(「北茨城民報」 2001年11月11日)
「鳴き砂」は、守れるのか
長浜海岸で遊歩道工事が着工
かつて日本の海岸の多くは「鳴き砂」の浜でした。しかし、海浜の汚染や砂浜の開発により,白砂青松の海岸は失われ、鳴き砂の浜も今では、全国で二十三ヶ所(裏面地図参照)に激減しました。
本市の長浜海岸は、今では、関東地方では唯一、「鳴き砂」が確認されている海岸です。この長浜海岸は現在は遊泳禁止区域になっていますが、ヘットランド工法により、海水浴場の整備が県によって行われています。
そして、この十一月からは、民宿「浜庄」脇の海岸線の波打ち際に、遊歩道をつくる工事が着工される見通しで、そのための工事用仮設道路がすでに建設されています。
地元住民の話では「波打ち際に遊歩道がつくられたら、鳴き砂が失われる危険がある。地元住民に何の説明もなく工事を進めるのは許せない」と語っています。
また、「全国鳴き砂ネットワーク」や「日本ナショナルトラスト」でも長浜海岸については、「ただ単なる海水浴場の整備ではなく、鳴き砂を保護しながらの慎重な対応を考えてほしい」と呼びかけています。
日本共産党は、関東地方で唯一残された、貴重な鳴き砂と美しい海岸線を将来にわたって残すため、みなさんと力を合わせてがんばります。
山岳写真展が開催。栄蔵室から富士、那須、磐梯が見えた
市ふれあいセンターで、北茨城山の会主催の「山岳写真展が開催されました。(十一月十一日まで)。穂高や槍ヶ岳などの北アルプスの写真も圧巻でしたが、何といっても驚いたのは北茨城市の栄蔵室〔花園山の脇〕から、那須連山や磐梯山、安達太良連峰のすばらしい眺望の写真と同時に、遠く富士山が見えた写真が展示されていたことです。一見の価値は優にあります。