金峰山(きんぷさん)    23座目

(2,599m、 山梨県・長野県)


朝日岳付近から見た金峰山。右側の突起が五丈岩


大弛峠〜金峰山往復

1993年11月6日(土)

相模原−相模湖IC−勝沼IC−大弛峠〜金峰山往復

 Nさんから金峰山へ行こうと誘われて、職場の人達7人で行くことになった。朝7時半に高尾駅で待ち合わせ、車2台で塩山を目指して行った。

 峰越林道は先月甲武信岳へ行くために通ったばかりだが、その時は紅葉真っ盛りだったが、今はすっかり葉を落としてしまい、何か物寂しさを感じる。
 大弛峠の駐車場も、先月は満杯だったが、今日は車の数も少なくすんなりと止めることが出来た。

 金峰山は、先月、国師岳を登っている時に初めて見たが、北アルプスの槍ケ岳や中央アルプスの宝剣岳を小さくしたような尖峰が、緑に覆われた頂稜にポツンと立っているのが印象的たった。「次はあの山へ登ってみたい」、と思っていたので、その金峰山へ登れるかと思うと嬉しかった。

 私は、ただ体力が心配だった。先月甲武信岳へ行って体力の衰えをイヤというほど知らされたからだ。今日はせめて仲間に迷惑をかけないようにしようと自分に気合いを入れた。

(写真左は国師岳山頂付近から見た金峰山)

 大弛峠から金峰山までのコースタイムは約2時間30分、往復でも4時間30分ぐらいだから、休憩時間を入れても5、6時間である。先月登った甲武信岳に比べればはるかに楽だと思った。

 大弛からは朝日岳(2,579m)を越えて行くが、その朝日岳は稜線上の一つのピークのような感じだった。

 金峰山の象徴である五丈岩が間近に見えるようになった時、背丈以上もある石がゴロゴロしている所に山頂の標識があった。標識はてっきり五丈岩の上にあるものと思っていたので驚いたが、五丈岩は簡単には登れないので、この場所に立てたのだろうと思った。
 その標識の所で写真を撮ってから、急いで五丈岩へ駆け寄った。

(写真は山頂の標識がある所から見た五丈岩)

 五丈岩は5畳どころか10畳以上もありそうな岩塊で、砦のように立っていた。何と不思議な岩だろうと思った。山の頂きにどうしてこんな大きな岩がポツンとあるのだろうか。

〔五丈岩〕

(登っている人もいる)

 高さが15メートルもあるという五丈岩は、遠くから見た時は一枚岩かと思ったが、近づいて見ると大きな岩が積み重なっていた。岩はいたる所に落書きがしてあった。ここを登った人が記念に落書きをしたのだろうが、少し見苦しくて残念だった。
 私も登りたいと思ったが、下る時のことを考えて諦めた。

 五丈岩の陰で昼食にした。Nさんがラジュースで湯を沸かし、ブランデー入りの紅茶をごちそうしてくれた。

 再び山頂の標識がある所へ立った。そして、背丈以上もある石がゴロゴロしている山頂一帯は、雪が降ると雪庇 で真っ平らになってしまい、雪解けの季節は怖いだろうと思った。 (平成5年)