ブルークラッシュ
BLUE CRUSH
★★★★★ 2003年 アメリカ 1時間44分
監督 ジョン・ストックウェル
出演 ケイト・ボスワース(ビヨンド the シー)
ミシェル・ロドリゲス(バイオハザード)
サノー・レイク
マシュー・デイヴィス(タイガーランド)
ハワイのオワフ島ノースショア。そこはサーファー達の聖地。ここにある巨大なチューブが形成されるパイプラインは、サーファーにとって憧れであると同時に一歩間違えれば死にも繋がりかねない恐怖のポイント。
子どもの頃から天才サーファーと呼ばれてきたアン・マリー(ケイト・ボスワース)は数週間後ここで開かれる世界最高峰の大会“パイプライン・マスターズ”での優勝を目指し練習に励んでいた。
しかし、以前サーフィン中に味わった大事故が原因で未だその恐怖心を克服できずにいる。そんな時、彼女はバイト先でフットボールのスター選手マット(マシュー・デイヴィス)と知り合い、恋に落ち夢中になる。一方サーフィンへの情熱が薄れていくアン。そんなアンを親友のエデン(ミシェル・ロドリゲス)とレナ(サノー・レイク )は歯がゆい思いで見ていた…。
サーフィンのメッカ、ハワイのオアフ島を舞台に、サーフィン大会での優勝を目指す女の子の姿を爽やかに描いた青春スポーツ・ムービー。実際に様々な大会で活躍する一流プロサーファーがスタントや本人役で出演し本物のビッグウェーブでの迫力のチューブ・ライディングが全編を通して展開する。
主演は注目の若手女優ケイト・ボスワース。共演に「バイオハザード」のミシェル・ロドリゲスとハワイ出身の女性サーファーで本作が女優デビューとなるサノー・レイク。
WOWOWで木村佳乃が絶賛してたので見ました。すごい! 「ビックウェンズデー」よりサーフィン・シーンがめちゃいい! 自分が海の中にいるような錯覚すらする。ストーリーはどこにでもある話だけれど、とにかくサーファーだったらたまらない映画だと思う。
それに女の子たちがカッコいいし、ビキニ姿もたまらない! 本当にちっちゃいビキニがイヤらしくないんだ!
水着はビキニだよ!やっぱり(^_^) それに大男を相手にチューブライディングをばしばし決めるのも爽快!


スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー
SKY CAPTAIN AND THE WORLD OF TOMORROW
★★★★☆ 2004年 アメリカ/イギリス 1時間47分
監督 ケリー・コンラン
出演 ジュード・ロウ(リプリー/コールド マウンテン)
グウィネス・パルトロー(恋におちたシェイクスピア)
アンジェリーナ・ジョリー(17歳のカルテ/トゥームレイダー)
ジョヴァンニ・リビシ
1939年、ニューヨーク。エンパイアステートビルに巨大な飛行船ヒンデンブルグ3号が停泊する中、またしても著名な科学者失踪のニュースが報じられる。事件の独自調査を開始したNYクロニクルの女性記者ポリー(グウィネス・パルトロー)は、街で驚くべき光景を目撃する。摩天楼の上空を巨大なロボットの大群が飛来し、人間を襲い始めたのだった。人々が逃げまどう中、無謀にもその模様をカメラに収めようとしたポリーは間一髪のところで、元恋人でスカイキャプテンことジョー・サリバン(ジュード・ロウ)に救われる。
科学者失踪事件と今回のロボット襲撃事件に関連を見出したスカイキャプテンはポリーと協力して事件の謎を追い、空中要塞を拠点とする謎の女艦長フランキー・クック(アンジェリーナ・ジョリー)の協力も得ながら、天才的な頭脳を持ちながらも世間から孤立した1人のドイツ人科学者トーテンコフ博士による「明日の世界計画」へとたどり着く。“狂った天才”の恐るべき計画に地球滅亡への危機感を強めたスカイキャプテンは、世界に平和を取り戻すため闘いと冒険に挑んでいく…。フルCGで贈るSFアクション・アドベンチャー。
こういう映画やっぱり好きです! 美男男優としていまやのりに乗って、これから劇場公開される映画が目白押しのジュード・ロウ。ママになったけどキュートで可愛い(背は高いが)オスカー女優のグウィネス。そして我らがヒーロー、アンジー! これだけの俳優が揃ったら見に行かない人がへん!(^_^)
セピア色の画面に宮崎駿が描いたのではと思うほどレトロなロボットの大群。ジュード・ロウもグウィネスもその画面にぴったりハマる。アンジーのクック艦長がめちゃカッコいい!(出番が少なくガッカリだけど)
そして音響効果も特筆されます。劇場で見て下さい。テーマパークのSFアトラクションを体感してる気分。
しかしこの映画の評判は5〜1までばらついてる。はは。この映画が面白くない人は、もうつまらない大人になっちゃったのね。かわいそう。ぜひ子供の心を持った大人は即行くべし!
