デュエット
DUETS
★★★☆☆ 2000年 アメリカ 1時間52分
監督 ブルース・パルトロウ
出演 グウィネス・パルトロウ(恋に落ちたシェークスピア)
ヒューイ・ルイス
マリア・ベロ、スコット・スピードマン
アンドレ・ブラウアー、ポール・ジャマッティ
3組のペアがアメリカ各地のカラオケ大会を勝ち進んでいく。一組目はラスベガスのショーガール・リヴ(グウィネス)は、母親の葬儀で長年会っていなかった父親リッキー(ヒューイ・ルイス)に再会し、焦りまくるリッキーと親子の愛情を深めていく。また不動産会社のトッドは、刑務所から逃走中のレジーを車にのせ、途中のバーで見事なデュエットを生み出す。3組目はタクシー会社経営のビリーで、妻の浮気を知って傷心だったが、突然現れたスージーに引きずられてカリフォルニアに向かうのだった。決勝大会で迎えるクライマックスは…。見ず知らずの6人が出会い、一緒にカラオケをしていくことで、自分を再発見していくロードムービー。
そもそもこの映画は、グウィネスとブラピの共演話でもりあがっていたが、二人の破局で幻の映画になりかけた。3年たって、ヒューイ・ルイスをむかえ、グウィネスの長年の夢、パパと一緒にお仕事!は実現した。そんなグウィネスの歌声も素敵な映画です。


トマ@トマ
THOMAS EST AMOUREUX
★★★☆☆ 2000年 ベルギー・フランス 1時間37分
監督 ピエール=ポール・ランデル
出演 ブノワ・ヴェルネール
エラン・ヤイ
マガリ・パンロー
重度の広場恐怖症で8年間も自分の部屋から一歩も出ず、直接人と会うこともできないでいるトマは、テレビ電話のネット端末を使って友人や家族や担当医とコンタクトを取っていた。生活は部屋を出なくても成り立つ。だが、彼は別に引きこもりというわけではない。人と話をするのは好きなのだ。友だちも多い。画面にはついに一度もその顔が出てこないが、トマはそこそこ女性にうける顔立ちだし、会話だって流暢なものだ。電話でも友情ははぐくめるし、セックスだってバーチャルセックスで解消できる。でも恋愛はどうするのか?それがこの映画のテーマなのだ。 8年間部屋に閉じこもっていた青年トマが、バーチャル世界の女性に恋をしたことをきっかけに、外の世界に飛び出し幸せを探しはじめるまでを描いた、シュールで切ない恋愛映画。
不思議な映画でした。写真はテレビ電話で知り合った女性と会話してるところです。こんな映像が延々と続きます。主人公トマは一度も画面には出てきません。設定では近未来になってますが、でもこれ、いま現実に起こってる事ですよね。ネットワーカーの僕には身につまされます。ガンバレ、トマ!


トロン
TRON
★★★★★ 1982年 アメリカ 1時間39分
監督 スティーブン・リズバーガー
出演 ジェフ・ブリッジス(恋のゆくえ/光の旅人)
ブルース・ボックスレイトナー
デイヴィッド・ウォーナー
ENCOMは米国防総省にも通じる巨大なネットワークを持ったコンピューター会社。デリンジャー社長の独断に、エンジニアのアラン(ブルース・ボックスライトナー)は反発する。同僚のローラ(シンディ・モーガン)とともにアランは、フリン(ジェフ・ブリッジス)の経営するゲーム・センターをたずねる。フリンは将来を嘱望された天才エンジニアだったが、その有能さを恐れたデリンジャーに首にされ会社を追い出されたのだった。「デリンジャーが好き勝手にプログラムを作り変えており、トロンというプログラムを使って、デリンジャーのマスター・コントロール・プログラム(MCP)を監視しようとしたが、うまくいかない」とアランはフリンに語る。フリンはアラン、ローラと一緒にENCOMに忍びこむ。フリンが端末機にすわり、コンピューターを作動させようとした時、レーザー光線が彼に照射された。フリンは、コンピューター世界にとばされたのだった…。映画史上初のコンピューター・グラフィックスを駆使したアニメと実写フィルムを織りまぜて描くSF映画。
スターウォーズも、マトリックスも、制作者はみんなこの映画を見て少なからず影響を受けているはずです。それほど20年前、衝撃的だった映画でした。その映画を2002年の正月に録画したものを見ました。
良かったです。懐かしかったです。DVDにして永久保存版にしました!(^_^)


