(1,683m、山梨県)
自宅−545相模原愛川IC−河口湖IC−648文化洞トンネルP700〜752ミネ山〜813長浜分岐〜841毛無山850〜1030十二ケ岳(昼食)1100〜1202分岐〜1217通学路分岐〜1220浅原バス停前〜1241文化洞トンネルP |
今回は御坂山塊の十二ケ岳である。
この山は富士五湖の西湖の北側に位置し、一ケ岳から十二ケ岳までのピークがあり、鎖やロープがあるというから楽しみだ。
河口湖ICで降り、河口湖畔まで行くと十二ケ岳らしい山が見えて来た。しかし、山頂にかかった雲が取れない。 西湖へ向かって行くと紅葉が綺麗で、思わず車を止めて写真を撮った。見頃にはちょっと早いが、山の上は紅葉が期待できそうだ。 |
登山口の文化洞トンネルまで行くと、駐車場にはロープが張られ大慌て。仕方なくUターンして100m位下って行くと霊園の駐車場があり、車が一台止まっていたので私もそこへ止めさせてもらった。やれやれ!
私が準備をしている間に八王子ナンバーの車が入って来た。中年の男性1人と女性3人のパーティーだった。
7時ジャストに出発。文化洞トンネルの左側にある旧駐車場の奥から登って行く。この駐車場はどうなってしまうのだろうか(廃止になったそうだ)。
昨日、私が住む地域にイノシシが出没し、市の防災無線でさかんと注意を呼び掛けていたが、この山にもイノシシがいるかも知れない。注意しながら行こう。
登山口から2、3分も登った時、「危険・注意」の看板があり、そこに「この付近に、イノシシ・シカ捕獲用のわなが仕掛けてあります。」と書いてあった。やはり、ここにはイノシシがいるようだ。
杉林を5分も登ると稜線へ出た。そこが毛無山と足和田山との分岐になっていた。ここを右へ曲がって毛無山へ向かって行く。
左手下に西湖が見える。
1、2分も歩くと「忠魂碑」と書かれた石碑があった。その右側から登って行く。すぐに赤松と雑木林になり、イノシシの堀返しがあった。やっぱりここにはシシがいる。熊は人が近づけば逃げると言われているが、イノシシはバカだから逃げない。逃げるどころか人に向かって突進して来るから危険だ。充分注意しながら行こう。
背後から「ドカーン、ドカーン」と自衛隊の空砲の音が響き渡る。こんな朝早くから地元の人は迷惑だろうなぁ〜。
登り詰めた所がミネ山で四等三角点があった。ここで一服していると八王子の4人パーティーが追い越して行った。厚手のシャツを脱ごうかと思ったが、風が冷たいので脱がずに行こう。
前を行くオバさん達からドンドン離される。
長浜分岐へ8時13分着。標識に「毛無山0.7Km、十二ケ岳2、3Km」とあった。
左手の樹間から十二ケ岳が見え、山頂にかかっていた雲がやっと消えた。そして、わずかに青空が見えて来た。振り返れば、樹間から富士山がドガーンと見える。
毛無山の山頂近くまで来た時、前を歩いていたオバさん達が振り返りながらカン高い声を上げていた。私も振り返って見ると富士山がバッチリ見えた。左手には河口湖と山中湖、右手には西湖が見え、遠くに見えるのは本栖湖だろうか。 (毛無山の山頂付近から。左が河口湖、右が西湖)
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毛無山へ8時41分着。先行したご夫婦と八王子の4人組がいた。
ここは最高の展望台で、富士山が目の前にドガーンと見える。ここでお互いに写真を撮り合った。
この毛無山までは、ゆわばアプローチのようなもの。いよいよここからが本番である。
毛無山の山頂から歩き出してすぐに一ケ岳の標識があった。ここは毛無山の頂稜の一部で、ここからグーンと下らされる。
そして、登り返した所が二ケ岳だった。
そこから、わずかに下って登り返して行く。登りも本格的になって来た。そして、岩が現れて来た。
そこを登り詰めたピークが三ケ岳だった。
そこからロープで下る。 後ろの4人パーティーがロープで下るのを写真に収めたいと思って待っていたが、ロープ場の上でゴソゴソしていてなかなか降りて来ない。諦めて次のピークを登って行った。 (三ケ岳の下り) |