で何で★4つかというと、ジュードとグウィネスの恋の描き方がイマイチ。冒険活劇と思えばあれでいいんだけど、恋愛物好きとしてはちょっと物足りない。それで★が1つ減りました。


ブロンド・ライフ
LIFE OR SOMETHING LIKE IT
★★★☆☆ 2002年 アメリカ 1時間44分
監督 スティーヴン・ヘレク(陽のあたる教室/三銃士)
出演 アンジェリーナ・ジョリー(17才のカルテ)
エドワード・バーンズ(プライベート・ライアン)
トニー・シャローブ
レイニー(アンジェリーナ・ジョリー)はシアトルにあるテレビ局の人気リポーターで、豪華なマンションに住み、大リーグのスター選手を恋人に持つ自他共に認める人生の成功者。そんな彼女にニューヨークの大手テレビ局での仕事という、さらなる飛躍のチャンスが訪れる。条件は、同局からやってきたエース・カメラマンと組んでさらに技術を磨くこと。ところが、やってきたのはなんとレイニーの昔の恋人ピートだった。仕事と割り切り一緒に街へ取材に向かったレイニーだったが、街角のホームレスの自称預言者ジャック(トニー・シャローブ)に、あと一週間の命と宣告されてしまう…。ファンタジック・ラブストーリー。
普通に楽しめるラブ・ストーリーです。アンジーはどんな役でも無難にこなせます。彼女は「トゥームレイダー」の撮影が終わって休暇に入ろうとしていたころ、送られてきた脚本を読んで休みを返上して、初めてのコミカルな役柄に挑戦することになったそうです。これが他の役者さんなら、もっと三流映画になってたかな。


エイプリルの七面鳥
Pieces of April
★★★★★ 2003年 アメリカ 1時間20分
監督 ピーター・ヘッジス(ギルバート・グレイプ=原作・脚本)
出演 ケイティ・ホーム(ドーソンズ・クリーク=tv)
パトリシア・クラークソン(エデンより彼方に)
オリヴァー・プラット(三銃士)
デレク・ルーク
感謝祭の日の朝。エイプリル(ケイティ・ホームズ)は、ボーイフレンドのボビー(デレク・ルーク)に励まされながら、七面鳥のローストに取り掛かる。幼い頃から厄介者扱いされ、家族とはすっかり疎遠になっていたけれど、犬猿の仲の母ジョーイ(パトリシア・クラークソン)が、ガンに冒され余命幾ばくも無いことを知り、生まれて初めて手料理で家族全員を持て成す計画を立てたのだ。ところが、のっけからオーブンが故障しアパート中を駆け巡り、隣人たちに助けを求めるのだが。
その頃、父ジム・バーンズ(オリバー・プラット)が運転する車は、母ジョーイと妹のベス、弟のティミーと祖母のドッティを乗せて、ニューヨークへ向かっていた。ジムは、家族全員がそろう最後の晩餐を、絶対いい思い出にすると意気込んでいるが、ジョーイは投げやりな態度、ベスはすぐにでも引き返したい思いを抑えるのがやっと、ドッティにいたっては家族の名前さえ思い出せない。ティミーは深刻さから逃れるようにふざけながら、得意のカメラでみんなを撮る。彼はジョーイの“人生の記録係”なのだ。
「うんざりよ!ガンもあの子のせいよ」と吐き捨てて、ヒッチハイクで帰ろうとするジョーイ。ナマ焼けの七面鳥の皿の前で、途方に暮れるエイプリル。助手席のジョーイの頬に触れ、眠っているだけだと知って安堵の涙を流すジム。母親に叱られる少女に、幼い頃のエイプリルを重ねるジョーイ。果たして頑張るエイプリルの感謝祭はどうなるのか。そしてジョーイは。
