北茨城民報2002年1月20日号
(十二月議会での日本共産党市議団の質問大要を紹介します)
鈴木やす子議員の一般質問大要
BSE=狂牛病の被害と対策
[鈴木]狂牛病について、生産.流通.消費に死活問題となっています。市内の被害実態と対策、国への要望等について伺います。
[産業部長]国産牛の市場価格が昨年同期より、十五%〜二十七%の下落となり、特に多頭飼育の生産者への打撃が大きい。試食会の実施や安全PRに努めています。出荷繰り延べ牛に対する助成や経営維持資金の借り入れを行っています。
[鈴木]職員自ら現場へ行き、困難を抱えている市民の側にたち、打開の方向を共に切り開いていただきたい。そこから自ずと有効な国への要求もできるはず。
自然と歴史に学ぶ人づくり
[鈴木]ゴミ有料化が検討される中で、不法投棄の増加が危惧されています。ゴミ処理への理解と納得がまず前提ですが、このまちへの愛着を深めることができる働きかけを強めるべきです。
陸前浜街道や「夢窓国師」などの掘り起こしは、非常に歴史的.文化的価値の高いものです。町の生活の歴史、また身近な自然を学び、生かす人づくりをどうすすめるのか伺います。
[教育次長]自然環境、福祉ボランテイア、郷土学習が重点的に取り組まれており、副読本も作成しています。生涯学習では市民大学講座、ふるさと自然塾などの事業を展開しています。一層努力します。
人道的停戦の呼びかけを
[鈴木]九月十一日の同時多発テロに対して、アメリカは、アフガンへの空爆を開始しました。テロ根絶を目的としつつ、現実は、多くの民間人の死傷がでています。また空爆のため、救援活動に大きな障害が生じています。一方で、厳寒期前の三日間の人道的停戦を呼びかけるなどの国際的動きもあります。
平和憲法をもつ日本の国の自治体の長として、声を上げることを望みます。
[市長]国として、最善の貢献策を講じているとみています。個人として自らの信じるところで行動すべしとかんがえています。
福田明議員の一般質問大要
来年度予算の重点は何か
[福田]来年度予算は何に重点を置いた編成になるのか伺います。
[市長]@継続事業A緊急性の高いものB事業効果の高いもの等を厳選して編成する。具体的には清掃センターの改修、水沼診療所の建替、巡回バスの運行、明徳小の設計等、市民生活教育に重点を置いた予算となります。
市民の雇用の場の確保に全力を!
[福田]市民の雇用の場を確保するため、関係機関と具体的な話合いをもってきたのか。南中郷工業団地や中郷工業団地の企業誘致の現状はどうか。
[企画部長]現在公募中の工業団地は、中郷及び南中郷工業団地に十三区画あるが、大変厳しい状況で現在契約に結びつくものはありません。雇用については国、県及びハローワークと情報の交換を密にし、雇用の場の確保に努めていきたい。
保険証の全員交付を、介護保険の減免制度の確立を
[福田]国保税の滞納者数。保険証を交付しない資格証明書及び短期保険証の発行件数は何件か。市民の命を守るためにも国保加入者全員に保険証を交付すべきである。
[福祉部長]滞納者数は十月末現在で加入世帯9.300世帯に対して約4.000世帯です。資格証明書は182件、短期保険証は716件交付している。
[福田]介護保険において低所得者の減免制度をつくるべきである。特別養護老人ホームの待機者数は何名か。また特養ホームの増設をはかるべきである。
[福祉部長]減免している自治体もあるが、本市では六段階設定の神戸方式等を参考にして研究したい。特養ホームの待機者は四十一名。
指定ゴミ袋(有料)導入は本当か。市外搬入の埋立ゴミの総量は?
[福田]指定ゴミ袋の導入が審議会で検討されている現状は。市外から搬入される埋立ゴミの協力金は高く設定して、市外からの搬入ゴミを少なくすべきである。この十年間で市外から搬入されたゴミの量は何トンか。
[市民部長]有料化は現在審議会で審議中であり、結論は出ていません。協力金については高く設定したいが、相手があり理解される単価としました。市外から搬入された一般廃棄物は、この十年間で五十八万トンです。
晴れやかに成人式
1月13日、北茨城市の成人式が関南町の白浜会館で行われました。今年の新成人者数は673人で式典には約500人の新成人が参加しました。村田市長、中村市議会議長、鈴木県議がそれぞれ「将来の北茨城市を担ってほしい」と祝辞をのべ、小野まさきさん(磯原町)篠原みつえさん(中郷町)の二人が新成人を代表して私の主張をしました。日本共産党の福田、鈴木の両議員も出席しました。