(北茨城民報5月19日号)

高速バス「北茨城〜東京線」の乗車数は年間約一万九千人

一年前に開通した高速バス「北茨城〜東京線」の年間乗客数は約一万九千人で、一便当りの乗客数は十三人であることが、バス会社の調査でわかりました。また、市内の利用者数は約七千三百人です。(下表参照)

バス会社によると「採算ベースは一便当り十五人」とされ、現状では採算ベースを下回っているのが実情です。

 ある市民は「利用者層は若い人が多いので、帰宅便を現在の午後四時、五時ではなく、それより遅い時間帯にしてもらえれば、もっと利用者が増加するのではないか」と、話しています。

バス停名 上り年間乗客数(人)
北茨城市役所 626
磯原駅前 1,254
上桜井 233
中郷ニュータウン 648
汐見ヶ丘3丁目 742
粟野 160
市内計 3,663
高萩インター 1,946
日立・新田中内 4,257
9,866
バス停名 下り年間乗客数(人)
北茨城市役所 535
磯原駅前 1,298
上桜井 269
中郷ニュータウン 619
汐見ヶ丘3丁目 756
粟野 138
市内計 3,615
高萩インター 1,919
日立・新田中内 3,598
9,132
上り下り合計利用者数 18,998人
一便当りの平均乗員数 13人
市内利用者数 7,278人

「議会だより」編集委員会の視察に参加して

日本共産党 福田明

 市議会の「議会だより編集委員会」は5月1415日の2日間、静岡県三島市と神奈川県鎌倉市を視察しました。視察の主な目的は、「議会のホームページ」開設についてです。

 三島市議会がホームページを開設したのは平成12年1月で、本会議での発言(議事録)はすべて公開しています。また、議会での重要案件の採択状況は翌日には掲載しているそうです。ホームページに関する予算措置は特にないとのことです。

 三島市は、かつて富士山からの湧き水が市内いたるところで見られ、「水とみどりの街」と言われたそうですが、現在は企業による地下水の取水によって、湧水も夏の二ヶ月間だけ見られるそうです。また、新幹線で東京まで45分というなかで、箱根寄りに宅地造成がすすみ、環境問題が大きな課題となっています。

市職員の話しによると「三島の地価は富士が見える場所ほど高い」といわれましたが、これも天下の富士を背にした街ならではの話だと感じました。私たちが訪れた日は、残念ながら曇り空で富士を仰ぎ見ることはできませんでした。

 鎌倉市議会は平成12年5月にホームページを開設し、議会広報を掲載しています。また、点字や声のテープによる広報の作成が市内ボランティアによって行われています。今後の課題としては、議事録の全面掲載やホームページによる議会中継をどうするかであるといいます。鎌倉市議会は地元では「荒れる議会」とよばれ、一般質問を一人で一ヶ月間やった議員がいたという話しには正直驚かされました。「質問は一答一問形式で持ち時間は無制限の一本勝負。これも源平合戦の名残でしょうか」と、いう職員の話しには、古都鎌倉ならではの面白みを感じました。鎌倉の観光客はNHKの大河ドラマ「北条時宗」効果で年間1.800万人にのぼるそうです。

 視察終了後、鶴岡八幡宮に通じる若宮大通を歩いていたら、核兵器の廃絶を求める「平和行進」の大群に出会いました。なぜか、「古都の町には平和がよく似合う」と、実感しました。

鎌倉市議会を視察する「議会だより編集委員
会」メンバー 前列右端が福田明議員