(北茨城民報6月23日号)
市がゴミの有料化を提案、実施時期は来年の四月から
市は今議会に、指定ゴミ袋の導入など、ゴミの有料化を提案し、来年の四月から実施したいとしています。
市は指定ゴミ袋を導入する主な理由及び効果について@ごみの排出抑制や再利用促進によるゴミの減量化Aゴミの分別の徹底を図るBゴミ処理施設の延命を図るCゴミのないさわやかな街づくりに努めるD物を大切にする心の育成Eゴミ処理に係る負担の公平化F循環型社会に向けた新たな財源の確保、の七点をあげています。
指定ゴミ袋は一枚(45g)30円、粗大ゴミや持込ゴミも有料化
市によると家庭用の指定ゴミ袋(燃やせるゴミ専用袋・埋立ゴミ専用袋)及び・粗大ゴミ・持込ゴミの有料化は、それぞれ下表の通りです。
燃やせるゴミ専用袋45g | 1セット(10枚) | 300円 |
燃やせるゴミ専用袋30g | 1セット(10枚) | 200円 |
燃やせるゴミ専用袋20g | 1セット(10枚) | 150円 |
埋立ゴミ専用袋45g | 1セット(10枚) | 300円 |
埋立ゴミ専用袋30g | 1セット(10枚) | 200円 |
埋立ゴミ専用袋20g | 1セット(10枚) | 150円 |
○粗大ゴミの有料
粗大ゴミは各家庭に回収に伺いますが、粗大ゴミの基準により有料です。
基準(1品(個)あたり)
3辺の長さの合計が3m未満のもの 600円
3辺の長さの合計が3m以上のもの 1.200円
粗大ゴミ処理券 1枚600円
ゴミ有料化でゴミが本当に減るのかは疑問?
しかし、ゴミの有料化で本当にゴミが減るのかは疑問です。そのことは、すでに有料化を実施した全国各地の経験でも明らかです。
例えば、県内で最初にゴミの有料化を実施したのは常陸太田市です。この常陸太田市は平成四年に有料化を導入し、ゴミの減ったのは最初の一年だけで、その後毎年増え続け、十年後の平成十三年には有料化の導入時に比べて41,7%も大幅にゴミ量が増える結果となりました。
各地の経験からは、常陸太田市のようにゴミが減らないと同時に、不法投棄の増大が危惧されています。
市民ひとり一人の自覚こそゴミ減量化得の道
ゴミ問題は、最終的には限りある資源や地球規模の環境をどう守るのかという大きな課題です。そのためには市民ひとり一人の自覚をいかに高めていくかが不可欠です。お金を払えばいくらゴミを出そうと勝手という風潮をなくすことこそ大事ですが、有料化ではそれができません。
自治体は、多くの市民が不況で苦しむ中、安易にゴミの有料化に走るのではなく、ゴミ問題を住民と真正面から向き合って議論し、共同でゴミの減量化に取組む姿勢こそ必要ではないでしょうか。
このゴミ有料化の議案は議会最終日の二十一日に採決が行われる予定です。
塩釜神社のアジサイが見ごろです
市内のアジサイの名所として知られている中郷町小野矢指の塩釜神社のアジサイは、梅雨にうたれて今が見ごろです。(写真)
鳥居から階段沿いにピンクや紫の花が咲さいています。
同神社は、常磐線と六号国道のすぐ脇にあり、毎年この季節になると車のドライバーや電車の乗客の目を楽しませています。
中郷町の塩釜神社のアジサイ