バーバー
THE MAN WHO WASN'T THERE
★★★★☆ 2001年 アメリカ 1時間56分
脚本・制作
監督
イーサン・コーエン
ジョエル・コーエン(ファーゴ)
出演 ビリー・ボブ・ソーントン(狂っちゃいないぜ/バンディッツ)
フランシス・マクドーマンド(あの頃ペニー・レインと)
スカーレット・ヨハンソン(モンタナの風に抱かれて)
1949年夏、北カリフォルニア、サンタ・ローザ。エド・クレインは、妻の兄フランクが経営する小さな床屋で働いている。もともと床屋だった訳ではない。喋りっぱなしの義兄、代わり映えのない仕事。妻ドリスはデパートの帳簿係。店の高級品を1割引で手に入れ、火曜の夜は教会でビンゴに没頭する。しかしエドは妻が上司デイヴと深い関係にあることに気づき始めていた。ある日店にきたセールスマンから持ちかけられた出資話。資金1万ドル。「これで俺の人生は変わるのか?」早速エドは不倫をネタにデイヴに金を要求する。しかし、そのちょっとした恐喝は様々な悪夢を巻き起こし、事態は思いもよらぬ方向へ。壊れ始めたエドの運命は、どんな結末を迎えるのだろうか…。カンヌ映画祭最優秀監督賞などを受賞したクライムサスペンス。
一見どこにでもあるようなストーリーがモノクロの画面で淡々と進んでいきます。モノクロ画面はカラーで撮ったフィルムをモノクロに焼き直したそうです。そのコーエン兄弟のこだわりが1940年代のアメリカの空気感をうまく出してます。そしてやはりビリー・ボブの存在感です。セリフは少なくく、独白で語られる物語は人間の弱さ、悲しみがじわっと出てるのです。見終わって、しばらくしてから良さが分かるような映画でした。


パール・ハーバー
PEARL HARBOR
★★★☆☆ 2001年 アメリカ 3時間5分
制作
監督
ジェリー・ブラッカイマー
マイケル・ベイ(アルマゲドン)
出演 ベン・アフレック(アルマゲドン/ 偶然の恋人)
ジョシュ・ハートネット(愛ここにありて)
ケイト・ベッキンセール(セレンディピティ)
テネシー州の農業地帯で兄弟同然に育ったレイフ(ベン・アフレック)とダニー(ジョシュ・ハートネット)は、米国陸軍航空隊の精鋭パイロット。やがて二人は、美しく勇敢な看護婦イヴリン(ケイト・ベッキンセール)と巡り合い、彼女とレイフは激しい恋におちる。だが戦火が広がる中、理想に燃えるレイフは志願兵となり生死をかけて英国へと旅立つ。傷心のイヴリンとダニーはハワイに転属になる。イヴリンはレイフを待ち続け、ダニーはイヴリンの心の支えとなった。やがてレイフも戻ってくる。しかし1941年12月7日、日曜日。日本軍の奇襲攻撃により、パール・ハーバーは瞬時にして戦火に包まれた…。第2次大戦下に生きる若者たちの愛と友情を描いた大河ロマン。
まあ面白いのだが、とにかく3時間は長い。パールハーバー以後は蛇足。ジェリー・ブラッカイマー作品は基本的に好きなのですが、この作品は僕はダメでした。そして映画として、戦争に関しての評価が難しいからコメントし辛いのですが、アメリカ人はやはり自分を正しようにしか描けないと思いました。


光の旅人
K-PAX
★★★★★ 2002年 アメリカ 2時間1分
監督 イアン・ソフトリー
出演 ケビン・スペイシー(アメリカン・ビューティー)
ジェフ・ブリッジス(トロン/恋のゆくえ)
メアリー・マコーマック(ハイヒール・エンジェル)
ある晴れた日のNYの駅の構内。車椅子のホームレスは、ふと雑踏の中にたたずむ男を見つけた。彼はひったくりにあった婦人を助けようと手を伸ばすが、逆に犯人と間違われ、警察に連行されてしまう。彼はプロート(ケビン・スペイシー)と名乗り、自分はK−PAXという星からきた宇宙人という。彼は精神科の病院に送られる。カウンセラーのマーク(ジェフ・ブリッジス)は、彼の言動を量りかね、彼の心の内側へ入り込もうとする。しかし、病棟の病人たちが彼の出現によりすこしずつ変わり始め、マーク自身も彼の純粋なやさしさに影響されていった。妄想とは思えない的確さで宇宙の謎を語る男と、そんな彼の真実を見極めようとする医者を軸に、人と人との絆や人間の愚かさなどをテーマに優しく描くファンタジックヒューマンドラマ。
これは面白い映画でした。理論ずくめでK−PAXを示していく過程は、ぐいぐい映画に引き込まれました。果たしてプロートは宇宙人なのでしょうか?見る人によって解釈は違うと思いますが、僕は彼は宇宙人だと思います。ところで、このページを書くのに調べていたら、エンドロールにも話があるようです。まだ見てない人は最後まで見て下さいね。僕もこれから見てみます。ぜひお勧めの作品です。