高嶺の花

残雪がまぶしく光る 山頂近くのお花畑
ハクサンイチゲやキンポウゲの花々が一面に咲き
花々は 初夏の陽射しの中で歌い
雲は 青空の中に笑う

   波のうねりのように続く山並み
   その遥か彼方の峰々から
   かすかに吹き寄せてくる 爽やかな風に
   花々は 生命の歓びにひたって踊る

花よ歌え
山よ歌え
この無限に広がる青空の中で
声高らかに歌え
風よ聞け
こだまよ響け
この無限に広がる静寂の中で
自然が奏でる美しい歌よ

   風よ 山よ 高嶺の花々よ
   お前達の美しさに魅せられた私のハートは
   いつしか ワルツのリズムを口ずさみ
   お前達が楽しく歌っている間
   いつまでも歌い続ける