『ギルバート・グレイプ』や『アバウト・ア・ボーイ』の脚本家として知られ、本作で初めてのメガホンをとったピーター・ヘッジスが、最高に素敵なボーイフレンドはもちろん、くせ者揃いの隣人たちや、辛辣な皮肉屋の母親を通してヘッジス監督の持つ優しいまなざしが浸透している。これは、今ここにいることに感謝したくなる、そんなヒューマンドラマ。サンダンス映画祭審査員特別賞、他。
ピーター・ヘッジス初監督作品だと知り、渋谷Bunkamuraまで見に行ってきました。期待に違わぬ素敵な映画です。料理が好きなのでシェフもの映画は必ず見ます。なのでエイプリルの料理下手には、ちょっと閉口しますが、それでも料理のシーンは見てて嬉しい。
いや、本作はそんな話ではないです。母子の絆がテーマ。「きみは悪い子だ」と罵られて、「そんなことない」とキッパリ言い切るエイプリル。“出来損ない”のレッテルを貼られた不肖の娘の素顔は、不器用なほど正直でいい子。そして母親も自分の厳しさが欠点だと分かっている。分かっているが家族ゆえに対立する。そんなどこにでもある家族の一日を、感謝祭にゆだねて描いていくピーター・ヘッジス。テーマが小さな家族愛なので、目立たない作品。でも好きです。本当にほのぼのします。ぜひ見て欲しい作品です。


ホワイト・オランダー
White Oleander
★★★★☆ 2002年 アメリカ 1時間49分
監督 ピーター・コズミンスキー(嵐が丘)
出演 ミシェル・ファイファー(アイ・アム・サム)
アリソン・ローマン
レニー・ゼルウィガー(ブリジット・ジョーンズの日記)
ロビン・ライト・ペン(デブラ・ウィンガーを探して)
パトリック・フュジット(あの頃ペニー・レインと)
強烈で独善的だが、美しくカリスマ性を持つアーティストである母イングリッド(ミシェル・ファイファー)が、恋人殺しの罪で逮捕された。まだ15歳のアストリッド(アリソン・ローマン)は次々と3人の里親の元を渡り歩くことになる。孤児を育てることで過去の罪滅ぼしをしている元ストリッパー(ロビン・ライト・ペン)、美しく愛情深いが、夫に構ってもらえない寂しさの埋め合わせのために里親になった女優(レニー・ゼルウィガー)、孤児を従業員のように扱い働かせるロシア移民女性。彼女たちの苦しみを理解する過程で愛にも様々なかたちがあることを学んだアストリッドは、“自分を見失わず、他人に心を許すな”と自分の人生を独善的な価値観で縛り付けている母親に反発を覚え、「解放する愛」を示してくれることを求めるようになる。そんな少女と、彼女に強い影響を与え続けた母親が織りなす愛と葛藤を、繊細なまなざしでみつめたヒューマンドラマ。
ホワイト・オランダーとは 夾竹桃(きょうちくとう)。美しい花でありながらも、外敵から身を守るために自ら毒を放つ危険な花。原作はジャネット・フィッチの小説、全米で150万部以上の売り上げたベストセラー。
アストリッドの15才から18才までの3年間の話で、里親が3組も代わる長い話なのだが、よくまとまったストーリーになっている。出演者もミシェル・ファイファー、レニー・ゼルウィガー、ロビン・ライト・ペン(ショーン・ペンの奥さん)そして「あの頃ペニー・レイン」の主人公のパトリック・フュジットと多彩で、それぞれの持ち味が出ていて出演者を見るだけでも見応えがある。その中でもアリソン・ローマンは400人のオーディションから出てきた新人だけあって、15才の繊細さと18才のたくましく成長した少女を見事に演じていた。
