空を飛ぶ 高く 高く 白い影 「ん〜〜っ」 伸びをして空を見上げると、白い鳥が旋回していた。 雲一つない真っ白な空。 「今日も暑くなりそうだ。」 洗濯物もよく乾く。 裏庭の家庭菜園でトマトを二つもぐ 朝ごはんはトマトオムレツだ。 「おはよう…。」 「おはようございますv」 まだどこか寝ている顔にキスを一つ。 ベッドに身を起こした貴方はそれに微笑む。 老化を止めた躯は、ここだけ刻が止まったみたい。 紅茶とカフェオレ。 オムレツと分厚いトースト。 ベーコンにサラダ。 食べて、洗って、拭いて、仕舞って 今日はなにをしようか。 貴方はお話を書く。 オレはそれを見つめる。 なんて贅沢な時間の使い方。 コツコツ 窓を叩くくちばしの音。 「ふくろう?」 一通の手紙。 「ドクターかい?」 「ええ、また変なもの作ったから見に来いですって」 意訳した内容を告げる。 笑われた。 「たまには顔を出そうか」 ああ、それもいいかもしれない。 確かまた子供が産まれたハズ。 それは確か貴方のひ孫。 かばんに服を詰めて ふくろうを籠に入れて 家の鍵を閉めて 帽子を被り直して。 「行こうか」 「はい」 トランクを持つ貴方に続いて、その後ろを歩き出す。 手に持った鳥籠の中で、 ふくろうが首を回した。 振り向けば白い小さな家 貴方とオレの、小さなお城 |
−−−−− マジジャンです。 意味なく暗くなった気が。 いや、明るいのか…? |