市内巡回バスは来年七月から運行 共産党市議団の公約実る
来年度中には、市内を走る日立電鉄のバス路線が一部路線を除いて、ほぼ市内全域で廃止される見込みの中で、市民の切実な要求となっていた「市内巡回バス」が、来年の七月から運行されることになりました。
これは、十二月五日の市議会定例会初日の全員協議会の席上、市が「北茨城市内巡回バス試行運転実施計画案について」を発表し、明らかにしたものです。
日本共産党市議団は、「市内巡回バス」の実現を求めて、議会でも再三にわたって、この問題を取り上げてきました。また、今春の市議会議員選挙の公約にも掲げてきた問題でした。
市が発表した「北茨城市巡回バス試行運転実施計画案」は次の通りです。
1.運行の目的
@ 高齢者や子どもなどのいわゆる交通弱者の最低限の交通手段を確保すること。
A 公共.公益施設利用者の最低限の交通手段を確保すること。
2.運転開始時期 平成十四年七月一日
3.運行方法
@ 使用車両 二十五人乗りマイクロバス 3台
A運行体制 車両の所有を含めて運行業務を委託。
4.運行体系
@ 運行路線 現行のバス路線を基本として4つの路線を設定する。
A運行本数 4路線を毎日6時台及び18時台にそれぞれ一便づつ、日中は一日3便を週2回、特に南北線は週に3回、それぞれ電車との連絡の良い時間帯に運行する。
B運行日 土、日曜、祝、祭日及び12月28〜1月3日を運休とし、それ以外の日は運行する。日中の運行については
● 大津東西線=月曜日、水曜日
●磯原東西線=火曜日、木曜日
●中郷東西線=火曜日、金曜日
●南北線=月曜日、火曜日、金曜日に運行するものとする。
C 停留所等 路線バスの停留所設置場所を基本として設置する。また、関係機関と協議の上、市街地以外はフリー乗降区間を設定するよう努める。
D 利用料 1回の料金は100円とする。ただし、6歳未満は無料とする。また、各路線の乗り継ぎに際しての優遇料金は設定しない。
5.巡回バス事業の評価基準について
事業の効果等を評価する体制を整備し、その中で事業の評価基準の検討及び運行方法や運行ルート、運行時間帯等の見直しを行う。
6.才丸、花園方面へ運行している廃止代替バスは、路線バスの廃止とあわせて平成14年6月30日を持って廃止する。
市内処分場への市外からの埋立ゴミ搬入に協力金徴収の意向
市は市内二ヶ所にある民間処分場への市外からの埋立ゴミの搬入について、一団体(市町村及び複数の自治体が共同でゴミ組合等を組織しているもの)年間十万円、トン当たり五百円の協力金を求めていく意向を示しました。実施の予定時期は来年度の四月からで、市によると、市外からの搬入団体が約五十団体あり、これまでの搬入量から推定すると約三千万円の協力金が市に納入されると試算しています。