紅葉紀行
栂池自然園(1900m〜2000m)・長野県・・・1/2


栂池自然園、正面は白馬岳


2018年10月3日(水)

相模原IC−(圏央・中央・長野)−安曇野IC-栂池高原駐車場1020−(ゴンドラリフト・ロープウエイ)〜1115栂池山荘(昼食)〜1135自然園入口〜1300展望湿原1315〜栂池山荘(泊)

 今年の紅葉狩りは栂池自然園である。
 2日前に大型の台風が通過したばかりで、折角色づいた紅葉が散ってしまったのではないか、と心配しながら出掛けて行った。

 上信越周りのAさん達と栂池高原の中央駐車場で待ち合わせ。駐車場はほぼ満車状態で驚いた。スキーシーズンでもないのに・・・、と思ったが、周りを見れば「紅葉祭り」の旗が無数にはためいていた。それで納得!紅葉が期待できそうな気がする。

 まずは栂池ゴンドラリフト「イブ」に乗る。5、6分?で駅へ着いた。降りる準備をしていると、若い職員が扉を開けて、「これだけの距離で3600円は高いと思うでしょう!」という。私は素直に、「高いと思う」と応える。
 しかし、扉が閉まってそのまま進んで行く。
「え!ここで降りないの?」と思ったが、ここは終点ではなく、単なる通過駅だった。あの職員は我々の気持ちを読んで、先手を打ったようだ! それにしても面白い職員だ!

 しばらくすると、紅葉が始まった山林の奥に白馬三山が見え隠れするようになった。バンザーイ! 私は急いでリフトの窓を開けてシャッターを押した。
 20分ほど乗ってロープウェイに乗り換える。そのロープウェイからも白馬岳が見えた。白馬岳が迫って来るようで迫力があった。
 そして左手に杓子岳と白馬鑓が見えて来た。「こうでなくちゃあ・・・!」と歓声を上げた。
 ロープウェイを降りて自然園へ向かって舗装された道を登って行く。

 両脇は目が覚めるような黄葉だ。
 栂池山荘で昼食。

 必要のない荷物を預かってもらって出発。
 ビジターセンターで入園券を見せ、いよいよ自然園へ。

 入口の案内板で記念撮影。ここからは白馬岳が真正面に見え、迫力十分だ。白馬岳がこんなにカッコいいとは思わなかった。北岳のバットレスを思わせる。

 さあ、急いで展望湿原へ行こう。ミズバショウ湿原は明日ゆっくり周遊することにしよう。

 正面に白馬三山を見ながら歩いて行く。右手には白馬乗鞍岳と小蓮華山がドガーンと横たわる。来年はこの白馬乗鞍岳から白馬大池へ出て、唐松岳まで縦走したいと思っているので、山容を脳裏に焼き付けておいた。

 栂池山荘のホームページでは、「台風の被害は少なかった」と書いてあったが、その少ない被害が、真っ赤に色づいたナナカマドだとしたら・・・。
 現に葉っぱが全くない、裸坊主のナナカマドが目立つ。まさに残念というしかない。

 一方、草紅葉は早いのか遅いのか分からないが、真っ赤ではなく、イマイチもの足りない。

 この自然園は奥行が深く、しかもアップダウンがある。尾瀬の平らな木道を歩くようなつもりで来たので、意外とシンドイ。ここはアルプスだけあってスケールがデカイ!

 次第に紅葉が良くなって来た。階段を登って高度を稼いだせいかも知れない。展望台から背後に自然園の全景が見えた。



(中央奥に旧ヒュッテやビジターセンターが見える)

 今回の最終目的地である「展望湿原」へ着いた。しかし、肝心な白馬三山が見えない。展望がない展望台で、弁当を広げている人や三脚を立てて天気の回復を待つカメラマンでいっぱいだった。



(写真の上にカーソルを置くと白馬三山が見えます。栂池自然園散策所見ガイドより引用)


 我々は、早々に引き上げる。山は諦めることも肝心だ。
 ここからヤセ尾根コースは工事のため通行止めになっている。そのため浮島湿原まで同じ道を戻ることになる。

 浮島湿原を一周し、ワタスゲ湿原とミズバショウ湿原は、来る時通らなかった山側の道を通って行く。


 ミズバショウ湿原まで来ると、白馬乗鞍岳の白いダケカンバの幹が、幻想的で目を惹いた。


 これで自然園を一周したことになる。ちょうど3時間半だった。
 さあ、あとは栂池山荘でお風呂に入って旨いビールを飲もう!