(「北茨城民報」 2001年11月18日)
来月上旬から十二月市議会が開会予定
来月上旬から第四回市議会が開会される予定です。過去最悪の不況、介護保険の値上げ等々、市民の暮らしは大変な状況です。日本共産党市議団へ、要望等をお寄せください。
建設委員会の視察に参加して 福田 明
建設委員会は、十月二十四日〜二十六日、愛知県犬山市と富山県氷見市の行政視察を行いました。(私は都合で二十五日夜半に帰宅)
犬山市では木曽川に架かる犬山橋(通称.ツインブリッジ)を視察しました。この橋は対岸の岐阜県各務原市とを結ぶ重要な橋で、大正時代に架けられた以前の橋は、全国でも数少ない道路と鉄道の併用橋でした。新しく架けられた犬山橋は、道路専用橋ですが、何よりも景観に配慮したシンプルな感じの橋で、そこからの犬山城の眺めは絶景でした。橋梁部の建設予算は五十億円で、それを愛知県が三十五億円、岐阜県が十五億円負担しました。本来、県境に架かる橋の負担は半額づつが基本ですが両県については江戸時代から県境(尾張と美濃)に架かる物を造る場合、お金は全て尾張藩が出すもの決められ、その名残が今でも引き継がれているとの事でした。
氷見市では公共下水道施設を見学。公共下水道の終末処理場に農集排水を結ぶなど参考になる点がありました。また氷見港は富山県随一の漁港で、そこで水揚げされる鰤(ぶり)の味は最高との事です。それを食べられなかったのも残念ですが、私にとって、それ以上に残念だったのが、海越しに見えるはずの立山連峰が望めなかったことです。
文教厚生委員会の視察に参加して 鈴木やす子
十一月六日〜八日、文教厚生委員会は、福祉施設を中心に、行政視察を行いました。
大阪府羽曳野市では、まず最初に、有限会社化した学校給食センターの話を聞きました。民間移行したとはいえ、市が百パーセント出資し、部長級の民間人登用の他は、職員もそのままで、衛生面や、学校給食の教育性を保ちつつ、コスト意識を高め、改善を進めてきました。
次には、小学校の空き教室を活用し、小規模のデイサービスセンターに改築した施設を訪問しました。一階、三階には、自立支援の施設も加え、地域の高齢者福祉の拠点、また、子供たちとの交流、福祉教育の場としても活用されるよう工夫を重ねていました。
岡山県笠岡市では、公立のグループホーム(痴呆性高齢者共同生活の家)を視察。専門医師の助言を得、家庭的な質の高い介護施設として機能していました。しかし、充分なスタッフを揃えようとすると、赤字が増えるというジレンマの中での経営で、開設五年の今、残念ながら民間移行が検討されていました。