1997年12月29日
相模湖IC−勝沼IC−塩山市−徳和村〜登山口〜扇平〜乾徳山〜扇平〜道満山〜登山口 |
年も押し迫った29日、天気もいいので乾徳山へ行くことにした。最大の目的は新しく買った登山靴の足慣らしである。
朝早く車で家を出て、中央高速に乗り、勝沼インターで降りる。塩山市内から徳和村へと向かった。
徳和村は、名前だけは聞いていたが行くのは初めてである。山に囲まれた小さな山村で、ある民家の軒先に「お風呂へ入れます」と貼ってあったのが印象深く、いかにも登山口へ来たという感じがした。
リンゴ畑の脇にあった駐車場は、ガランとして1台も止まっていなかった。本当にここが登山口なのか不安になり、リンゴ畑で仕事をしていた人に聞いてみると、やはりここが登山者のための駐車場だという。そもそも年末のこんな時期に登るバカは私ぐらいのようだ。
登山道には雪は全くなかった。念のため軽アイゼンを持ってきたが、その必要もなかった。
山頂近くなると岩場になり、クサリ場があった。普通なら何でもないクサリ場だが、買った靴が大き過ぎて、つま先で立つとかかとが抜けそうだった。今までのボロ靴がやたらとキツかったので少し大きめにしたのだが、これでは岩場が登れない。靴のサイズがこんなに重要だとは思わなかった。
山頂で弁当を食べ、帰りは道満山の方を回って来たが、ここは脇道が多く苦労した。標識のない分岐に差しかかる度に立ち止まって思案した。幸い左手の下の方に牧場が見えたので何とか無事に下れたが、もしガスで視界が利かない時は大変だろうと思った。
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実は、私が帰って来てから数日後、この道で行方不明者が出た。中年のご夫婦で旦那は私と同じように扇平から登り、ご婦人はこの道満山の方から登って頂上で合流するはずだったが、ご婦人が行方不明になってしまったという。1月3日のことだった。 (平成9年)
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