フランス軍中尉の女
The French Lieutenant's Woman
★★★☆☆ 1981年 イギリス 2時間3分
監督 カレル・ライス
出演 メリル・ストリープ(ミュージック・オブ・ハート)
ジェレミー・アイアンズ(キングダム・オブ・ヘブン)
レオ・マッカーン
ある港町で、アメリカ人女優アンナ(メリル・ストリープ)とイギリス人俳優のマイク(ジェレミー・アイアンズ)が映画『フランス軍中尉の女』の撮影に入っていた。―時代は19世紀中頃、考古学者のチャールズは研究で訪れていた漁村で権力者の娘と婚約をする。しかし、偶然出会ったフランス軍中尉の愛人と惹かれあい、結ばれてしまう。一方、演じるマイクもアンナを愛しはじめており、実生活で不倫関係にあった。映画の撮影が進むに連れて交差する二つの禁じられた愛。その二つの恋の行方は…。
ストーリーはさておき、南イングランドの風景は心引かれます。小さな村、美しいが荒涼としている海岸線。
こんなサイトを見つけました。南イングランド。メリル・ストリープファンには欠かせない映画でしょう。

さくらん
★★★☆☆ 2007年 日本 1時間51分
監督
脚本
音楽
蜷川実花
タナダユキ
椎名林檎
出演 土屋アンナ
成宮寛貴
木村住乃
菅野美穂、美波、永瀬正敏、椎名桔平
8歳で吉原遊郭の玉菊屋に連れて来られた少女・きよ葉は何度も脱走を図るがあえなく失敗。気位が高く、絶世の美しさと知性を兼ね備えた完璧な高級花魁(おいらん)・粧ひ(菅野美穂)は、そんなきよ葉に花魁としての生き方を教える。やがて17歳になったきよ葉(土屋アンナ)は、玉菊屋にやって来た青年・惣次郎(成宮寛貴)と恋に落ちるが…。本作がデビュー作となる世界的フォトグラファーの蜷川実花が、カリスマ漫画家・安野モヨコの同名コミックを映画化。
なんと言っても蜷川実花の映像美、そして椎名林檎の音楽が決まります。いい映画ですが、★3つです。

世界最速のインディアン
THE WORLD'S FASTEST INDIAN
★★★★★ 2007年 アメリカ 2時間7
監督 ロジャー・ドナルドソン(13デイズ)
出演 アンソニー・ホプキンス(羊たちの沈黙)
ダイアン・ラッド
ポール・ロドリゲス
アーロン・マーフィー
ニュージーランド南部の小さな町、インバカーギル。小さな家に独り暮らしているバート(アンソニー・ホプキンス)は、早朝からバイクの爆音を轟かせる名物の老人だった。家族もなく暮らしも貧しく爆音の苦情はあるが、温かい人柄から町の人々に慕われてた。バートの夢は、米国ボンヌヴィルの大会で世界記録に挑戦すること。隣家の少年(アーロン・マーフィー)の協力も得て廃品を利用してバイクの改良を試みるが、なかなか渡航費まで手が届かない。苦心して改良したマシン“インディアン”号とバイク仲間からの餞別を手に、ライダーの聖地目指して出発した。1967年に68歳で1000cc以下の部門で世界最速記録を達成した伝説のライダー、バート・マンローの夢を切り開いていくストーリー。
素晴らしい物語です。バート・マンローは知りませんでした。「夢を追わない人間は野菜と同じだ」最高!
見かけはポンコツのインディアン(バイク)、ゲイ、先住民、荒野に住む寡婦や酒場にたむろする人、ベトナム戦争の休暇兵などを、同じように描いているのも最高!ぜひ見て下さい!

プラダを着た悪魔
The Devil Wears Prada
★★★☆☆ 2006年 アメリカ
1時間50分
監督 デビッド・フランケル
出演 メリル・ストリープ(めぐりあう時間たち)
アン・ハサウェイ(プリティ・プリンセス)
エミリー・ブラント
スタンリー・トゥッチ(Shall we Dance?)
エイドリアン・グレニアー
アンディ(アン・ハサウェイ)はジャーナリストを志しNYにやって来る。オシャレに関心ない彼女は、無謀にも一流ファッション誌ランウェイの面接を受ける。編集長ミランダ(メリル・ストリープ)のジュニア・アシスタントの仕事を手に入れるのだが、翌朝から24時間公私の区別なく携帯が鳴り続ける悪夢の日々が始まった。彼女はミランダが何者かもまるで分かっていなかった。彼女こそは、その絶大な影響力に誰もが恐れおののくファッション界のカリスマだった。朝も夜なく四六時中浴びせられるミランダの理不尽な命令に、いつしかアンディは恋人ネイト(エイドリアン・グレニアー)ともすれ違いが続いてしまう…。
面白い映画です。でも僕はアン・ハサウェイが得意じゃないかも。★3つですいません!

