信頼関係  ラポール  コミュニケーション


感心 信頼関係とは勝ち取るもの?

我々の生活で信頼関係は欠かすことが出来ない”とても大切なもの”です。
例えば、あなたが子供を持つ親なら子供との信頼関係、恋人や配偶者がいる人なら
その人との信頼関係、また友達との信頼関係も必要になってきます。
また仕事においては、上司と部下の信頼関係、またお客様との信頼関係と
さまざまな場所・場面において信頼関係は必要になってきます。

今回はこの信頼関係について私の感じたことと例を用いて少し考え直してみましょう。

傾聴

以前テレビで、「信頼関係をどう勝ち取っていいのかわからない」と話をしていた
のを目にしたことがあります。
その人はグループの中に「上手く溶け込むことが出来ない」と悩んでいる様子で、
そのグループの中の1人に相談しているといものでした。

あなたはこの言葉を聞いてどう感じますか?
「勝ち取る」と聞けば何か勝負をしているように感じませんか?
そう、どちらかから一方的に相手から無理矢理手に入れようとする感じがします。
信頼関係とは相手から一方的に無理矢理手に入れることが
出来るものなのでしょうか?
私は無理矢理手に入れることは出来ないと思います。

信頼関係とは相手のことを考え、そしてより理解してあげることにより、
相手が気持ち良く感じ、また同じように相手も自分に対して考えたり、
理解してくれようとしたりするものなのではないでしょうか?
つまり信頼関係とは、お互いに努力をして作りあげていくものではないのでしょうか?

カウンセリング

ここからは私が体験したお話です。

あるセールスマンが家の方に訪ねて来ました。
そのセールスマンはまだ若い(25歳前後)のに非常にしっかりした感じで、
言葉も非常に丁寧な外見はなかなかの好青年でした。
しかし私は”何かに”ひっかかっていました。

その日は雨が降っていました。
そのセールスマンは当然傘をさしていたようで、傘を手に持っていました。
傘をふと見ると傘から落ちる滴が、私の靴の上にポタポタと落ちているのです。
他によく見直してみると、私の所に来る直前に煙草を吸っていたのか煙草の
匂いが玄関に充満しています。

他にも細かな気付いた点はありましたがここでは省略しますが、
あなたならこのセールスマンと信頼関係が出来ると思いますか?
このセールスマンはきっと会社の先輩や日常生活でたくさんのことを学び
練習したのでしょう。
しかし、相手のことを思いやる気持ちが少しだけ足りなかったのです。

私はおせっかいだとは思いましたが、そのセールスマンに対して良い所と悪い所を
少しだけお話させていただきました。
そのセールスマンは、
「私はまだ半人前で先輩から色々なことを教えていただき、実践していました。
しかしまなか営業成績が伸びず、何が違うのか悩んでいたのです。
私は自分のことだけを考え、この商品をどう売るかばかりにとらわれていました。
相手のことを考えてあげる気持ちがほとんどありませんでした。
目からウロコが落ちました。ありがとうございます。」
と帰っていきました。

営業

彼はこれからもっと素晴らしいセールスマンに成長していけるはずです。
なぜなら信頼関係を作る基本を理解したのですから・・・。