(北茨城民報5月26日号)

「行革」委員会で議員の海外視察や議員定数などで議論

 五月二十一日、市議会の「行財政改革特別委員会」が開催されました。この中で「議会の改革」に関わる問題として、議員の海外視察や議員定数問題などで議論がかわされました。

 海外視察については、今年度の予定として、ベトナム・タイ視察や欧州視察など3回が計画されています。日本共産党市議団は、「海外視察の意義はわかるが、不況で苦しむ市民の立場や感情をおもえば、一定期間休止すべきである」と発言しました。他の議員からは「意義深いので今後も続けるべきである」また、「かつて欧州視察は半額自己負担でおこなった。一定の自己負担をして、海外視察をおこなうべきだ」等々の意見がだされました。

 なお、欧州視察(一人百万円で全額公費・2名参加)については、この二年間、参加希望議員がなく、事実上の休止状態となっています。

 また、議員定数問題について「市民の中では、議員が多すぎる。減らすべきだとの声が強い」「議員が一生懸命活動すれば、減らせの声もでないはず」「二名ぐらい減らしても良い」等々の意見が出されました。日本共産党市議団は「議員は市民の声を議会に反映させるパイプ役であり、議員定数の削減には反対である」と発言しました。

 「議会の改革」に関する項目には、@海外視察の休止A議員定数についてB政治倫理条例の制定C経費の節減(食糧費・交際費)D政務調査費、についての五項目が上がっています。

 次回の「行革」委員会は六月定例議会中に開く予定です。


本当か? 北茨城市立病院と高萩協同病院の統合を県がはたらきかけ

 北茨城市立総合病院と高萩協同病院が共に老朽化し、新築が検討されている中で、県知事は「二つの病院を統合して一つにしてはどうか」と、高萩市側にはたらきかけたと受け取られる記事が、某新聞に掲載されました。

 市立総合病院によると「そのような話はうかがっていない」とのことですが、今後この発言は市民に大きな波紋を呼びそうです。


中郷温泉「通りゃんせ」の昨年度の入館者数は約十万人

 五月二十一日、北茨城市開発公社の理事会が開催され、昨年度の事業実績が報告され、承認されました。

 その中で、開発公社が市の委託を受けて運営している中郷温泉「通りゃんせ」の昨年度の入館者数が9万9,844人(前年度比15.4%減)であると発表されました。

 各理事からは同温泉について「近郊の温泉と比較検討して、夜間料金を含めて料金の見直しを図るべきである」「時間を延長して、もっとゆっくり入れるようにしてほしい」「市民のニーズを的確に把握して、より一層の努力をしてほしい」等々の意見が出されました。

 また、「水質検査はどのように行っているのか」との理事の質問に対して、公社側は「毎日行っており万全です」と答えました。


               映画『雨情』が上映される

         「昔は砂浜が広かったな〜」

 五月十九日、野口雨情生誕百二十周年の記念事業の一環として、映画・「雨情」の上映が行われました。

 この映画は磯原をロケ地にして、森繁久弥が雨情に扮して昭和三十二年(今から四十四年前)に作られたもので、随所に当時の磯原海岸や二つ島、陸前浜街道の松並木が画面に登場しました。

 上映終了後、観客は「昔は磯原の海の砂浜も、こんなに広かったのか」「私も親に連れられて、映画のロケを観にきた」など、思い思いの感想を語っていました。