第一次瀬戸内海カヤック横断隊、出発
「第一次瀬戸内海カヤック横断隊」とは、
日本のシーカヤック界の第一人者内田正洋さんの呼びかけで始まった、
祝島から香川県小豆島までの約300kmを7日間かけてカヤックでこぎきる試みです
(中国新聞の記事→こちら)
祝島が出発点となった経緯ですが、参加者の洲澤育範さんのイチオシによって決まったそうです
洲澤さんは油谷町のBonnie Bay Seakayak Centerでチーフ・インストラクターをされていて、
また平成13年度から祝島中学校で生徒たちにカヤックの授業をしていただいています
なお横断隊のモットーは
「基本的に、いかなる天候でも漕ぎ続け、補給も受けることなく、砂浜で野宿を続けながら、落伍者も出さず」
途中からの参加もOKで、最後は20〜30人になる予定とのことです |
11月17日に田布施から参加者9人で祝島に渡ってきて、
東の波止場奥の自然海浜でキャンプを張りました
当然、食事も自炊、材料(1週間分)も持参が基本ですが、
祝島では、名物の石豆腐に祝島漁協謹製の甲イカの塩辛やタコ・イカの燻製が補給されました
(なおキャンプについてですが、事前に祝島漁協に連絡があり、許可が出た上でのものです) |
夕食後、祝島の地元の人たちと、交流会という名の飲み会を開催
カヤックの起源や世界のカヤックの状況、日本での状況、今回の試みについてのほかにも、
今回キャンプを張った東の自然海浜はカヌーに最適でとても貴重なものだとか、
祝島のカヤックサイトとしての可能性など、多くのことが話題に上りました |
翌朝、改めて今日通るコースの打ち合わせをしたあと、7時半ごろの出発となりました |
朝の光を受け、9艘のカヤックが静かに海面を滑り出します
真ん中の写真が内田正洋さん、右の写真は徳山市の原康司さん
原さんは現在、中国新聞でアラスカ遠征(もちろんシーカヤックで)の記録を連載中です
(連載は、Web上ではこちらからも見ることができます) |
横断隊は、まず田ノ浦と鼻繰島の間を抜けてから、大島の片添ヶ浜まで向かっていきました
向かい風にもたたられて到着は午後7時前となり、全員疲労困憊だったそうです
一週間後、無事小豆島でゴールを迎えて欲しいものです
祝島漁協では、基本的にシーカヤックやヨットなどの寄港・滞在については受け入れています
理由としては、近年漁業者とのトラブルが増加しているプレジャーボートやジェットスキーなどとは違い、
シーカヤック・ヨットの愛好者は地元住民、特に漁師とトラブルを起こすことが無く、
自然環境にも配慮していると認識しているためです |
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