車両概要 
 
 8000系(製造初年:1969年)
クハ8036・8022
当初は新玉川線乗り入れ用として登場
2003年10月19日 元住吉検車区にて撮影
 昭和44年に東急初の20m車のオールステンレス車体が登場しました。制御装置は界磁チョッパ制御を採用し、ブレーキと力行を一本のハンドルで操作するワンハンドルマスコンを我が国で初めて実用化するなど、当時としては新機軸を多数採り入れました。初期車両については更新工事を施工済みです。
 平成20年1月13日をもって8000系列全車が東横線から引退しました。

デハ8229デハ8250
明朝体文字表記ゴシック体文字表記
 平成15年2月下旬から LED表示器のフォントを明朝体からゴシック体へ更新。ゴシック体文字表記によって視認性の向上が図られるためだそうです。


 8590系(製造初年:1988年,中間車は1980〜1985年製造)
デハ8594・8591
約6年ぶりに東横線に復帰した8694F(左)
2003年3月16日 元住吉検車区にて撮影
 試作デハ8400形のテスト運営を基にした軽量ステンレス車8090系を昭和55年に登場。しばらくは東横線で5M3Tの8両編成×10本にて活躍しました。しかし、将来のみなとみらい21線への乗り入れ時に正面の貫通口が必要であることや、スピードアップに備えることを考慮し、電動車数の比率を上げて6M2Tとしました。このときに8両編成×10本を5両編成×10本へ編成替えのうえ大井町線に転属させ、各編成から3両ずつ発生する中間車2編成分に貫通式の先頭電動車(デハ8590形,デハ8690形)を組み、8両編成×5本に改めました。
 平成13年3月のダイヤ改正からは運行形態変更により急行限定とはならず、各駅停車でも8590系が使用されるようになりました。もちろん特急(通勤特急←平成15年3月開始)で使用されることもあります。
 
 現在は全編成が東横線から撤退し、大井町線・田園都市線で活躍中です。一部の車両には廃車が発生しています。


 9000系(製造初年:1986年)
クハ9112・9101
21世紀に向けた標準車両の位置づけ
2005年6月1日 自由が丘にて撮影
 昭和61年に通勤電車の理想像を追求して設計された車両で、省エネルギー、保守性、VVVFインバータ制御装置とボルスタレス台車を採用し、より高い居住性と乗り心地の改善を図りました。MT比を1:1としています。車端部にクロスシートを千鳥配置する唯一の系列でもあります。
 
 現在は東横線13本と大井町線1本(9007F)が活躍中。
 9001Fは平成19年7月30日に東横線から撤退しました。
 
デハ9211 デハ9211
ドア上部にLED表示器を設置"このドアが開きます"点灯装置
 平成15年2月に9011F,9012Fのドア上部に LED表示器が設置されました。目黒線所属の3000系同様にドアチャイム内蔵・二段表示スクロール式を採用、併せて「このドアが開きます」予告表示器も4ヶ所ずつ交互に千鳥配置しています。4月頃から稼動開始しました。


 1000系(製造初年:1988年)
1010F
上り運用は 日比谷線直通 の種別幕を使用
2005年2月21日 菊名にて撮影
 昭和63年に日比谷線直通用7000系の置き換え用として導入しました。さらに東急多摩川線、池上線にも1000系(1000N系 and 1000N’系)を導入、18m車両の最新モデルとして活躍しています。9000系の4M4Tに対し1C8M制御の6M2T編成とし、編成中の電動車数は増加したものの主制御器数は減少させ粘着性能の改善を図りました。誤乗車防止のため行先表示器のまわりを黒塗装して一体感をもたせました。
 平成13年3月のダイヤ改正から日比谷線乗り入れ運行本数が減り、検車区内で姿を多く見受けられるようになりました。


 5050系(製造初年:2004年)
5158F
約11年ぶりの新製投入車
2005年7月2日 自由が丘−都立大学間にて撮影
 平成16年に8000系列の置き換え用として導入しました。5000系をベースに東横線仕様に改め、側面のラインカラーには赤と桃色を採用しました。正面の車両番号にはアクセントとして頭にが付加されています。
 座席は赤を基調とし、座面と背もたれの形状が改良されました。
 今後も5050系が増備される計画です。




2002/01/23「車両概要」公開