(北茨城民報2002年3月10日号)
三月六日に市議会の開会に先立って、市議会全員協議会が開催されました。その中で、市から「不発弾について」と「市立病院の透析治療について」の報告がされました。
平潟港の不発弾処理は三月二十日に予定
三月一日、平潟港内で油送管布設の工事中に、深さ1.7メートルから不発弾が発見されました。連絡を受けた陸上自衛隊朝霞駐屯地の隊員による確認作業の結果、この不発弾はアメリカ軍製500ポンド(重さ約250kg・長さ約130cm・直径約35cm)爆弾と確認されました。
市によると「現在でも信管が生きているため、当面の安全対策として、不発弾の周囲を土のうで固定する処置を施した上で自衛隊による信管の解体作業が行われる」としています。また、解体作業を三月二十日に予定していますが、この日、不発弾から半径300メートル以内に住む平潟地区の住民は、約二時間避難するようになり、その対象者は約150世帯で600人にのぼるとしています。
ちなみに不発弾の処理経費は約一千万円で全額国が支払うとの事です。
市立病院での透析医療の存続求める声
議員からも相次ぐ!
この日は、市立病院の浜野院長も出席して「透析治療室の現状」について報告を受けました。この中で浜野院長は「透析を担当する腎臓内科の医師が今年の三月末で辞めることに伴い、新任の腎臓内科の医師が見つからず、一時、透析治療をやめて透析室を閉鎖したい」と述べました。
この問題について多くの議員は「市立病院は市民の命をまもる大切なところであり、透析室の閉鎖には賛成できない。最後まで腎臓内科の医師の確保に院長、市長が努力してほしい」等の意見が相次ぎました。
また、「北茨城市立総合病院腎友会」(34名)から「透析治療の継続を求める陳情」が今議会に提出されています。
第一回定例市議会が開会されました
三月六日に二〇〇二年度の第一回定例市議会が開会されました。会期は二十二日までの十七日間です。議案は平成十四年度の市一般会計予算など五十七件が提出されています。
開会冒頭、村田市長は新年度の施政方針が述べ、「厳しい財政運営であるが、行政改革を確実に実行し、市民福祉の向上に努めて参りたい」と語りました。
市政全般についての一般質問は十三日に行われ、日本共産党の福田明、鈴木康子議員をはじめ、六人の議員が質問に立つ予定です。日本共産党市議団の質問予定項目は次の通りです。
鈴木康子議員
一、BSE(狂牛病)対策について
二、子どもたちの食材と地域農業について
三、まちおこしとITの活用について
四、地域公共交通の確保・充実について
福田明議員
一、小泉内閣の構造改革についての市長の見解
二、くらし、福祉、教育の充実を
三、ゴミ問題
四、市町村合併について
十三日は午前十時から開会され、鈴木康子議員は二番目、福田明議員は六番目に登壇します。