(北茨城民報2002年7月14日号)
日本共産党市議団の6月市議会の一般質問
福田明議員
○有事立法について○日本加工製紙の破産○最終処分場の新設計画
[福田]有事立法はアメリカが世界各地で引き起こす介入戦争に自衛隊が一緒に参戦できる仕組みをつくることに真のねらいがある。日本は憲法第九条の中で、「武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久に放棄する」と謳った国である。この法案が憲法違反であることは明らかである。市長の所見を伺う。
[市長]有事関連三法案は、有事の定義が不明確であり、自治体や国民の権利に対して、まだ充分な住民の理解が得られる内容でないので時間をかけて慎重に審議してほしい。
[福田]日本加工製紙が破産したが本市に居住する従業員数及び関連企業数はどのくらいか。また、本市への影響も大きいが、その対策及び税制上の減免措置はあるのか伺う。
[産業部長]市内の離職者は関連8社を合わせ175名と予想される。破産の影響を受ける企業数は13社である。税制の減免措置はないが、徴収猶予、分納等の相談により対応したい。
[福田]関南町湯網地内に現在の処分場脇に新たな最終処分場をつくる申請を県に提出しているが、すでに市内には県内でも最も大きい処理場が二ヶ所もあり、関東一円からの膨大なゴミが北茨城市に搬入されている。これ以上の最終処分場の新設には反対である。新設の最終処分場の計画概要、及び新設に際しての地元住民の同意はどの範囲で必要なのか伺う。
[市民部長]埋立面積30,155u、埋立面積は468,400立方メートル、埋立予定期間は十年。同意は下流域の区長、農業用水の管理者、漁業組合から得られるよう指導している。
[福田]すでに北茨城市には県内の58%の最終処分場(管理型)が集中している。異常な状況であり新設は認めるべきでない。
(その他、介護保険、市内巡回バス等で質問しました)
鈴木やす子議員
○女性による提言書○エンゼルプランへの対応○北部地区への学童保育
[鈴木] 女性によるまちづくり委員会の提言書(V期分、二百項目)に対して文書による検討・整理を考えているか。また提言を受けた市長自らが元委員と今後懇談などをする予定はないか。
[市長] 提言項目について、担当課で各分野毎に活かしている。また対応状況については、整理し、取りまとめていく。その整理がついた時点で、懇談会等、報告会を考えている。
[鈴木]この春、自主的母親クラブが後継者難から解散になった。さて受け皿はあるのか、と考えると、当市の子育て支援はまだ不十分であり、系統的・総合的な枠組みができていないと認識している。国のエンゼル・プランに対応する計画策定についての取り組みは行われているのか。
[福祉部長] 現状は、延長保育、放課後児童クラブの支援促進、また、「母親クラブ」の助成、子育てサポーター事業等の在宅サービスに取り組んでいる。保健センターでは、「遊びの教室」を開催。乳児期については、来年度より子育てサークルを実施する計画がある。児童育成計画(エンゼルプラン)は、来年度中の策定に向け推進している。
[鈴木] (特に乳幼児期)例えば地域の保育所・保育園を拠点に地域ネットワークづくり等を要望。
[鈴木] 来年度春、北部地区学童クラブの開設が予定されているが、進捗状況はどうか。また、空き教室などを利用しての学区毎の設置の考えはあるか。
[福祉部長] 現在、関係機関と調整中である。当面は、北部地区設置が最優先と考えている。
[鈴木] 安全な地元食材の利用を一層高めるためにも、学校給食の自校方式の検討をすべきでは。
[教育次長]食材の安全性については充分に配慮している。当面は、自校方式の良さを取り入れながらセンター方式で実施していく。
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