豪華な俳優達を見事に演出したコズミンスキーの手腕も確か。ただ話が全体的に暗いので、僕は4点しかつけないが、それでも「良い映画」です。ぜひ見て欲しい映画の1本です。


たそがれ清兵衛
THE TWILIGHT SAMURAI
★★★☆☆ 2002年 日本 2時間9分
監督 山田洋次(幸福の黄色いハンカチ/男はつらいよ)
出演 真田広之(ラストサムライ/助太刀屋助六)
宮沢りえ(ぼくらの七日間戦争/釣りバカ日記)
田中泯、丹波哲郎、岸惠子、小林稔侍、大杉漣
江戸末期、庄内の平侍・井口清兵衛(真田広之)は、労咳を患った妻の死後、娘2人と老いた母親をなんとか養い暮らしている。仕事が終わると同僚との付き合いを断って帰るため、仲間には「たそがれ」と呼ばれていた。ある夜清兵衛は、久しぶりに再会した幼なじみの朋江(宮沢りえ)を家に送った際、朋江が離縁した男に果し合いを申し渡され、木刀で打ち負かしてしまう。噂はたちまち城中に広まり、朋江も清兵衛に心を砕いていく。その頃、藩主の死により城は揺れ始めていた…。時代劇ヒューマンドラマ。原作:藤沢周平
友人の持参したDVDで見ました。よく分からない作品というのが正直な印象。出世や権力に意欲を持たない非凡な剣士が社会や家族とどう向き合うか、というようなテーマかと思うのですが、どうもまとまりなく終わってると感じです。僕は最後に岸恵子が出てくる必要はなく、清兵衛が死ぬところまでをドラマチックに仕上げた方がどんなに感動したかと思ったのです。しかし悪い作品ではないので、見て欲しいと思います。


アメリカン・ラプソディ
AN AMERICAN RHAPSODY
★★★☆☆ 2001年 アメリカ 1時間46分
監督 エヴァ・ガルドス
出演 スカーレット・ヨハンソン(ロスト・イン・トランスレーション)
ナスターシャ・キンスキー(テス/マイ・ハート、マイ・ラブ)
ラファエラ・バンサギ
トニー・ゴールドウィン
1950年代、冷戦が続くスターリン独裁政権下のハンガリー。若いピーターとマージット(ナスターシャ・キンスキー)夫婦は、自由を求め、裕福な暮らしを捨ててアメリカに亡命する。彼らにはふたりの娘がおり、生後間もない末娘スザンナは里親のもとへ一時預けることになった。優しい里親を実の親と思い育ったスザンナは、6才の時、突然本当の両親のもとに引き取られる。待ち焦がれていたスザンナとの生活に、両親は精一杯の愛情を注ぐが、英語を喋れない彼女に、姉は苛立ちを覚える。そして10年の月日が流れた。アメリカの生活にすっかり慣れたスザンナ(スカーレット・ヨハンソン)だったが、何かと口うるさい母親のもとで居場所のない気持ちを抑えきれず、単身、里親の住むブダペストへの旅を決心するが…。実話映画化ドラマ。
スカーレット・ヨハンソンが出演作なので見てみましたが、彼女が登場するのは後半1時間経ってから。前半が長すぎます。育ての親と生みの親、子供と親との葛藤を描きたかったんだと思いますが、感動を与えるほどではありませんでした。しかし16才のスカーレット・ヨハンソンはいい表情をしていました。