三好重遠氏保存資料8 三好重遠氏保存資料9へ
鈴木正美様・同充形様・同公美様宛  明治42年4月8日 時雄発信
東京麻布区材木町六三の正美氏と正美氏のご両親様?宛にだされている。
峯伯母様は最初のお子様ふさ子さん・ご出産直後(御七夜あたりか)
御両親が地方から上京していらしたのであろうか

先日は失敬 春の海 隠かと云う間か 昨日の 名残の白波が高い しかし
御事の春色 今やたけなわ也
客窓?*きにあけはそぞろあるき出す 心地よし
いずくよりうれいを曳かし 天地に みなぎる後に春の日のかげ
原にねて 雲流れ行く空を見よ 春の思いは とことはに わく
 青柳にけぶる春の雨 音もなく長瀬の川辺 さぞか少なかれ
山いとつ*かは春の水 長く梅咲く野の風 暖かき
雨はれて***に月のぼりけり 
欄外
御両親様 御はじめ 峯子 ふさ子?嬢へもよろしく