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登り切った小さなピークが四ケ岳で、正面に十二ケ岳が見えた。「え!こんなに近いの!」と驚く。 ここからは核心部が見えず、尾根続きにしか見えない。 |
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またロープで下る。その後も岩交じりの急坂を下って行く。ちょっと嫌らしい下りだ。 (四ケ岳の下り) |
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鞍部からわずかに登って五ケ岳へ。 (五ケ岳への登り) |
そして六ケ岳と続く。
六ケ岳を下った鞍部に七ケ岳の標識があった。「どうしてここが?」と疑問に思ったが、良く見れば大きな岩があった。その岩のテッペンが七ケ岳ということらしい。
登りになり、これを登れば山頂かも知れないと思ったが、そこが八ケ岳だった。
ここから、わずかに下った鞍部に九ケ岳の標識があり、ピークは通行止めになっていた。その九ケ岳を左から巻き、ロープで下る。
そして、十ケ岳の登りだろうと思った時、背後に十ケ岳の標識があって驚く。どうも九ケ岳をトラバースして、ロープで下った所のピークが十ケ岳だったようだ。 (十一ケ岳の登りから振り返って見る十ケ岳) |
ここからロープ場を登って行く。と言ってもさほど急斜面ではない。 そして登り上げた所が十一ケ岳だった。十二ケ岳はもう目の前だ! (十一ケ岳の山頂)
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ここからが、噂に聞く「恐怖の下り」である。上から見ると真っ逆さまに見えるような所にロープが連続する。 |
私も吊り橋を渡り、ロープに掴まりながら岩場を登って行った。
ロープと鎖が連続する。先行する旦那さんのお尻が頭上に見え、後ろのオバさん達の悲鳴にも似た声が聞こえる。
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実は今年の2月頃、雪がある時に来ようと思ったが都合が悪くて来られなかった。今思えば、あの時来なくて良かったと思った。ここがアイスバーンだったら10本歯のアイゼンではかなり苦戦するだろうと思った。
ここは思った以上に急峻なロープ場が多い。やっとロープが終わった所でご夫婦が休んでいた。
私はここを登り詰めれば山頂だと思い、そのまま登って行ったが、登り詰めたピークには何の標識もなく調子抜け??
そして、わずかに下った所に
山頂着10時30分。まずは神社に手を合わせ山の安全を祈願し、近くにあった岩に登って展望を楽しんだ。
今日は節刀ケ岳や鬼ケ岳まで行くかどうかは山容を見てから決めようと思っていたが、根場へ下った場合、車道歩きが長くなるので諦めた。
皆さんここでお食事タイム。富士山を正面に見ながらのお食事なんて最高の贅沢だ!
(右:鬼ケ岳、左:雪頭ケ岳) |
(節刀ケ岳) |
(十二ケ岳山頂) |
ここからの下りもロープの連チャンである。と言っても岩場ではなく、ザレているからだ。 途中の岩場に切れそうなロープがあった。私はフリーハンドで下ったが、後になって、もしあれを登りの人が使ったら、と思うとゾッとした。いっそのこと切ってしまった方が良かったのだろうか。あの時はロープを切るなどということは思いもつかなかったが、せめて、登りの人が使えないように丸めてくればよかった、と反省しきり。 |
右手の西湖の湖面へ少しづつ近づいて来ると、三差路になった所に「通学路」の標識があった。直進も、下る道も通学路である。 私は下る道を選択。それにしても、こんな山道が通学路とは信じられない。 |
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