筑波山(つくばさん)    51座目

(876m、 茨城県)


田園風景の奥に見える筑波山、左のピークが男体山、右が女体山。


1997年2月23日(日)
筑波神社〜男体山〜女体山〜つつじケ丘〜筑波神社


相模原−東名−首都高−常磐道−千代田石岡IC−筑波神社〜男体山〜女体山〜つつじケ丘〜筑波神社

 昨年の秋に日本百名山の50座を登って区切りをつけたので、今年は身近にありながら、まだ登ったことがない筑波山から登ることにした。

 朝4時に車で家を出た。16号から東名へ入り渋谷へ出た。そのまま首都高を走って常磐道へ入るつもりだったが、道を間違えて首都高を何回も乗ったり降りたりしてしまった。
 やっと常磐道に乗ると、アッという間に目的地である千代田石岡インターへ着いた。

 インターから125号線を走って行くと、右手に筑波山がくっきりと見えた。急いで脇道へ入って田園風景の奥に見える筑波山の写真を撮った。カメラは購入したばかりの新品である。カメラをテストするつもりで何枚も写真を撮った。

 表筑波スカイラインは空いていた。スイスイ登って行くと筑波神社があった。その神社の前へ車を止めた。

 ケーブルカーはまだ動いていないので観光客はいなかったが、「ガマの油」を売るお土産屋さんが開いていた。お土産にガマの油を買おうかと思ったが、ガマの油の使い方が分からなかったので買わなかった。

 筑波神社は大きく、歴史を感じる神社だった。さすがに由緒ある神社だと思った。

(写真右は帰りに撮った筑波神社)

 神社の脇から森林の中を登って行く。檜の大木が茂っていた。澄んだ大気がさわやかだった。

 1時間半ほど登ると男体山(870m)へ着いた。岩と石が突起した山頂は、いかにも男性的だった。その山頂には3メートル四方もありそうな大きな社殿があった(写真左)。

 ここで写真を撮ろうとしたが、どうもカメラの調子が悪い。最初は逆光のため自動シャッターが切れないのかと思って手動でやってみた。近くにいた人にシャッターをお願いすると、「このカメラはおかしいですよ。こんなに明るいのにシャッターが切れないなんて……」と言われ、欠陥品を買ってしまったかと不安になった。せっかく来た筑波山の写真が撮れなくては困るので、カメラを手動にして色々と試しながら何回もシャッターを押した。

 女体山へ向かう途中、ケーブルカーの山頂駅の展望台から関東平野を見下ろすことができた。遠くには真っ白に雪を抱いた山が見えた。日光の白根山か男体山だろうと思った。

(肉眼では日光の山が見えました)

 女体山(876m)は、大きな岩が折り重なったなだらかな山頂で、いかにも女性的な山頂だった。

 山頂で弁当を広げていると、見るからに観光客と分かるオジさんが一人登って来て、私に「15分で登って来ましたよ」と自慢げに言った。その後、仲間らしい人が次々と登って来ると、その人達に「私は15分で来た」と自慢げに言っていた。私は、ケーブルカーで登って来て、ここまで15分で登ろうが20分で登ろうが、自慢するほどのことではないだろうと思った。


山頂で憩う人々

女体山の神社

女体山から望む男体山。手前の建物がロープウェイ駅

 下りはつつじガ丘へ下った。途中には屏風岩や母の胎内くぐり、弁慶七戻石など奇岩や怪石が多く、見るものが多かった。
 つつじガ丘は、名の通りつつじが多く、花時はさぞかし見事だろうと思った。

 遊歩道を通って筑波神社へ戻ると、駐車場に止められない車が列をなしていた。天気がいいので家族連れが一斉に出かけてきたようだ。登り車線の渋滞は山麓まで続いていた。 (平成9年)