ミツマタ紀行
大 山 (おおやま)

(1,252m、神奈川県)

表参道・二十丁目からの富士山

2019年3月18日(月)
下社〜大山〜大山寺

伊勢原駅−大山ケーブルバス停905〜(こま参道)〜921ケーブル駅940ー(ケブルカー)〜946阿夫利神社下社955〜(表参道)〜1130ヤビツ峠分岐(二十五丁目)〜1150大山(昼食)1230〜1342下社1400−(ケ−ブルカ−) −1403大山寺〜(女坂)〜1445大山ケーブルバス停

 朝起きると、紺碧の空が広がっていた。こんな天気がいいのに家にいてはもったいない。
「そうだ!大山へ行こう!」、と思い立った。もうミツマタが咲いているかも知れない。

 急いで雨具と缶ビールをザックに放り込んで家を出る。途中のコンビニで弁当やポカリなどを買って行く。

 大山は毎年、清掃登山でヤビツ峠から登っているが、今日はケーブルカーで下社まで行くことにした。

 大山ケーブルバス停から”こま参道”を登って行く。いつもはゴミ袋を持って下って来る階段を、今日は登って行く。

 背後から差す陽射しに春を感じる。

 この階段は362段あるようだ。

 しばらく登ると、「ケーブルカーまであと半分。もう少しガンバレ!」という表示があった。その文字の下に英文があり、ガンバレ!というのは、「Keep going!」というらしい。少しおりこうさんになった。

 長い階段を登り、ケーブルカーの駅へ着くまでにヘバってしまう。駅舎の前に一本のミツマタが咲いていた。
 ケーブルカーはオフシーズンなので5、6人しか乗らなかった。ちょっと寂しい気がする。

 下社で参拝してから出発。(9時55分)
 ここからの登りは、いつ登っても苦しい。焦らずゆっくりと登って行く。


(下社。帰りに撮ったもの)

(急登を登って行く)

 若い女性2人と男性1人のグループが、楽しそうにおしゃべりをしながら登って行く。私はもうすでに息が上がっているというのに・・・。

 見慣れた岩まで来ると、「雪が積もっている時、この辺で滑って転んだなぁ〜」と、つまらないことを思い出す。

 最初のベンチがある本坂追分(十六丁目)で休憩。ここまで来るのにもう20人以上に追い越された。全く情けない。

 二十丁目まで来ると、正面に富士山が見えた。富士山を見るといつも得したような気分になる。


 サァ、元気を出して行こう。「Keep going!」だ。

 ヤビツ峠分岐(二十五丁目)へ11時30分着。「やっとここまで来たか!」、と汗をぬぐう。

 山頂直下の鳥居から左に入って行く。鉄塔が建つ見晴しの良い広場には人っ子一人いなかった。秋の紅葉の時期には座る場所もないほど賑わっているのだが・・・。


 写真を一枚撮って、そのまま山頂へ向かっていった。トイレの裏には残雪があった。

 山頂直下にある小屋のベンチで昼食にした。家から持って来た缶ビールを隠れるようにして飲んでから、豚汁を注文。(小屋の前のベンチは売店利用者しか使えない)

 12時30分、下山。
 見晴台経由で下ろうかとも思ったが、霜が解けて道がぬかるんでいそうなので、来た道を下ることにした。

 下りは、続々と登って来る人達とすれ違う。ほとんどが高校生や大学生のようだ。東京△大学の10人位のパーティーは清掃登山をしているという。「あんた達はエライ!」と褒めてやった。
 いずれにしても、こういう若い人達が山へ登ってくれるのは嬉しい。

 ケーブルカーを「大山寺」で降りると、すぐに十一面観音があったのでお参りをして行く。

 大山寺も紅葉の時期とは違い人もまばらだ。

 お参りを済ませ、女坂を下って行く。ここからが今日来た目的の一つであるミツマタ紀行である。

 ミツマタはまだ5分咲き程度だが、満開の木もあった。一部だがミツマタのトンネルを潜って行くような所もあった。



 ミツマタが咲けば、もう春は近い。
 
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