せっかくですから、子供たちと腕の太さを比べてもらいました。
かなり太いのがよく分かりますが、「本当ならもっとハリがあるんだけど」と、本人は不満げ。
ちなみに腕周りの太さのこれまでの最高は48cmで、目標は50cmを超えることだそうです。
その他、いろいろとお聞きした話を簡単にまとめて以下に記します。
まず、ベンチプレスとは
・本来はパワーリフティングの中の3種目のうちの一つで、人気があるため今回のように単独でも国際大会が開催されている。イランやカザフスタンなどでは特に盛んで、強い選手も多い。東アジアでは日本と台湾が競技者が多い。
(パワーリフティングについてhttp://ww5.tiki.ne.jp/~qyoshida/training/t-pwerlif/b06.htm)
ちなみに、ベンチプレスで特に練習もせずに自分の体重と同じ重さを上げることができたら、その人はかなりの力持ちらしい。しかし貴紀さんたちのような競技者は、自分の体重の2.5倍の重さを上げられるそうだ。
パワーリフティングを始めたきっかけ
・「自分(貴紀さん)は力があるほうだと思っていたが、25歳で新人戦に出たときに見るからに自分より力が無さそうな相手に負けてしまい、それで本気になった。それからトレーニングを積んで、半年後に同じ相手に勝つことができたときは嬉しかった。」
これまでの試合など
・貴紀さんが勤めている潟fンソーにはパワーリフティング部があり、2001年の全日本実業団大会ではチーム優勝。しかし他のメンバーが各階級で2〜3位の好成績を収める中、貴紀さんだけ入賞できず、とても悔しい思いをしたらしく、それから猛練習を重ねたそうだ(練習のし過ぎで目の毛細血管が破れ、文字通り「血の涙」を流したこともあったらしい)。その甲斐あって2002年の大会では見事1位に。
(一緒に練習をしているメンバーの中には、今年のアテネのパラリンピックに出場する選手もいるらしい)
また、貴紀さんのベンチプレスの最高記録は昨年9月の全日本大会で3位に入賞したときの記録、227.5kg。今回は3回の試技のうち2回目を成功した時点で優勝が決ってしまったため3回目は思い切って自己ベストを超える230kgに挑戦したが、体調も万全でなかったこともあって失敗してしまったそうだ。
今回の体調について
・今回は上の新聞記事にもあるように腰やヒジを痛めていて、さらに中耳炎にもかかっていたらしい。また、大会の開催場所はインドだったが水は必ずペットボトルの水を飲んだし、現地の食事も辛かったけど美味しく、食事関係については特に問題はなかったそうだ。
腰やヒジはわかるが、なぜ中耳炎?
・「友人と海と泳ぎに行ってて、なぜか(笑) 今までの人生30年で初めて。」
貴紀さんも祝島育ちだから島にいたころはさんざん海で泳いだりもぐったりしてきたのに、この年になってなぜなってしまったのかは未だに不明。
普段の食事などは
・プロテインなどに代表されるようなアミノ酸を取るための食品は必須で、アミノ酸をちゃんと取らないと筋肉は大きくならないそうだ。また体に応じて食事の量もかなり多いようで、競技仲間で焼肉食べ放題の店に行くと取り放題の皿の肉があっという間になくなってしまうらしい。もちろん、家での食事も同様。
奥さん曰く「肉は塊で2kg買います。」
また、好き嫌いは特に無いが羊かんが好きで、羊かん一本を切らずにそのまま食べてしまうらしい。
奥さん曰く「楽です(笑)」
パワーリフティングをしていて良かったことは
・「電車や街中で、恐い人が喧嘩を売ってこなくなったことかな(笑)」
パワーリフティングをしていて困ったことは
・「着る服がないこと。Gパンなんて、ウエストはぶかぶかなのに尻や腿の辺りはきつくて入らない。」
他にも、腕が太いため長袖が着れず冬でも半袖だとか。もっとも本人は半袖でも全然寒く無いそうで。また、先輩のウエイトリフターからもらった服などを着たりもしているそうだ。 |