いけま(生簀)



「いけま」はそれぞれ下の図のように配置されている

船首
(かんぱ)

用具入れ
(さぶた)
用具入れ
(さぶた)
用具入れ
(さぶた)
いけま
(さぶた)
いけま
(さぶた)
いけま
(す板)
いけま
(す板)

船尾
(機関台)




これは、蓋が「す板」の「いけま」
す板は、細い板を何枚か並べて蓋にするもの

まず「加敷」の部分に小さな長方形の穴を開けていく
この穴が海水の交換口になる




「戸立」を作ったときの要領で板を重ね仕切り用の板を作る
そして「戸立」に対して垂直に仕切り板を入れていく
木槌で押し込み釘で「戸立」に固定する
さらに両端に板を入れ、端にスペースを作る
(「す板」を乗せるので、歩くためのスペースを確保する)




こちらは蓋が「さぶた」の「いけま」
蓋が「す板」のものよりスペースが小さい

普通は「す板」の「いけま」を使う事が多く、
この「いけま」は頻繁に使わないため普段は交換口の蓋を閉めている
ここの交換口が丸いのは、開閉が船上からでもできるため




「戸立」と仕切り板の上に板を張っていく
さらに「さぶた」をつけるための枠をつけていく




「さぶた」は合計で5枚
小さい船は2〜3枚になる

開閉はわりと力が要るが強度があり
この上での作業にもまったく問題ない




「す板」は開閉しやすいが強度はそれほどでもない
この「いけま」を通常メインに使い、餌のエビや魚を入れる

「いけま」内に面し、直接海水に触れる釘穴などは
「打木」ではなくコンクリートで埋め、
「せんだい」・「加敷」・「戸立」などの間には「まきはだ」を打ち込む
(「まきはだ」のページは後日作成)



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