時雄伯父様に贈られた原書「BISMARCK]他 資料提供 岩村 緑氏
時雄伯父様は英文のお手紙をしばしば海外渡航中のおじい様宛に送り、添削をして頂いている。明治34年7月18日付けロンドンからのお手紙の中に「時雄の英文はまずき所も勿論多くありし候えども、思いの外宜しく出来申し候」とある。勿論、お土産には本場英国の原書を選ばれたその内の1冊と思われる。

中表紙に書かれているメッセージ

「FIFTY YEARS OF NEW JAPAN」 COUNT OKUMA  (伯爵 大隈重信) 伯爵期間 1887〜1916・7)
 第1巻、第2巻 
(第2巻のp242-270に ”XV・ MATHEMATICO-PHYSICAL SCIENCE IN JAPAN ”を分担執筆)
明治40年〜41年に掛けて出版された大隈重信編「開国五十年史」の英訳本と思われる。開国五十年史論・本邦教育史要明治以前と開国五十年史結論を大隈重信が執筆、各分野ごとに当時の名だたる専門家が執筆していて、教育関連項目では明治教育史要を西園寺公望・教育瑣談=田中不二麻呂・高等教育=加藤弘之・民間教育=浮田和民・商業教育=天野為之・塩沢昌貞・女子教育=成瀬仁蔵・欧州学術伝来史=大槻如電・数物学=櫻井錠二・博物学=箕作佳吉・医術の発達=青山胤通・富士川游・医学及び衛生=三宅 秀等が担当している。