クローサー
CLOSER
★★★★☆ 2004年 アメリカ 1時間43分
監督 マイク・ニコルズ(卒業)
出演 ジュード・ロウ(コールド マウンテン/A.I.)
ナタリー・ポートマン(レオン/スター・ウォーズ1〜3)
ジュリア・ロバーツ(エリン・ブロコビッチ)
クライヴ・オーウェン(すべては愛のために)
小説家志望のジャーナリスト、ダン(ジュード・ロウ)はある日ロンドンの街中で、ニューヨークからやって来たばかりの若いストリッパー、アリス(ナタリー・ポートマン)と出会う。恋に落ちた2人は間もなく同棲を始める。1年半後、ついに処女小説の出版が決まったダンは、訪れた撮影スタジオでフォトグラファーのアンナ(ジュリア・ロバーツ)に一目惚れしてしまう。彼女もダンに惹かれていたが、アリスとの同棲を知って身を引くことに。半年後、“アンナ”になりすましチャットでいたずらをするダン。ニセの“アンナ”につられて、水族館のデートに現われた医師ラリー(クライヴ・オーウェン)だったが、彼は偶然そこで本物のアンナと出逢う…。大人のラブ・ストーリー。
すごい4人です。ジュード・ロウ、ナタリー・ポートマン、ジュリア・ロバーツ、クライヴ・オーウェン。これだけの俳優を揃える映画があるでしょうか。期待しすぎたのかも知れません。男女のドロドロした駆け引きを見るのは、ゴシップ記事満載の週刊誌を見てるようで、どうも馴染めなかったです。
ところで[CLOSER]ですが、いろいろな意味がありますが、「レース直前に掛け率が急接近したが結局勝てなかった馬」という意味がありました。

パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト
PIRATES OF THE CARIBBEAN: DEAD MAN'S CHEST
★★★★☆ 2006年 アメリカ 2時間31分
監督
制作
ゴア・ヴァービンスキー
ジェリー・ブラッカイマー
出演 ジョニー・デップ
オーランド・ブルーム
キーラ・ナイトレイ
ジェフリー・ラッシュ
呪われた海賊バルボッサ(ジェフリー・ラッシュ)との壮絶な闘いを乗り越え、再びブラックパール号の船長となったジャック・スパロウ(ジョニー・デップ)。しかし彼は、海賊なら誰もが恐れる幽霊船フライング・ダッチマン号の船長デイヴィ・ジョーンズにもうじき魂を奪われようとしていた。13年前にブラックパール号を手に入れるためジョーンズと“血の契約”を交わしており、その契約の刻限が迫っていたのだ。それでもジャックはその事態を打開するべく、命運を握るある鍵の行方を追い始める。一方、結婚式を挙げようとしていた鍛冶屋の青年ウィル(オーランド・ブルーム)と総督の娘エリザベス(キーラ・ナイトレイ)は、ジャックを逃がした罪で投獄されるハメに。やがて、2人は再びジャックに会わなければならない宿命となり、それぞれ彼のもとへ向かうのだが…。アクション・アドベンチャー。
3部作の難しさです。第1作目の『〜呪われた海賊たち』のジョニー・デップには驚かされ、作品の完成度はピカイチで多くの人が魅了されたと思うのです。その上でこの作品も非常にエンターテイメントたっぷりに楽しく出来上がってるのですが、やはり3部作の中間作品的な仕上がりになっていて、若干不満が残るところです。(そこへいくとスターウォーズの旧3部作は3本とも満点です。)
しかし、のりに乗ってるデップ、美男子系の俳優として売れごろのブルーム、アップした髪型に惚れ惚れするナイトレイ。この3人を見るだけでも映画館に行くべし!です。(^_^)

サイドウェイ
SIDEWAYS
★★★★★ 2004年 アメリカ 2時間10分
監督 アレクサンダー・ペイン(アバウト・シュミット)
出演 ポール・ジアマッティ(シンデレラマン)
トーマス・ヘイデン・チャーチ
ヴァージニア・マドセン
サンドラ・オー(トスカーナの休日)
小説家になる夢を捨てきれない中学校の国語教師マイルス(ポール・ジアマッティ)。いつまでも離婚の痛手を引きずるマイルスだが、ワインのことになると一家言もつこだわり派。そんな彼の学生時代からの親友で、いまは落ち目のTVスター、ジャック(トーマス・ヘイデン・チャーチ)がついに結婚することに。そこでマイルスは、結婚前最後の独身旅行を男2人で楽しもうと、安ワインの味しか知らないジャックをカリフォルニアのワイナリー巡りの旅へと連れ出す。旅先のレストランで美人のマヤ(ヴァージニア・マドセン)と出会う。調子のいいジャックは婚約者がいるのにナンパしたステファニー(サンドラ・オー)とうまくやっているが、結婚に破れ小説家の夢もどうなるかわからないマイルスは、マヤにひかれつつも一歩が踏み出せずにいた…。
ワイン好きには見逃せない映画です。ただ、ワインの事を知らないとこの映画の良さが分かりづらいかもしれません。主人公マイルスが、ピノ・ノワール(ブルゴーニュの赤ワインの主たる葡萄種)の事をマヤに語る場面は最高です。このシーンでピノの表皮が薄く、繊細で栽培が難しい事を初めて知りました。またカリフォルニアのサンタバーバラのワイナリーを回るシーンもいいですね。いつか僕も旅しながら行ってみたいです。
トルク
TORQUE
★★★★★ 2004年 アメリカ 1時間24分
監督 ジョセフ・カーン
出演 マーティン・ヘンダーソン(ザ・リング)
アイス・キューブ(トリプルX)
モネット・メイザー(ブロウ)
ケイリー・フォード(マーティン・ヘンダーソン)が“アプリリア/RSVミレ”の爆音を響かせて、再び故郷の町に戻ってくる。目的は、恋人のシェーン(モネット・メイザー)と再会するため、そしてあるやり残した仕事を終わらせるため。数ヵ月前、フォードはドラッグ・ディーラーにしてバイカー・ギャング“ヘリオンズ”のリーダー、ヘンリーから2台のバイクを譲り受けた。ところが、その後ヘンリーはバイクの返却を迫ってきた。フォードがそれを断ったため、ヘンリーは彼をジュニア殺しの犯人に仕立て上げる。たちまちフォードは、ジュニアの兄でバイカー・ギャング“リーパーズ”のリーダー、トレイ(アイス・キューブ)とFBIから追われる身となってしまったのだった…。バイク・アクション映画。
「トルク」はアメリカで2004年最悪の映画と呼ばれており、インターネット・ムービー・データベース(IMDb)でも映画史上のワースト60位にランクインしているという。しかし!僕は★5つ!なんでこの映画がワーストかね!?バイク乗り必見!理屈抜きで見て欲しい映画です。

