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コールド マウンテン |
COLD MOUNTAIN
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★★★★★ |
2003年 |
アメリカ |
2時間35分 |
監督 |
アンソニー・ミンゲラ(イングリッシュ・ペイシェント) |
出演 |
ジュード・ロウ(リプリー/スカイキャプテン)
ニコール・キッドマン(ムーラン・ルージュ)
レニー・ゼルウィガー(ブリジット・ジョーンズの日記)
ナタリー・ポートマン(スター・ウォーズ)
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南北戦争末期の1864年、南軍兵士として戦場に送られたインマン(ジュード・ロウ)は、重傷を負って病院に収容される。彼の脳裏に浮かぶのは、故郷コールドマウンテンと、恋人エイダ(
ニコール・キッドマン)の面影。彼女への愛が、彼に残されたたったひとつの確かなものだった。インマンは、死罪を覚悟で脱走兵となり故郷へと向う。一方、インマンの帰りをひたすら待ち続けていたエイダは愛する父の急死という悲劇に見舞われ、一人では何も出来ない彼女は途方に暮れるばかりだった。しかし、そこに流れ者の女ルビー(レニー・ゼルウィガー)が現れ、エイダに逞しく生きる術を教える。牧場再建に尽力する中に2人は次第に友情を育んでいった…。南北戦争を背景に、一途な愛を貫く男女を壮大なスケールで描いたラブ・ストーリー。 |
予想より良かったです。暗い話かな?長い話かな?と身構えて見てたせいかな? 監督アンソニー・ミンゲラの「イングリッシュ・ペイシェント」は僕は★3つです。あの映画も長くて2時間半です。どうもミンゲラは途中の挿話を入れすぎるんじゃないかな。この話ではナタリー・ポートマンの話です。ただこの映画はジュード・ロウとニコール・キッドマンの恋物語に集約している事と、話が飽きてきた頃にレニー・ゼルウィガーが登場して時間の長さを救ってくれました。「ブリジット・ジョーンズの日記」のレニーは好きじゃないけれど、この役は彼女にとって新境地ですね。アカデミー助演女優賞は納得です。
さてこの映画、ラブストーリーを軸にして戦争の悲惨さを訴える話に僕は★5つにしました。よく出来た映画だと思います。そして歴史的背景を見ると「アラモ」以後に南北戦争が勃発しますが、なんとにこの戦争に関わった兵士の数は300万人、そして全人口の約2パーセントにあたる62万人以上が命を落としています。その数字を物語るような凄惨なシーンが展開されます。またこの映画のキーとなる義勇軍の存在も見逃せないでしょう。そしてこの戦争に前後して、共和党(北部)と民主党(南部)の2大政党が生まれています。映画をただ見るだけでなく、その背景を学ぶ事は大事な事だと思います。
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