(北茨城民報2002年9月15日号)

村田市長が来春の市長選に三選めざし出馬表明

 村田市長は九月九日、市会議員の一般質問に答える形で、「ふるさと北茨城のおだやかな発展を願い、三たび市政のかじ取りをすべく出馬したい」とのべ、来年六月に行なわれる予定の市長選挙に出馬し、三選を目指したい考えであることを正式に表明しました。

 このなかで、村田市長は重視すべき政策課題として、市立病院の建替え問題については「議会や市民が参加した組織をつくり、その具現化をはかりたい」とのべ、病院新築に意欲を見せました。また、合併問題についても「さけて通れない課題であり、現在三市一町(日立市・高萩市・北茨城市・十王町)の研究会でシュミレーションをしている。議会や市民の声に耳を傾けながら検討したい」と述べました。


市立総合病院と高萩協同病院の統合は
「ありえない」と市長が答弁

 高萩市の岩倉市長が、新聞紙上で「北茨城市立総合病院と高萩協同病院を統合して新築を」等々の談話を発表している問題について、村田市長は「高萩市からは病院統合の話や申入れはまったくない。しかも市立病院と高萩協同病院では病院の歴史や使命も違う。もっかのところは、市立病院の新築構想をまとめるのが大切である」とのべ、二つの病院の統合はありえない、との見解を示しました。


「難病患者見舞金制度」は
来年度から実施の方向で検討か?

 日本共産党市議団や公明党市議から議会で再三、取り上げられてきた「難病患者見舞金制度」について、市長は「平成十五年に何らかの対応をしたい」とのべました。

 この「難病患者見舞金制度」は、すでに県内二十五  市町村で実施され、見舞金額は各自治体によって若干異なりますが、難病患者の自己負担分に相当する額が支給されています。現在、北茨城市でも百七十名の難病患者がおり、今年の七月には茨城県難病連絡協議会の役員が直接、村田市長に見舞金制度の実施を求めて要請交渉を行ないました。


深刻な不況の影響で今年度の市民税が
約二億五千万円減収の見込み

 市内でも工場閉鎖や倒産が相次ぐ中、今年度の市民税(法人市民税・個人市民税)の収入が大きく落ち込んでいます。特に法人市民税は現在の時点で、前年度比で一億八千万円の減となり、最終的には二億二千万円の減になる見込みです。個人市民税も約三千万円減になると予測され、市民税合計の減額は二億五千万円になる見込みです。

 また、来年度はさらに財政的に厳しくなる見込みで、市長は「平成十五年度の予算は、歳入では明るい見通しはなく、マイナス予算になるかもしれない」とのべています。


実りの秋、今年の米は大豊作か?

 市内の田んぼも黄金色に輝き、収穫の時期をむかえています。ある農家の方は「今年は近年まれに見る大豊作になるのではないか」と話していますが、果たしてどうでしょうか。この十四日から十六日までの三連休は農家にとっては稲刈りで大忙しの時期となりそうです。

収穫の時期を迎えた市内の稲