(1,117m、鹿児島) 198座
2012年1月9日(月・祝)
羽田空港905−1105鹿児島空港1130−(リムジンバス)−1210鹿児島中央−観光−市内(泊) |
桜島は日本200名山であるが、現在は火山活動のため登山禁止になっており、標高374mの
そこで、今年はミヤマキリシマが咲く6月頃に久住山と霧島を再登し、その
そこで、とにかく行ける時に行ってしまおう、と新年早々、出掛けることにした。桜島だけの遠征はもったいない気もするが、これも仕方がない。
羽田9時5分発の飛行機に乗った。
鹿児島空港へ近づくと、上空から桜島が見えたが山頂部は雲に隠れていた。
鹿児島空港からリムジンバスで鹿児島中央駅へ向かった。空は雲が多いが所々に青空も見える。
2012年1月10日(火)
宿−鹿児島桜島桟橋631−646桜島港655−(バス)−702桜州小前〜715御岳の鳥居〜810十字路〜817湯之平展望所822〜919桜州小前〜938桜島港 |
今朝は7時からの朝食を頂いてから出発する予定だったが、5時半に起きてしまった。山屋は朝が早いのだ。7時まで時間がもったいない。それに少しでも早く桜島へ行きたいので朝食をキャンセルして宿を出た。
近くのコンビニでサンドイッチと缶コーヒーを買って朝食を済ませ、フェリー乗り場へ急ぐ。今日の日の出は7時12分なのでまだ真っ暗で、写真を撮ることも出来ない。フェリーからの写真は帰りに撮ろう。
このフェリーは24時間運航というのが有難い。それに運賃(150円)が後払いというのも珍しい。
桜島港は風が強くて寒かった。運賃を払って外へ出ると、バスがアイドリングをして待っていた。たった一人だけ乗っていた若い女性に、桜州小学校前に止まるかを尋ねると、止まるというのでバスで行くことにした。
桜州小前でバスを降り、展望所を目指して歩いて行く。いよいよ桜島である。舗装された道を歩いて行くと、車が通るたびに火山灰を巻き上げて行く。
昨日、タクシーの運転手さんが、「桜島の火山灰は重いので雨が降っても流れない」と言っていたのを思い出す。
薄らと明るんで来ると、正面に山頂の御岳らしいピークが見えて来た。 それにしても、何と埃ぽい道だろうか。車が通るたびに砂埃で先が見えなくなってしまうほどだ。 雪ならば温かくなれば解けるが、火山灰は解けないから始末が悪い。 |
|
15、6分も歩くと御岳神社と書かれた鳥居があった。その鳥居の脇からも舗装された細い道があったが、背丈以上もある草に覆われていた。 |
道端から見えるビニールハウスはどこもボロボロだった。降灰で放棄してしまったのだろうか。所々にある民家も廃墟のようで、何かむなしさを覚える。道端の草木も灰を被って白っぽく異様だ。
(道路の端は火山灰の吹き溜まり) |
(道端のマキの木も・・) |
(ツツジも火山灰を被って真っ白だ) |
こんな所を歩いて登るのは、余りオリコウさんとは思えない。もうメモ帳さえザラザラして来た。
トラックが通ると全身埃まみれだ。ここには人の生活感のようなモノが全く感じられない。
小1時間も歩くと右手の眼下に錦江湾が見えて来た。やっと桜島へ来ているという実感が湧いてきた。それに今、シジュウカラが1匹さえずり出した。やっと山へ来たというか生命の息吹のようなものを感じる。
そして、正面に豪快にそそり立った桜島(御岳?)が見えて来た。「あ〜、あのテッペンまで登りたいなあ〜!」
今、南岳付近で噴火したようで、噴煙がモクモクと上がっているのが見えた。
広い駐車場には車が1台も止まっていない。私を追い越して行った車はどこへ行ったのだろうか。 レストハウスはまだ閉まっており、人っ子一人いない。何か不気味さえ感じる。 |
フェリーから錦江湾に浮かぶ桜島の写真を撮ろうと、展望デッキに陣取ったが、桜島は最後までボンヤリとしか見えなかった。 まあ、今回は展望はイマイチだったが、とにかく桜島をわずかでもこの足で登ることが出来たので良しとしよう。 「桜島よ、さらばじゃ〜!」 |
|
|