皇海山(すかいさん)    48座目

(2,144m、 栃木県・群馬県)


庚申山の山頂から見た皇海山(4月)

A1996年8月25日 皇海橋〜皇海山往復
@1996年4月上旬 銀山平〜庚申山荘(泊)〜庚申山(降雪のため皇海山を断念)

1996年8月25日(日)

A皇海橋〜(旧道:沢沿いコース)〜皇海山往復

相模原−川越IC−沼田IC−追貝(おっかい)−(栗原川林道)−皇海橋〜(旧道:沢沿いコース)〜皇海山往復

 この山が、「皇海山」と書いて「スカイサン」と読むと知った時、何といい名前だろうと思った。この名前にどんな由来があるのかは知らないが、ただ名前を聞いただけで登ってみたくなった。

 早速、今年の4月初旬に、ピッケルとアイゼンを持って出かけて行った。足尾から銀山平へ出て庚申(こうしん)山荘へ一泊して、翌日、皇海山を往復するつもりだったが、その夜、季節はずれの降雪にあい、庚申山までしか行けなかった。
 その時は、昨年の夏にも来たという同部屋の人とラッセルしながら庚申山まで行った。積雪は膝ほどもあり、やっとの思いで庚申山の山頂へ立った。

 庚申山の山頂は樹木で展望が利かないが、少し進んで下った所から、眼下の松木川の源流から一気に聳え立った皇海山が見事に見えた(TOPの写真)。雪をたっぷり抱いて青空に聳え立った山容は、今まで見たことがない独特の風格と美しさがあった。何かの本で、この山は『サツマイモを半分に切ってポンと置いた感じ』と書いてあったのを思い出した。「サツマイモでは失礼だ」と思いながらも、その表現がぴったりだと思った。

 振り向けば日光白根山や男体山、武尊(ほたか)山などがクッキリと見えた(写真右)。

 何としても皇海山の山頂まで行きたかったが、険しい鋸尾根をラッセルしながら行くのは危険なので諦めるしかなかった。

 それから4ケ月が過ぎ、今度は不動沢コースから登ることにした。
 このコースは、私が持っていた古いガイドブックには載っていなかった。たまたま書店で立ち読みしている時、この不動沢コースがあることを知り、早速そのガイドブックを買い求め、出かけて行くことにした。

 関越道の沼田インターで降り、武尊山を左手に見ながら追貝(おっかい)へ出た。ここで道に迷ってウロウロしたが、やっと栗原川林道へ出ることができた。
 皇海橋には広い駐車場があった。登山者以外は通らないような林道に、不似合いなほど広い駐車場だった。

 登山道は良く整備され、立派な真新しい標識が立っていた。ガイドブックに載っていた沢沿いのコースにはロープが張られ、右手に立派な登山道が出来ていた。私はガイドブックに載っていた道を行こうと思い、ロープをまたいで進んで行った。
 後から聞いた話しによると、この新道は最近皇太子さまが登られたので作られたという。どうりで駐車場も大きいと思った。

 沢沿いの道は、特に危険な所もなく快適だった。皇海橋から2時間ほどで鋸岳と皇海山との鞍部へ出た。春に庚申山から見た時は遥か遠くに見えた鞍部まで、たったの2時間で着いた。とても信じられなかった。
 鞍部からは、皇海山へ一気の登りになった。樹林とクマザサが茂った急登を1時間ほど登ると山頂だった。

 山頂には20人ほどの先客がいたが、後から続々と登って来た。さすがは日本百名山だと思った。そして、その人達のほとんどが不動沢の新道、つまり皇太子さまルートで登ってきた人達だった。今や不動沢コースがメインルートになっているようだ。

 山頂は、樹木が多くてあまり展望は良くないが、私はこの春、庚申山からのパノラマを満喫していたので、山頂に立っただけで充分満足だった。


(皇海山の山頂)

(山頂からの武尊山)

(山頂からの日光白根山)

(皇海橋付近から見た皇海山。庚申山から見るより迫力がない)

 皇海山の山容を見るなら、絶対に庚申山に限ると思った。ぜひ庚申山へ登ることをお勧めしたい。栗原川林道や皇海橋からも見ることが出来るが、ここから見る皇海山は迫力がない。やはり、松木川源流から一気に聳え立った姿こそ、皇海山の本当の魅力だと思う。

 それに、「庚申山荘」(写真左)へ泊まることもお勧めしたい。素泊まり(無人)ではあるが何百人も泊まれそうな立派な山荘で、快適な一夜を過せることは間違いない。
        (平成8年)