ターミナル
THE TERMINAL
★★★★☆ 2004年 アメリカ 2時間9分
監督 スティーヴン・スピルバーグ
出演 トム・ハンクス(ユー・ガット・メール/フォレスト・ガンプ)
キャサリン・ゼタ=ジョーンズ(マスク・オブ・ゾロ)
ニューヨーク、JFK国際空港。この日、ビクター・ナボルスキーは、はるばる東ヨーロッパのクラコウジアという小国からある大事な約束を果たすためにやって来た。だが、いざ入国しようとした矢先、彼の国でクーデターが発生し、事実上国家が消滅してしまう。これによってパスポートが無効となった彼は、アメリカへの入国を拒否される。しかも情勢が安定するまでは帰国することもできず、空港内に完全に足止めされてしまう。英語も分からず通貨も持っていない彼は、やむを得ずこのターミナルの中で寝起きしながら事態が改善するのを待つのだった。ビクターがニューヨークに来た目的は?彼が大切にしている缶の中身は?片言の英語しか話せないビクターは「約束がある」と言うだけだった…。ヒューマン・ドラマ。
「ダ・ヴィンチ・コード」ニュース関連でトム・ハンクスが、「アメリカ国内で興収1億ドル以上のヒット作を、もっとも続けて生み出した俳優」としてギネスブックに登録されたというニュースを聞き、彼の映画を見てみたくなり、見ました。彼の作品は「めぐり逢えたら」「ユー・ガット・メール」「フォレスト・ガンプ」「アポロ13」。このくらい見ただけで、最近はちょっと敬遠してました。
この映画は実話というのですが、実際の話はこの映画とは別物のようです。こんな話はないよと思いながら見てましたが、ほぼ良くできた映画です。ただテーマが重くなく、見終わった印象も軽いのは否めません。同じスピルバーグとの作品「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」を見てみたくなりました。あと、キャサリン・ゼタ=ジョーンズはこんな可愛い女性だったかな?と再確認しました。

アウトサイダー
THE OUTSIDERS
★★★★☆ 1983年 アメリカ 1時間32分
監督 フランシス・F・コッポラ(ゴッドファーザー)
出演 トーマス・ハウエル(E.T/オーシャン・オブ・ファイヤー)
ラルフ・マッチオ(ベスト・キッド)
マット・ディロン(クラッシュ/メリーに首ったけ)
ダイアン・レイン(トスカーナの休日/運命の女)
エミリオ・エステヴェス、トム・クルーズ、ソフィア・コッポラ
オクラホマ州タルサ。この町は、貧しい“グリース”達が住むイースト・サイドと、金持ちの“ソッシュ”達が住むウェスト・サイドに二分されていた。グリースのメンバーで、リーダー格のダラス(マット・ディロン)といつもつるんで遊びまわっていた親友のポニーボーイ(トーマス・ハウエル)とジョニー(ラルフ・マッチオ)はある日、2人で夜の町を歩いていた所を酒に酔ったソッシュ達にからまれてしまう。そして、多勢に無勢で叩きのめされていたポニーボーイを助けようとしたジョニーは、正当防衛で逆に相手のリーダーを刺してしまう…。
本作は、軽い青春映画とは一線を画した、登場人物1人1人に至るまでのきめ細やかな心理描写、深くそれでいて決して説教臭くなく、胸に染みる様な感動的な物語で描かれた、数多くある青春映画の中では群を抜く傑作。またこの作品は、M・ディロンを始め、T・ハウエル、R・マッチオ、R・ロウ、E・エステヴェスらに加えて、トム・クルーズなどが世に出るきっかけとなった作品でもある。そして本作のメイン・テーマでもある、スティービー・ワンダーの『ステイ・ゴールド』が物語と非常にマッチしていて逸品。
2006年のアカデミー賞受賞作品「クラッシュ」に出演しているマット・ディロンを見たくて、昔の映画ですが見てみました。作品としては良いのですが、やはり同じテーマの『理由なき反抗』には叶わないでしょう。
マット・ディロンはもちろんダイアン・レイン、トム・クルーズなど後に活躍するスターが多く出演していますがトーマス・ハウエル、ラルフ・マッチオがその後どうしてスターになりきれなかったのか、その辺が興味あるところです。映画好きには必見の映画です。