プライドと偏見
PRIDE & PREJUDICE
★★★★★ 2006年 イギリス 2時間7分
監督 ジョー・ライト
出演 キーラ・ナイトレイ(パイレーツ・オブ・カリビアン/ドミノ)
マシュー・マクファディン
ドナルド・サザーランド(コールドマウンテン)
ジュディ・デンチ(恋におちたシェイクスピア)
トム・ホランダー(パイレーツ・オブ・カリビアン)
18世紀末のイギリス。田舎町に暮らすベネット家の5人の子どもはいずれも女ばかり。女性に相続権がないこの時代、父親が死んだら家も土地も遠縁の男子が継ぎ、娘たちは路頭に迷ってしまう。母親はなんとか娘たちを資産家と結婚させようと躍起になっていた。そんなある日、近所に独身の大富豪ピングリー(サイモン・ウッズ)が引っ越してきた。にわかに浮き足立つ5人姉妹。そして舞踏会の夜、次女エリザベス(キーラ・ナイトレイ)は、ピングリーの親友ダーシー(マシュー・マクファディン)と出会う。しかし、ダーシーの高慢な態度に強い反感を抱くエリザベス。さらに、あらぬ誤解からダーシーへの嫌悪感はますます募っていくのだったが…。イギリスを代表する女流作家ジェーン・オースティンの「高慢と偏見」の映画化。本作が長編映画デビューというジョー・ライト監督が品格あるラブストーリーに仕上げた。
期待せず見たのですが、思いのほか良かったです。テーマは「結婚」。いつの時代でも女性にとって大きな問題です。それをイギリスの田園風景を背景に格調高く映し出していきます。なかなか良い映画です!

頭文字(イニシャル)D THE MOVIE
Initial D
★★★★☆ 2005年 アメリカ 1時間49分
監督
原作
アンドリュー・ラウ(インファナル・アフェア)
しげの秀一
出演 ジェイ・チョウ
鈴木杏
エディソン・チャン
ショーン・ユー
家業の豆腐屋の配達でハチロク(AE86)を運転するうちに、知らぬ間に常人離れしたドライビング・テクニックを身につけた高校生・藤原拓海(ジェイ・チョウ)。ある晩、配達の帰りに秋名山の峠道を流していた拓海は、「赤城レッドサンズ」の高橋涼介(エディソン・チャン)や「妙義山ナイトキッズ」の中里毅ら、峠のスペシャリストたちと出会い、自分が持つ走りの才能に目覚めていく。かつて“秋名最速の男”と言われた父・文太、拓海に好意を寄せる幼なじみの茂木なつき(鈴木杏)ら、周囲の人々の期待を背負って、拓海と走り屋たちとの熾烈なドリフト・バトルが幕を開ける!
カリスマ的人気を誇るレーシング・コミックを実写化。スピードに魅せられた若者たちの青春を、エキサイティングなカーアクション満載で描く痛快娯楽巨編。出演は、台湾のNo.1シンガー、ジェイ・チョウ、香港の新星、エディソン・チャンとショーン・ユー、日本から紅一点の鈴木杏、とアジアの若手スターが結集。監督は『インファナル・アフェア』のアンドリュー・ラウ&アラン・マック。最大の見ものは、初期ウォン・カーウァイ作品のカメラマンだったアンドリュー・ラウの撮影。群馬県榛名山での公道ロケを敢行。危険と隣り合わせのダウンヒル、慣性ドリフト、溝落としといった超絶技の数々を、多彩なカメラワークで活写し、車好きも納得の臨場感を生んでいる。
イニシャルDのコミックは読んでなかったのですが、バイク乗りなので一応知ってました(汗)。原作コミックファンには厳しい評価の映画のようですが、僕は楽しめました。そして香港の監督なのに、日本の描写が非常に上手です。俳優が日本人ではないのを知ってるだけに不思議な映画ですが、そんな事は差し置いても面白い映画です。原作を読んだ人も、読んでない人も車好きはぜひ見て下さい。