石工の独り言  

 親方より
   近年墓石に中国産の石が多く使われています。中国産だからといって石の質が悪いというわけではありません。国産品は産出量が少なくなっているとか、人件費の問題等でどうしても値が張ってしまうのが現状です。石の産出国が気になる方ははっきりと聞かれた方が良いでしょう。ちなみに、見積書の石の種類として数字や新・・・石と書かれていたら大方中国産でしょう。また見積書に石代と工事代が別々に記載されていると他の見積書と比べやすいでしょう。

現親方作品その2

 冗談じゃないよ!
  組合の会合に出席して聞いた話。
関東の石の問屋さんが直接お寺へ営業に行き、お客様を紹介してくれればキックバックとして売上金の25%をお寺のほうに収めますといって仕事を得ようとしている。良くある話ですが問屋が出てきたのは初めてであきれ返っています。直接の工事は下請けの石屋にさせるわけですから、何も知らないお客さんが一番・・・・・・。喜ぶのは問屋とお寺さんでしょう。

にわか石屋はやめて欲しい
  現場にて
バブル期霊園開発が盛んになり、それに伴いにわか石屋が数多く出現してきました。あるホームページにも書いてありましたが、3日間の講習で匠の称号これって変じゃないですか?。全くそのとおり石を削り落とす事も出来ない業者が石屋と名乗っている。
 ある霊園の現場で仕事をしていると、にわか石屋と思しき業者が外柵の寸法が長いので落として欲しいときたもんだ。親方、石屋ならそれぐらい出来るだろう。と、知らんぷり・・・。しかしにわか石屋が全面的に悪いわけではないような気もする。それはそれは安い金額で下請けに仕事を出すわけだから、にわか石屋でもなければとても引き受けられないのである。丁寧に工事をしていたらガソリン代も出やしないのである。
 石のことは石屋に頼んで欲しい。仏壇屋に頼んでも・・・・・・。


何を信じますか
 あっちこっちで内部告発による不正が続発して、何を信じたらいいのか。
墓石業界もどうなんでしょう。いざお墓を必要とした時業者の言うこと全て信じますか。故人を供養するのにあれこれ言いたくないという気持ちで全て業者任せにしている方が殆どのようですが、安くない買い物です。もう少し勉強したほうがいいと思います。

墓地は本当に足りないのか
 電話営業にうんざり
墓地が足りないというのは本当なのかとよく聞かれます。公営墓地は足りません。しかし民営墓地は供給過剰です。まだまた増えてゆくでしょう。ただ価格的な条件や、地理的な条件にあうものはなかなか少なくそういう意味においては墓地は足りないと言えるかもしれません。

 開発業者の破たん
 地産が8月の末破たんし、会社更生法の申請をしました。
地産霊園に墓地を購入された方たくさんいらっしゃると思います。今民間霊園は、多額の利益を求めて大手商社や、業種を変えてまで参入してくる企業が後を絶ちません。しかしどうなんでしょう公共性の高い事業にただ利益を求めるだけの参入は・・・・・・・・。
 広大な民営霊園が借金の山だったりして。

民営霊園の墓石工事はなぜ安くならないのか。
 新聞には週末になると必ずといっていい位霊園の広告が入っている。しかしいざ行ってみると墓地自体は、小さくなって買いやすくはなっているものの墓石工事代が安くない。故人がお金でも残してくれない限り簡単に墓地を購入して墓石を立てることが出来ない。どうしてもっと安く出来ないの?と思っている方、安くなりません。
 民間霊園の場合指定石材業者間で工事金額があらかじめ決められているのです。指定業者になるためには少なくとも数千万円以上の資金を投入して権利を得なければなりません。その投入した資金を回収したり、多額な利益を求めていくにはこうなるわけです。


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