも劇場公開してない映画のようで資料が見つからず、粗筋を詳しく書けませんが、後味のいい映画でした。出演者を確認しないで見ていて「誰か知った人だな?」と思ったら「フラッシュダンス」のジェニファー・ビールスで驚いた印象があります。